アンプの作り方

2017年3月12日 (日)

ビギナーの方、アンプ作りませんか

最近は比較的大きなアンプを作っています。出力も片チャンネル60Wから80Wのものが多くなっています。
そのくせ、アンプ製作を始めましょうとビギナーの方に声かけしてるのですが、なんか矛盾してますよね。
たぶん、ビギナーの方には、いきなりそんな大きなアンプの自作は無理でしょうし。工具や測定器も持ってらっしゃらないでしょうね。
この最近少し考えていました。ビギナー向けで、シンプルで作り易くて、使用してもまずまずのパフォーマンスのアンプを、製作記事に取り上げるべきではないかと。
 
できれば部品代合計で2万円以下。3W+3Wの小型パワーアンプ。
 
主だった工具はハンドドリルとリーマ、ヤスリ3本、ラジオペンチにプラスドライバー、半田ごて。
これだけでできるように。それからテスターは中国製の1000円未満のものだけで、事足りるように配慮が必要ですね。
 
イニシャル費用を含めて何とか2万円以下で完成できるように、考えてみます。お父様がハンドドリルを持ってるとか、学校で借りれるとか、お友達が持ってるという方はラッキーですね。この1台で製作は終わりという方もいらっしゃるでしょうから、なるべくお金をかけない方法を考えてみてください。
部品の調達はネット通販がメインになります。秋葉原に行ける方は買い出ししてください。
進め方は、私も敢えて、上記の工具だけで一緒にシャーシ加工しながら、回路と配線も、なるべく分かり易く説明します。
もし、習作される方がいれば、質問も受け付けます。トラブルが発生したら、記事で解決の相談を受けます。
対象は中学生から大学生、社会人、リタイヤされてる年配のかた。もちろん男性・女性その他の方もすべてが対象です。
などということを、この春に考えています。アンプを作ってみたいという方はいらっしゃいますか。トニーと作るビギナーアンプ。略してトニビギ・アンプ。
 
一週間待って何名かの反応があれば、スタートさせます。
反応が無ければ、大きなアンプの相変わらずの記事を続けます。ご連絡お待ちしています。
 
 

2017年2月 9日 (木)

歪率計の質問

私のブログの記事「歪率形」にコメントが着きました。
この記事の内容は「松下製のVP-770という歪率計を現在オークションに出品してます。
ご興味のあるかたは、ウォッチしてください」というものでした。
質問は、「オークションでVP-770のジャンクを入手しました。使用方法がわかりませんので、教えてください。初心者です。」
 
というものでした。返事を書こうとして、まちがってこのコメントを削除してしまいました。私は還暦前のじじいなので、どうしようもありません。ごめんなさい。それから自分で作成したVP-770の取説も知らぬ間に消してしまいました。
 
直接返事がかけませんので、ここに新たに記事にします。
その方が、この記事を読んでくださるのを前提で書きます。
 
私はもう年です。年だし忙しくしています。一から初心者の方に教えるのは骨が折れます。本当に使い方を知りたいのなら、文献を読まれた方が、ご自身のためになると思いますので、書籍を紹介します。
 
加銅鉄平さんの「テスターから始めるオーディオアンプ測定法」です。
この本を読んでください。そして①歪の測定の原理を理解してください。
次に、アンプと歪率測定器と、②その他に測定のために何が必要なのかをご自分で確認してください。
あるいは、かの有名な木村哲氏(通称ぺるけ)のHP:情熱の真空管の「オーディオ計測器」の「私のアンプ設計マニュアル」からさらに入って、「測定編」→「6.測定器その6(歪率の測定)の記事をよく読んでください。
 
私のような素人じじいの説明より、専門家である加銅鉄平さんの文献や巨匠ぺるけさんの説明の方が、はるかにわかりやすく書いてあります。ようく読んでください。本を購入するのも、自分の成長への投資です。お金も時間もないなら、ぺるけさんのHPです。
ただし、ぺるけさんは、初心者であることを盾にした、「教えて坊や」がお嫌いのようです。
ここは、努力しましょう。
 
①と②が分かったのちに、もう一度質問ください。
何もかも、手取り足取り教えてもらうよりも、自分で調べてみることがとても大事なのです。
 
 

2017年1月29日 (日)

ノウハウのこと

私は普通の人より確かにアンプの製作台数が多い。
でも作っているアンプの回路は、昔からあるものばかりだし、回路の中にトランスを使うということもしない。
つまりありきたりのアンプばかり、作っていることになる。
先日、オークションで小型のアンプを出品されている方が
「私のアンプはよくある、はいできました、はい売りますという、その辺のアンプと違い、製作後もじっくり調整しながら、ノウハウをつぎ込んで・・・・・」と説明記事に書いてありました。
「はいできました、はい売ります」 → オレじゃないか、と思ったのです。
ノウハウもつぎ込まず、すぐに出品してしまっている、のかな。
ノウハウって何のことをいうのか、すぐにわからなかったのです。それでアンプを作るときに気を付けていること、と考えるとわかりやすいのかなと思い、少し考えてみました。
デザインを考えるときは、トランスや真空管の姿形、フォルムをうまく生かして、並べてみる。
塗装の時も、トランス類とのバランス、調和を考える。
そのままでバイアス調整ができるように外部からアクセス可能な端子を取り付ける、VRの軸の頭も露出させる。
シャーシ内部に移ると、寄生発振が起きないように、この線とあの線は離す。
NF回路用の抵抗はOPTに近づける。配線しやすいように。
ヒーター配線は導線をAWG20または22と太くする。
一巻きのヒーター端子から、4本の出力管すべてを橋渡しで配線すると、一番近い配線には4本分の電流が流れるので、注意する、二巻きに分けることも考える。
ラグ端子の左端っこはアース端子とする。
アメリカ式の最短配線はやめて、シャーシ内をゆったり這わせる配線とする。
OPTの一次リード線は短くしない。もし逆相で発振しても、配線変更ができるように。
NFは多くかけても音が変わらないOPTもあるが、安全をみて10dB以下にする。
出力管ソケットの6番ピンはNCなので、中継に使う。
SP端子には卵ラグに、コードをはんだ付けではなく、圧着端子を使い、ナットを締め付ける。
抵抗の容量(W数)は、できれば使用状態の3倍のものを使う。
スクリーングリッド電圧の低い出力管は、電圧可変回路をあつらえて供給する。
配線全体をみれば、コード類は電源、OPTまわりのみとなるよう、パーツをうまく配置する。
コードの太さは回路により変える。
信号の流れが逆戻りしないよう、レイアウト、配線をする。
ソケットは配線前に、ピンを外側に倒して広げる。はんだ付けのときは、必ずからげる。
まだまだ、あるぞ。そういえばシャーシ加工にもノウハウはあるなあ。
はいできました、はい売りますというパターンになっているかも知れないけど、作る前から製作中には結構、ノウハウ的なものがつぎ込まれているような気がします。
細かいものまで含めると50項目はありそうです。一覧表にした方がいいですか?
でも常識的なことが多いですよ。
 

2016年12月16日 (金)

シャーシ加工効率

先日サークルカッターを購入した。

これの利点は、小さな丸穴からΦ50程度の物まで、たった1個のΦ4の下穴を明ければ、後は回転させるだけでOKということ。回転させる回数は穴径にもよるが40回から70回程度だろう。

今迄、ソケット類のΦ20、Φ30はシャーシパンチで明けていた。但しこれらは下穴をΦ13程度に明けておく必要がある。お分かりのように2㍉厚のアルミ板をリーマ―を使って、Φ4程度からΦ13まで拡大する作業は、結構骨が折れる。そのあとにシャーシパンチでの加工である。

上記の加工作業を比較すると、ソケット類のΦ20、Φ30の穴明はどちらが楽なのだろう。

これは、やってみるのが一番。結果は必ず報告します。

2016年12月10日 (土)

サークルカッターを購入しました。

私がいつも拝読させていただいている真空管アンプの個人サイトで、大型穴明け用の工具の紹介がありました。

大きな丸穴が、電動工具を使うことなく、自分の手作業で明けられるのです。

それがミヤモト工房のサークル・カッター。私はこのシリーズのミニ85というのを購入しました。

ホールソーやシポラツールよりも安全。しかも回転盤の懐の深さにより、加工部分に届かないこともありました。

これは、一切その心配が不要。今迄Φ4の穴を数珠つなぎで、円を描きながら、ひたすら明けて、プラスチックハンマーで抜き落とし、ヤスリでガリガリやって、なめらかな円になるように、苦労していました。

それらの作業がもう不要です。

動画もあります。ご覧ください。期間限定発売だそうです。

http://miyamoto-koubou.la.coocan.jp/

これで70才まで製作可能です。替刃を確保しておく必要があります。

2016年11月14日 (月)

製作記録

アンプを複数台、製作していると、やはり同じような回路になることがあります。

そんなときは、過去のアンプの製作記録があれば、作業がうんと楽になります。

過去14台前くらいから、作ったアンプの記録を残すようにしています。

 Img_1790

記録といっても、1台ごとに、回路図、シャーシ加工図、実態配線図の3点セットを残して置けば完全です。

中には加工図が残っていないものもあります。

実体図の例として、6RA8PPアンプの回路部分を掲載します。この頃は結構几帳面でした。


Img_1791

これはDA30シングルアンプの実体配線図です。


Img_1792

次は回路図の例です。かなりフリーハンドで汚くなっていますが、回路中に電圧値を記入しておくと、あとあと類似アンプをつくるときに、とても参考になります。このパーツ、この電源電圧なら、各真空管の電極の電圧がどうなるのか、想像することなく、生データで分かるからです。


Img_1793

最後がシャーシ加工図です。こちらは一品一様なので、あとあと参考にすることはありませんが、微妙な寸法、例えば前面のパネルとその後ろにくるシャーシの高さ方向の相関の寸法などは、やはり計算がむずかしいので、その部分は過去と同じにしておけば、図面で確認できて楽になります。


Img_1794

上記の記録3点セットは、以降のノウハウになります。多作の方は、是非記録に残してみてください。

2016年10月30日 (日)

一品一様

今迄に40台以上のアンプを作ってきました。

同じアンプを何十台繰り返して作られる方もいらっしゃいます。既成の同一アンプなら5台程度作れば、だいたいの体験ができて、そのアンプの癖や素性が分かってくると思います。

完成してすぐの状況だとか、エージングの時間効果、弱点など。

しかしながら、1台1台が違うアンプなら、予想が付かないのです。回路も球も、トランスもパーツもバラバラなら、全部違う音になります。

ましてや、動作や弱点、癖もバラバラです。

いきなりきれいな音で鳴るものもあれば、しばらく寝ぼけ眼のような印象のもの、いつまでたっても冴えないままのものもあります。概して部品をケチるとそうなります。天井が見えてますので、それ以上はどうやっても無理。

できてすぐは残留ノイズが10mV程度あったのが0.8mVに減少してしまうもの。新品だと言われて購入した出力管がブーというノイズを出したままで、音が出なかったもの。

完成後初の鳴らしで、抵抗などが熱であおられ、シャーシ内から臭いがでるもの。

 予想外に電流が流れ、触れないくらいに熱くなった抵抗など。

はたまた電源回路が予定の半分の電圧も出ていなくて、原因が中古の電解コンデンサの絶縁リークによるものだったこと。

まあ、いろんな経験をしました。

 一番困るのが、NFマージンが分からなくて、ときどき発振するもの。正帰還になってるのか、飛び付き発振なのかわからないもの。

 正帰還になってると思って、出力管とOPTの接続を逆位相に変更したら、本格的に発振してしまったこと。こういう場合の原因追及が一番やっかいです。

大雨がふるような、ザザザという断続的なノイズが出て音楽が聴こえなくなってしまうと言った状況にぶちあたったこと。これはOPTの断線でした。

とにかく、球を交換して状況が良く鳴れば、球が原因ですっきりするのですが。

 まあ、とりあえずは、何とかトラブルも最後にはクリアできるようになりました。

実際、原因不明で、どうしようもなくて分解したアンプはありません。

 オシロスコープと歪率計のおかげです。そうですね、できれば70歳までは、自作を続けたいと思っています。

2016年10月22日 (土)

TSM OPT

先日紹介した、航海仙人さんのトランスを使ったTV管アンプ。

また、今回も同じブログで取り上げられ、今度はこのOPTについても少し紹介分が書かれています。

http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/c/efca4d25974b323a3217e344a4edabfa

いやあ、嬉しいですね。この前50W/30Hz 級のPP用のトランスをペア、作っていただきました。私はご近所なので車で15分くらいで、こんちわとラボラトリーにお邪魔できるのです。

ご自分でお好きなトランスカバーに入れてください、と仙人さんのオークションの説明にもあります。

私は、ギャレット・オーディオでオークションよりも安くカバーを入手しました。

Img_1686


Img_1687


 率直に価格を言いますと、OPT2個+トランスカバー2個で合計2万9千円でした。

通常このクラスの国内メーカーのOPTならペアで6万円以上はするでしょう。

その上、特性も音もよいのです。

このトランスを使わないわけには行かないでしょう。目指すはKT66、EL34、KT88あたりで50Wのかっこいいアンプです。

大型アンプが5台、製作スケジュールに入っています。

2016年9月 4日 (日)

再開します (箱作りから)

みなさん、ご無沙汰していました。

仕事の多忙さも一段落しました。心も体もこの6月頃から余裕がなくなり、ひと頃はロボットのように、動いていました。

正直な話をしますと、私は今年の6月頃から、オーディオセットのスイッチを入れていません。

3カ月、自宅のステレオで音楽を聴いていなかったのです。これは現在もそうです。ただ、スマホとイヤホンでときどきは聴いていたのです。

8月末から、スケジュール的にも少し余裕がでました。

その間、オークションでトランスやパーツの落札だけは続けていました。今時点でアンプ15台分の部品が揃いました。異常です。まだ少し右腕の痛みは残っていますが。

 ようやくトンネルを抜けた気分になり、ブログを再開しようと考えました。一旦辞めると表明しながらの再開で、心苦しさ、恥ずかしさもあるのですが、お許しください。

ブログデザインも、一新しました。

新しいデザインのテーマは手紙です。再開を決めてから、何種類かテストしていました。これが一番しっくりくるので、これに決定。

そして今日、部屋の掃除をしました。不要な書類が6Kg出ました。いかにゴミに埋もれて生活していたか、です。

気分も少しリフレッシュできたところで、早速復帰第一弾の製作記事です。

それは、真空管用の箱つくりです。

オークションで球を入手すると、中には箱にさえ入っていないものもあります。箱を紙器屋さんに特注するといくらだろうかと、HPにアクセスして、簡易見積をしてみました。

材料は段ボールで、100個単位以上が安いとのこと。見積結果が1万6千円でした。これは@160 ということ。

まてよ、自分で作ればいいじゃないかと、俺はいつのまに怠惰な人間になってしまったのだと、反省しホームセンターへ。

文具コーナーで大きさ110×80cm(厚みが0.5㍉)の片面白色光沢の紙が、1枚140円でした。これを3枚購入。合計420円。

帰宅して、展開図と見比べると、1枚から8個取れます。

@17 なり。とても安上がりです。

さて、以下が製作工程です

展開図です。最大外形320×325㍉です。

Img_1525

1枚あたり8枚。上下をひっくり返せば、横に4枚並びます。

Img_1533

1枚切り取ったら、それを型紙にして、あとはなぞって行きます。

Img_1538

貼合わせには、両面テープがベストです。木工ボンドを使ったら、黒く汚れてしまいました。

Img_1542

定規と定規で折り曲げて行きます。

Img_1539

こんな感じ。

Img_1543

蓋の部分の幅が大きくて、差し込み難い場合は、両側を1㍉ずつトリミング。

Img_1544

更に先端にテーパを付けます。

Img_1545

中仕切りもあり、球の固定に効果あり。

Img_1547_2

完成しました。蓋がきっちり入らない場合は、折曲げ部をもう一度全体的に、タイトに曲げると良いと思います。


Img_1549

この箱は6センチ角で長さが16センチ。KT88や807などの大型管にちょうどです。

復帰一弾は箱作りからですが、みなさんも是非どうぞ。

今後も、少しゆったりのペースで、記事を書いていこうと思ってます。

2016年6月16日 (木)

GOI GOI オリジナルマインド 

腕は日増しに、良くはなっているものの、まだ力をいれて握ると、筋肉が少し痛む。

現状復帰には結構時間がかかるのかと、不安は消えません。

とにかく腕が痛む作業は、痛みの順番に、リーマ作業>やすり掛け>金ノコ>ハンドドリルとなります。

なんとか、手持ちの卓上ボール盤と油圧パンチを駆使して痛みの作業を減らそうと考えているのですが、一番つらいのが、電源トランス用の角穴明けです。

Φ4の丸穴を連続して開けて、ニッパーで穴間を食いちぎり、ガタガタの端面をやすり掛け。これがこたえます。

 そんなとき雑誌で、簡易プレス。つまり2㍉×4㍉の角穴が、いとも簡単にあけられる工具をみつけました。

名前をGOIGOI(ゴイゴイ?)と言います。下穴なしで明けられ、力も要らないそうです。

http://www.originalmind.co.jp/products/goigoi

いっぺんで欲しくなりましたが、約6万円します。どうしたものでしょうか。

迷います。

何処か、イミテーション品を安く出してくれないものでしょうか。

COICOI(コイコイ)とか言う名前で。

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