音楽

2016年12月12日 (月)

ジャズはいいぜ

最近いやなことが多い。世相がいやだ。バカに支配されているこの世相が。

今日は東京、鎌田にいる。

ホテルでは家族もいない。家ではイヤホンで音楽を聴くこと自体、コミュニケーション・ブレイクダウンで責められる。

ホテルでYouTubeでジャズを聴いた。いやなことを吹き飛ばすには、元気のいい演奏がききたくなった。

アート・ブレイキーとジャズメッセンジャース。アラ・モードそしてノー・プロブレムなど。いくつかのバージョンで聴いた。

フレディーハバード。元気がいい。気持ちがいい。知性が足りない?そんなことない。テクニックもあるし気持ちがいい。

トランぺッターは完璧を聴きたいなら、クリフォード・ブラウン。元気のいい、エネルギーを要求するならフレディー。そして知的にいきたいならマイルスだ。

やっぱり、個性があっていい。

 最近Aiが流行りだ。人工知能。例えば将棋はルールがハッキリしていて、その範囲が狭い。基本は将棋盤の上を駒を動かす。これだけだ。上から持ち駒を落として、うまく目の中にはいったら、そのまま使っていいなどという、偶発的なルールはない。

将棋はAiの持ってこいの世界だ。何しろ事前に人間がたくさんのインプットを入力しておけば、おくほどAiは強力になる。プロの人間の名人を打ち負かすこともあるだろう。

一方、ジャズではどうだ。聴衆をうならせるほどのアドリブフレーズを、その場でAiは演奏できるだろうか。

答えはNOだ。機械は人間ではないからだ。

例えば、チャーリー・パーカーは演奏中に可愛い女性がホールに入ってきたら、それに反応したアドリブを吹いた。

機械が、演奏中にかわいい子を認識できるか?よしんば、演奏中に女性が入ってきたら、気の利いたいらっしゃいフレーズを吹け、と入力されても、かわいくない子で反応するかも知れない。

それは画像センサーがあって、女性と認識できて初めて動き出すこと。でもいつもいつも入口に向けられたカメラをいつも見ている訳にもいくまい。

 相方がかっこいいフレーズを吹いたら、負けるもんかとAiがヤル気を出すか?そうじゃないだろう。

即興演奏においてはAiは人間に勝てない。

将来、工場勤務や、営業職はAiやロボットに仕事を奪われるだろう。でもジャズメンは絶対食を失わない。

これに似たロックンロールの歌詞があったなあ。

ブルースウェイドシューズだ。オレはコテンパンにやられても、この青いスエードの靴は絶対にクビにできないぞ、というやつ。

そうそう、生きて感動を与えるものは、消えることはないということ。

2016年10月18日 (火)

音楽ソース

私は音楽を聴くときは、オーディオ的視点、いや聴点からソースを選ぶことが多い。

純粋に音楽を楽しもうと、ソースを選ぶことが少ない。ときどきそうするけど、いつも選ぶソースが決まっていて、マンネリの極みだ。

同じアルバムを繰り返し聴いていると、ジャズのアドリブフレーズさえ覚えてしまい、一緒に口で歌ってしまう。

 本当は新しいアーティストを発掘して、楽しみを見つければいいのだろうけど。

 何を参考にすればよいのか、わからない。若いころはスイングジャーナルのいいカモだった。

今、手持ちのソースであまり聴いていないのは、学生時代から、就職したての頃、立て続けに購入した国内盤のジャズだ。

実は偏ったアーチストしか聴いていないので、数十枚程度は一回聴いたきり、というのがあると思う。

ミンガスの廉価版のアルバムにも、一度聴いて、もういいやとなったものもある。

「オレンジ・ワズ・ザ・カラー・オブ・ハー・ドレス・ゼン・ブルーシルク」なんて曲があるが、それも一回こっきり。

でも耳に焼き付いているパートがありときどき浮かんでくる。

 せっかく、イコライザも作って快調だし、しばらくCDは止めて、昔買ったLPでも聴こうかな。こんな調子じゃオープンリールデッキなんて無理だな。

 明日は数時間アンプを作ろう。そのあとに浜松に3日間出張だ。

2016年7月 1日 (金)

れい子さん

この最近書店で、音楽評論家、作詞家の湯川れい子さんの本を見つけた。

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ぴあ「音楽を愛して、音楽に愛されて」 湯川れい子 80th。

すごい、この本的確に編集されています。読んでいて、冗長したところがない。

全編にわたり、れい子さんのスタートから現在まで。

 音楽との関わりが、余るところなく、実際の出来事の中で語られているので、嘘がないのです。

小泉元首相。渡米しブッシュ大統領に前で、エルビスの歌をうたい、大統領を感心させた人。

彼とれい子さんが対談しています。その中でわかったことは、小泉氏が昔から音楽とともにすごしていたこと。

原発の問題点も、最後には共通認識として、価値観を確認されていました。

 分かったのは、小泉さんも現役時代は、立場上、不本意なこともやっていたのだろうなあ、ということ。

 シンディー・ローパーとのこと。東日本大震災の津波、原発事故のまさに、そのとき来日していて、すぐに帰れとの米国からの、たくさんの仲間の連絡に関わらず、日本にとどまり、公演した、シンディーの人間としてのすばらしさ。

 そしてやはり、エルビスとの出会い、邂逅のことにも触れています。

 エルビス狂いの人間に共通することは、まるで彼のことを家族のように観察しているということ。不機嫌なときは、こんな唇の形になる、だとかそんな細かなところまで、知っておかないと気が済まないのです。

彼女は本当の国内最高のエルビスファンなのです。でも私も、彼女や、小泉氏に負けず劣らず、エルビス狂いなのです。

私は、れい子さんに、私の歌う「アメリカの祈り」を聴いて欲しいのです。私の歌には、ここまで細部にわたり、エルビスを研究し、声の出し方、フレーズの処理の仕方、アクションの研究を、複数のコンサートのバージョンをチェックし、過去じっくり30年かけて築きあげてきた総大成をみて欲しいのです。

きっと、似てなくても、その部分はよくわかると、楽しさを共有できると思います。

彼女の基本的なベースはひとつ。世の中にあるたくさんの音楽を、たくさんの人に聴いてほしい。音楽により心豊かになるのなら、それがベスト。

れい子さんは、アベ政治に真っ向から反対する行動にも名を連ねてらっしゃいます。

戦時下では、音楽を楽しむという、万人に与えられた自由が、強制的に抑え込まれてしまいます。敵性音楽を聴くなぞとは罷りならん、非国民のすること。このような考えを元に、戦前の日本にもどしたいと現役の総理が考え、その後押しを「日本会議」という、戦前回帰の団体が行っています。

れい子さんはそのことを、よく知っていらして、たくさんの人達に、おかしな政権を退場させようと訴えてらっしゃるのです。

れい子さんは80歳です。私なんぞひよっこ。一緒に同じ方向で頑張ろうと考えています。

2016年6月27日 (月)

売り出し中のピアニスト

ロバート・グラスパーという黒人ピアニストがこの最近元気がいい。40歳くらい?

マイルスの昔の音源に自分の演奏を重ねてリミックスアルバムを出したり。

 マイルスのこの最近公開される、伝記映画のサントラ版も手掛けたような?

ピアノのフレーズは美しいという印象。ロイクなのにロイシ。

 最近の人の傾向なのでしょうか。彼の 「SO BEAUTIFUL」という曲はまさにその典型です。ご興味があれば一度聴いてみてください。

ついでにマイルスの伝記映画は、マイルス役の男優がなんだか貧相で、コメディアンに見えてしまうのは、私だけでしょうか。

たしかにシャガレ声は似ていますが。

2016年3月 3日 (木)

目からウロコ

若いころ女性とドライブに行ったことがある。

彼女はジャズのカセットテープを持ってきてくれた。休みの朝はいつもこのテープを流して、コーヒーを飲んでると言ってた。

テープは女子大の友達が録音して、プレゼントしてくれたもので、社会人になっても聴いているとのことだった。

クルマの中でかけてみた。女性ボーカルのオムニバスだった。彼女が言うには曲名も歌手も知らずただ聴いているだけだそうだ。

私がジャズが好きだということを知って持ってきてくれたようだった。

運転しながら、これはサラ・ボーンのミスティ、これヘレン・メリルの帰ってくれたらうれしいぜ、とか次々に説明したら、彼女は目をきらきらさせて、わあー、謎がどんどん解明されていくと喜んでいた。

 ある曲になって私が質問した。ゆっくり重たい感じの曲だ。「この曲を聴いて、朝と夜のどちらのイメージを感じますか」。「夜です」と彼女。

「これは朝日のごとくさわやかに、という曲名なんですよ」。「うわー」

全然想像もつかずにずっと聴いていたようで、これが本当に目からウロコが取れた、ということだったのでしょう。

最後に「このアルバムはたぶん、マーキュリーというレーベルの女性ジャズボーカルのオムニバスだと思いますよ」と告げたのがダメ押しになったようだった。

 内心、ジャズを聴いててよかったと安堵したものだ。

その彼女は、現在一緒に暮らしている。もちろんジャズなぞ一切聴かずに、嵐というアイドルグループの曲ばかり聴いている。

この最近の新曲、山下達朗氏と竹内まりやさんが作ったそうだ。達朗氏は録音に立ち合い、「エンジェルはエンジェルと発音せずに、エインジェルと発音するように」と嵐に指導したそうだ。「ては、てでなくつぇ」とも言ったのかな?

 でものこの歌、どう聴いてもディープ・パープルのハイウェイスターのギターフレーズにしか聞こえない。

2016年2月14日 (日)

デスペラード

イーグルスのグレン・フライ氏が亡くなりましたね。

尊大で以前は仲間割ればかりしていたらしい。でもイーグルスの曲は好きでした。

バラードナンバーの「デスペラード(ならず者)」。いい曲ですね。

 でもやはりホテルカリフォルニアに尽きますね。

私が自宅の車に乗り込むと、なぜだか、嵐の曲が勝手に流れてしまう環境になっているのですが、長距離走るときは、ミュージックストッカーに入っている、イーグルのアルバムに切り替えます。

 ホテルカリフォルニアが流れ始めると一緒に歌い、(キーが高くてちと苦しい)ギターの間奏が始まると、ずーっとフレーズを一緒に歌います。

いい演奏ですよね。

 70年代のロックはホテルカリフォルニアだと、渋谷陽一氏は言う。確かにこの曲はロックだが、イーグルスはカントリーロックだと思うのです。

 一番ロックっぽく作ったのが、このナンバーなのでしょう。カントリー・ロックという言葉による定義もどうなんだろう。

 そういえば昔、NHKの昼のFMでツイストの音楽を、MCの男性が「ロック演歌のツイストは・・」と言い切っていました。

 これも凄いけど、もうロック演歌という言葉を、日本人が一人も口にしない日もあると思います。

2016年1月11日 (月)

ジャズと感性

最近になり、人とジャズの音の関わり、あるいはつながりというものを考え始めた。

ジャズの音が、どんなふうに人間の五感にスート(うまく合っていく)していくかということ。

まずドラムである。ドラムの音は、おそらく、母親のお腹にいるときに、聞こえた心臓の鼓動に似ているのではなかろうか。

次に、世の中に生まれて、初めてきれいなもの、美しいもの、心地よい物を体験したときの喜びは、ピアノの音で表現されるのではないか。

大人になり、人との関わりの中や、バーでウィスキーを飲むときに感じる、大人の喜びはサックスの音色がぴったりくるのではないか。

仕事や、周囲からの影響で感じる恐怖やそれらを追い払ったときの興奮した状態はトランペットのアタックの強い音が代弁している。

それぞれの楽器は、人間のある時期のある感情を、それぞれ表しているのではないかと、最近考えている。

2015年12月12日 (土)

若き音楽家たち

ブログで仲良くさせていただいている、ジャズサックス奏者のウッチーさん。

彼の息子さんたち、お二人がそれぞれの立場でコンサートに出演されます。

長男のフルート奏者の貴博さん。現在パリに留学中。国際大会でも上位入賞の経歴があり、将来を嘱望されています。

その貴博さんのプロジェクト。若い奏者たちが集まりコンサートを開きます。

全てデュオの演奏です。

日時は12月21日 18:45 めぐろパーシモンホールにて

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そして次男の剛博さん。桐朋学園に通われるチェリストです。

ご自身でアレンジされた、ホルストの「惑星」。さすがにこの学校のチェロのグループの実力はかなりのレベルだそうです。

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関東近郷にお住まいのかた。是非お時間が合えば、お出かけください。

将来、日本を代表する演奏家になったときに、私は彼らの若かったころの演奏を知っているよ、というのも何だかよいではありませんか。

2015年5月21日 (木)

ミンガス

重くて、暗い。自分勝手。

そういう印象で見られていることが多いのかな。

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「メキシコの思い出」という名のアルバム。

この2~3年のうちにどこかで買った中古レコード。昨夜初めて聴いてみました。

 ミンガスは嫌いじゃないのです。嫌悪感も持っていません。なのでアルバムも数枚持っています。

 演奏は独特ですね。1曲ずつにストーリーを持たせている感じです。アンサンブルがあったり、途中でサックスのソロだけになったり。

なんだかグリークの作品を聴いているようです。

ミンガスは不遇の時代に郵便配達をしたり小説を書いたり、漫画も描いていたそうですね。

「フォーバス知事の寓話」という曲は、人種差別をしたアーカンサー州の知事に対する抗議の曲で、何度も演奏したそうです。執念深いです。私と同じ。

根本的にストーリーテラーなのでしょう。彼のアルバムの中に「オレンジ・ワズ・ザ・カラー・オブ・ハードレス・ゼン・ブルーシルク」という曲をやっているのがあります。

奇妙な雰囲気で曲が進行していきますが、聴いてておもしろいのです。なんだかユニバーサル・スタジオ・ジャパンの中を探検しているような気持になります。

スタンダードになった、彼の手による「グッドバイ・ポークパイハット」

バラードナンバーですが、のたり、のたりとした曲です。このリズムは個性なのでしょう。

彼のリーダーアルバムは総じて実験的な感じでしょうか。そういえば彼がサイドメンとして普通に演奏したレコードをあまり聴いたことがありません。

今度聴いてみます。

2015年5月11日 (月)

コナーマ

先日、ヤフオクではんだを落札しました。

KESTERの半田で、径が結構細く、基板用かもしれません。

半田の収納された紙製の外箱。例の黄色の箱です。

 よくみると、真ん中に大きな文字で「CON ALMA」と印刷してあります。

これってJAZZの曲名ですよね。

今から24年前。川崎に住んでた新婚時代のわれわれ夫婦。

 大阪で結構な教育産業の中枢に勤務していたカミさん。

結婚とともに私の転勤で、慣れない関東生活。とにかく、休みの日は家にいたくないからと、あちこちに連れて行かれました。

横浜で、レイ・ブライアントのソロコンサートに出かけたとき。なんだか緊張感のないコンサートでした。聴きにきている聴衆も、何人がレイ・ブライアントのことを知っているのだろう、という印象でした。

まあ、バブルでしたから。

レイは、聴衆に拍手を求めました。雰囲気を変えるためだったんだろうと思います。

でも聴衆の拍手はおざなりのものでした。

「ネクスト」と彼は言い、続けて曲名を紹介しました。「コナーマ、コナーマ」

私は、ああたぶん「コン・アルマ」なんだろうと分かりました。

 彼は結構、神経を集中して演奏してくれました。

これが当時の思い出。

 そしてこの最近の半田のラベルの中の表示。「CON ALMA」

すぐに検索しました。出てくるのは、「ディジー・ガレスピーの手によるジャズナンバー」。

こればかり。甚だしいのはYouTubeでの演奏画像の羅列。

 俺が知りたいのは、本来の意味なんだよお。

じっくりさがすと、見つかりました。

「CON ALMA」 意味:魂をこめて、心を込めて(スペイン語)

 日本語で一番近いのは、「真心を込めて」かもしれません。

 この半田に関しては、「謹製」という意味なのでしょう。

この言葉、料理であったり、一品ものの作り物であったり、丹精込めた品物に使われる言葉のようです。

いい言葉です。だからといって突然私のプライベートブランドの 「LUTHER BROTHERS」の横に並べるのもちょっとね。

うそつけ、スランプの合間に丹精こめられたのかよ、なんていわれそう。

コナーマ。みなさん、この言葉一度使ってみてください。

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