« やさしい悪魔 | トップページ | マリックアンプのトラブル »

2017年10月 5日 (木)

歯がゆい

三重県から現在海老名にいます。明日帰宅予定。
出張中にマリックアンプの所有者の方から連絡をいただいた。
連続動作試験200時間を継続して、よい音になってきているという内容でした。
嬉しかったのですが、トラブルが発生しました。
向かって一番左の出力管が過電流のトラブル発生。
違う出力管に総入れ替えしても、この位置の球だけがメーターが振り切れるとのこと。
球固有ではなく、この周囲の回路がおかしくなっています。
 最初は、所有者の方が自己責任で、カップリングコンデンサをアリゾナキャパシティのものに交換されたとのことで、私はこのコンデンサがリークを起こしていると断定。
交換をしていただいたが改善せず。よくよく調べるとこの新興メーカーのコンデンサはWEST CAPの技術を継承しているもので、ハーメチックシールタイプでまずリークなど起こしそうでないものが判明。
ちなみにグリッド電圧はマイナスだそうです。ここで混乱しました。
私も、WEST CAPやスプラグビタミンQはよく使いました。信頼性の高いもので、同じ米国でもプラスティック製のものとは品質が段違いです。
で、このトラブルは長時間テスト中だか、終わって再度動作させていたら、突然振り切れたとのことです。
グリッド電圧はマイナスなので、たしかにコンデンサのリークはないですね。
あとは考えられるのは、バイアス監視用にカソードからアースに入れている10Ωの抵抗の不具合です。
他の3本は正常値を示すのでメーターは正常です。切り替え用のロータリーSWが不具合をおこしたとしてもOPENしてしまったら全く振れないはずです。当然ショートしているから(導通しているから)振り切れているので、SW不良ではないはずです。
 当初からSWがこの球の位置のときに、振れが鈍いという状態になったことがあった、とのことで、考えられるのは、10Ωの抵抗のはんだ付け不良か、抵抗個体の品質劣化です。
 これが原因でないとしたら、Cバイアス回路から、ソケットに実装されている抵抗やコンデンサーのねじれによる相互のリード線ショートです。
 手元に残した内部の配線の写真から、この10ΩとバイアスVRの端子がもし接触したら、出力管のバイアスが0日かいプラスの電圧になるかどうか、あるいはグリッドに入れた発振防止の1KΩの抵抗がVRの端子に接触したらグリッドがプラス電圧になるかどうかをシミュレーションしたのですが、起こりうると考えた範囲ではどうもそれはないようです。
現在、10Ωの接続不良、あるいは抵抗値変化の確認をしていただいています。
半田付けやテスターをお持ちで、キット組み立ての経験もおありだそうで、そのあたりはとても助かっています。
現在結果報告待ちです。
手元にあれば、すぐに解決できるのですが、なかなか遠隔だと時間がかかります。
ひょっとして、私のはんだ付け不良が原因かもしれません。その可能性大です。
 

« やさしい悪魔 | トップページ | マリックアンプのトラブル »

オーディオひとりごと」カテゴリの記事

コメント

自作の友さん、コメントありがとうございます。
結局バイアス監視の10Ωが焼き切れていたのですが、突発の真空管不良は、連続運転や慣らし運転も、あまり効果はないように思います。
 いい球はいつまでも切れませんし、ダメなものは1ヶ月以内でだめになります。
 
 そんなものだと、割り切っています。

せめてもの被害拡大防止でメーターを入れています。

 数年前、大型アンプを譲渡した方は、全くの素人。友人にカップリングコンデンサを交換してもらったそうです。

やはり球の電流暴走=寿命が発生し、改造後は修理対応をしないルールだったのですが、全くの素人の方で、なにしろMT管はソケットの上にちょこんと乗せただけで、動作しないと連絡してきたかた。

可哀そうなので、修理してあげたことがあります。

この最近同様のトラブルが発生し、「修理をお願いします」と、メールが来たのですが、本来のルールに従い、対応はしない、自分で修理するように伝えました。

但し、修理の方法、理論、メーターの役割と常時監視の習慣づけ、不具合発生時の対応、球との付き合い方等を詳細に連絡しました。

球が一瞬光って電流も増大していたけど、そのうち収まったので、そのまま鳴らして聴いたそうです。

 ご自分でやってみるそうです。近くにお友達もいらっしゃるそうなので、いいでしょう。

こんばんは

アンプビルダーにとっては、必然的なトラブです。これをかわす荷は、回路設計或いは電源電圧が数%上がった時に連続運転した場合の挙動或いは長時間のエージングが解決してくれるかもしれません。頑張って下さいトニーさん。

オツカイポさん、コメントありがとうございます。
この手の過電流トラブルは、本当に多いです。かつてラックスのA3500は黄色いコンデンサの不良でOY 15を焼き切ったことが、あったと聞きます。
監視システムは必要ですね。早く解決したいものです。

こんにちは。
秋祭りの準備が一段落したので、コメントさせていただきます。
出力管の電流暴走は、最も嫌なトラブルですね。私のKT66PPも、カソードバイパスコンデンサーがパンクした時、まずカップリングコンデンサーの不良を疑いました。結果は6L6GCの不良でしたが、その時思ったのは、信頼できる球を選ばないと、大事なOPTを焼いてしまう恐れがあるという事でした。それ以来、中華製とロシア製で無選別の球は、一切使っていません。それと、出力管の電流を監視できるメーターなり、チェック端子を必ず付けるようにしました。
早くマリックKT66PPのトラブルが、解決したら良いですね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1050852/71894801

この記事へのトラックバック一覧です: 歯がゆい:

« やさしい悪魔 | トップページ | マリックアンプのトラブル »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ