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2017年8月 2日 (水)

マリックKT66  ⑰ 試聴しました

浜松のtatsuo saeki さんから6CG7(=6FQ7)が4本届きました。翌日に九州に到着です。郵便局も他社に負けじと頑張るものですね。この暑い中大変です。
 
Img_2982
 
さっそく、挿してみました。両チャンネルから音がでます。当然なのですが、嬉しいものです。
残留ノイズを測定したら、片方が1.6mVで、もう片方が0.6mV。
 
納得がいきません。それでこの4本の球をあれこれ、抜き挿しして 組み合わせを変えて、両チャンネルとも0.8mVにしました。私はこういう作業が好きなのです。
 
 さて、朝から本格的に試聴です。マリックのトランスの実力やいかに。
ボーカル、ジャズ、クラシック、民謡と2時間程度たったころに、努めて冷静、公平に頭の中を無にして、感想を書きだしてみました。
 
 まず初めに言えるのは国産のトランスの音だなあということ。余裕のある音で、音色がきれい。ピアノやベースは弦の振動までよく再現されます。
 
 整流管を使用しているせいか、弦楽器の擦れる音や、伸びる音に潤いがあります。
 
 先般の8417アンプは近代管+タンゴのオリエントコアで、明るく、スピードのあるストレートな印象でした。
 
 こちらは、ゆったりして、力強く、美しく、プラスで情報量も多い印象です。
 
 過去聴いたトランスで、近いなと思うのはラックスのOY36です。ただ個性で言えば広がりや柔らかさではOY36、一音ごとの押し出しや音色ではマリック、という印象です。
 
ふと思いついて、KT66を抜いて、KT88を挿してみました。
 
Img_2986
 
バイアス調整も、メーターがあるので、SWで切り替えながら、ドライバーを回すだけでOKです。3分で調整完了。
一度合わせば、電流はほとんど一定でぶれません。JJのKT88は本当に優秀です。
 
 
Img_2988
 
どうですこの威風。
KT88での音は、明るくて、張りがあります。これに対してKT66は落ち着きと音色。と言ったところでしょうか。
実は私はKT66をあまり評価していませんでした。
オークションでもジャンクの不動アンプに刺さったまま出品されていたりします。今までの経験では、タンゴの角型OPTが搭載されたアンプに、KT66が挿さったままで出品されていることが何件かあったのです。
 
そのとき、KT66はタンゴのトランスとは合わないのかなと考えていました。
手持ちのアンプにも挿して聴いていたこともありますが、6L6GCとそんなに変わらないかな、ぐらいの印象だったのです。
 
今回分かったのは、KT66はある程度の実力を備えたOPTと組み合わせないと、その良さが発揮できないのではないかということです。
この点からすればオールマイティではないので確かに人気球ではありません。
 
 さてこのアンプはKT88とも兼用できますので、楽しみが広がりますね。
 
そういえば、聴くことを優先して測定していません。恐らく出力は40W前後だろうと、歪は1Wで0.1%を切ってくれることを期待しています。
 
 そうそう、もう次のアンプがスタンバイしています。我ながらよくやりますね。美音6L6G(英国STC社製)と仙人手製のOPTとのコンボです。次のアンプは自分用の予定です。
 
 この後はKT66アンプの測定結果の報告、そして6L6Gアンプと続きます。
 

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コメント

tossaさん、あのお方とは航海仙人さんのことですか。実は仙人さんのトランスは過去3~4回使ったことがあります。

 とてもいい音がします。先日、仙人のトランスを使った6DF7とかいうTV管のシングルアンプが、5万円台でオークションで落札されていました。

実はこのアンプは、裏の世界で、とてもよい音がすると、人づてに評判だったのです。

秋葉原のクラシックオーディオにもこのアンプが置いてありました。

私は個人的には、音がいいのはOPTのせいだろうと考えていました。

 また新シリーズをお楽しみに。

 

いよいよ、あのお方のトランスを使うのですね。
産声がとっても、とっても楽しみです。ぐっと踏ん張る低域とか、、、

KAORUさん、コメントありがとうございます。
一見してリード線が少なく感じるのは、隅を這わせたり、束ねたりで隠しているからです。ずるいですが。

 ウィリアムソンアンプのオリジナルは、おっしゃる通りの回路です。前段は6SN7類似のμ=20程度の6CG7です。

 固定バイアス、UL接続にしたのは、おっしゃる通り出力が欲しいからです。

せっかくの重たいトランスを使用していますので、40Wは取り出すつもりでした。

 この回路構成はラックスのMA88というモノラル構成のKT88アンプがそうでした。

 NFBは12dBかけました。私としては多い方です。おかげで1W出力時は歪が0.03%を切りました。

反面、広域が伸びたというか、100KHzでピークができてしまいました。リンギングも結構出ました。

位相補正が必要ですね。聴いていて、鮮度の高い音ですが、このままでは長時間の使用は耳が疲れるかもしれません。

方形波を見ながら、カットアンドトライで、コンデンサの値を変えながらひげをカットします。

測定しましたので、記事をご覧ください。

トニーさん、こんにちは。
ウイリアムソンアンプ完成おめでとうございます。

一見するとリード線が少ないように感じますが、立体ジグソーパズルのようなCRの配置が綺麗でそう見えたのかもしれません。
スパゲッティ状態の配線ではNG、見習って行きたいと思います。

ウイリアムソンアンプのオリジナル回路と言えば、単一ループで大きな負帰還を掛けている、その為、出力トランスは分割サンドイッチ巻を使ている。低μ、低Prの三極管を使い、良好な高域特性を得ている。出力管はKT66の、3結の自己バイアスでカソードにバイパスコンデンサが入ってないので、ロードラインは直線に近づき、差動アンプに近い動作になるようです。

このアンプは何dBの負帰還を掛けているのでしようか?
ウルトラリニア接続ですが、これも局部帰還の一つですが
3結にしない理由は、大出力を得るためでしょうか?

測定結果を楽しみにしております。

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