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2016年11月21日 (月)

マリック、ラックス、KT66、整流管2本 ②シャーシ内配線イメージ

レイアウトを決めるときは、ゆっくり時間をかけようと、お話しています。

なにせ、そのアンプが気にいったら、30年間使い続けることもあるのですから。

さて、プッシュプルアンプでも、大まかなアンプのレイアウトは3種類から4種類程度だと考えています。

同じようなレイアウトでも、細部が少し違うくらいで、それらも仲間と考えて3~4種です。

今回のマリックアンプは実は数か月前から、レイアウトを考えていました。

このトランスは上から見ると長いのです。長方形。

2つのトランスをどう並べるかで迷っていました。長辺同士を添わせるか、短辺同士で添わせるか。

昨日、結論を出しました。短辺同士で。この写真のレイアウトで行きます。

Img_1839

皆さんが、レイアウトを決めるときに、参考になればと思い、お話しさせていただきます。

それは、レイアウトを考えながら、同時にシャーシ内の配線もイメージすることが大事だということ。

私も以前はレイアウトを決めたのち、シャーシを加工して、パーツをすべて取り付けて、シャーシをひっくり返して、各パーツ類の端子たちをこのときはじめて確認して配線(実態配線図)を考えていました。

最近は、レイアウト決定と同時です。そのほうが実態配線図も早く、描けますし、その時点でどこにどんな金具を取り付ければ、有効な配線が実現できるかがわかります。シャーシ加工時に金具も一緒に作れます。

具体的には、ラフな図面でいいのです。シャーシやソケットの四角や丸を描いて、SW類・SP端子のパーツの絵も描いていきます。シャーシ上から見た透視図で、あらゆる端子を描いていきます。

描いた後に、まず入力端子から、初段管まで線を引きます。前段管達は詳しく書く必要はありません。○で囲んで、ここに前段階路がくると。そこからカップリングコンデンサで出力管まで引き回し。そのとき出力管のソケットのどこに、ラグ端子をつければ、配線が楽か、なども考えておきます。

さらには出力管から、線を伸ばして、出力トランスの一次側まで引きます。二次側からスピーカー端子まで線を引きます。線は左右でプラスとマイナスで合計4本ですが、ラフスケッチは1本にしておきます。この辺をこう引きまわされるというイメージが分かればよいのです。

ヒーター配線は描いていませんね。だいたいどこを通すかがわかっていますから。慣れるまでは描いたほうがいいかもしれません。

今度は電源トランスです。AC一次周りは、AC入力部分と、ヒューズと電源SWの位置が分かっていますから、ほとんど決まっています。基本はシャーシの隅っこ。

電源トランスまわりで重要なのは、二次側ですね。整流管やブロックコンデンサをシャーシに固定していれば、配線は簡単。

ブロックコンデンサを使わずに、チューブラーコンデンサや、整流管のかわりにダイオードを使う場合が、少し配置を考える必要があります。

どこにB回路の端子を設けるか。これもシャーシ上から眺めて、だいたい検討をつけておきます。チョークコイルの固定ねじを利用してラグ端子をしつらえて、そこにB回路を持ってくる。

あるいは、電源トランスの横など。

上の写真をご覧ください。このアンプは電源平滑コンデンサはチューブラーの使用が決まっています。なぜならブロックコンデンサを使っていませんので。ここは500V耐圧のものになるので、大きいコンデンサです。しかも2個。

私は整流管のソケットに直付けしようと考えています。その近辺のラグ端子をB回路に。

今度は、このアンプは固定バイアスで出力管を動作させますので、マイナス電源が必要です。ふとみると、それほど大きなコンデンサも使わないので、チョークコイルのあたりに配置しようかと考えています。

 固定バイアス電圧調整用のボリュームは、各出力管に1個ずつ、4個必要。

どこに設置するか。もうスペースが見当たりません。出力管のソケットそば、OPTとの間の位置にもって来ましょうか。シャーシ天面に穴をあけていつもの方法で。すると金具が必要ですね。見るとOPT固定用のネジがありますので、OPT2個の出力管側の、横に並んだネジ4個を使って、金具を取り付けようかな、となります。

以前は金具の図面も定規で描いていましたが、最近はポンチ絵(手書きのラフスケッチ)です。OY36・KT88アンプの頃は丁寧でした。

以上の説明、お分かりいただけましたか。

このラフな図面は、「第一段階レイアウト配線図」とでも呼びましょうか。先ほど前段管まわりは省略の話をしました。

いつも描いている「実態配線図は」言えば第二弾でこの省略部分を詳しく描いたものです。

このように、先のことを考えながらレイアウトを決めましょう。この作業を3回繰り返すと、慣れてきますよ。つまりアンプ3台作ればということ。

作っていると、アンプの性能を確かめたくなるものです。測定はまた今度。

今日から枕崎に移動。月曜日帰ってきて、火曜日からタンゴ3兄弟に取り組みます。

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コメント

オツカイポさん、コメントありがとうございます。そうですか、整流管2本で、KT66を作られるのですか。何だか出来栄えで負けそうで、少し不安です。
この前面、パワー管のみのレイアウトは、実は内部の配線がキツイのです。それはSP端子が、前段の球に接近してしまうということ。過去このレイアウトで数台作りましたが、前段管に近い方のSP端子は、マイナス端子にするなど、気を配っています。本当はシャーシの左側面に、入力やSP端子を持ってくれば、一気に解決するのですが、端子は背面という、私の頑固なポリシーが邪魔をするのです。左に持ってきたら、一般の方はどんな反応をするでしようか。知りたいのです。

ご質問ありがとうございます。そのようなリスクに冷やっとされた経験がおありなのでしようか。それとも想定でのお話なのでしょうか。
最近は500V耐圧でも、径で20㍉、長さで40㍉の物もザラになりました。経験で言えば私が過去使用した500V耐圧で47μの古いコンデンサが最大でした。大きさが径で25㍉、長さ80㍉程度でした。このブログの製作記事でも写真で登場しています。
率直に言って軽いです。リード線はφ0.8から1.0はありますから、リード線がくにゃっとなることはありません。
コンデンサはJIS C 5101にて、規格が決められています。その中に4.13 端子強度 という項目があります。更に3項目に分類され、リード線の引っ張り強度、同一方向に2回折り曲げ、最後に180度2回ひねり、の試験があり、それらをクリアしないと、JIS認定されません。なので一般のメーカー品で、リードがくにゃっとなる物に会ったことは、ありません。
でも、海外製の不心得なメーカーは、非認定品を販売していることもありますね。そんな製品に当たることや、更にはシャーシ内をいじっている時に他のパーツに当たって、パシッと行くこともあるでしょう。

私なりのリスク対応を述べます。
①コンデンサを実装後にリード線が弱くて曲がってしまう。これはよく考えれば、私のアンプは、通常使用時はひっくり返すので、リードが折れることはないのです。逆に他の配線がダランと垂れ下がることが心配です。

②衝撃でリード線が動いて、他のパーツとショートする。これには、実装時に周囲を
確認して、近いと思ったら、わざとリード線を曲げて、他のパーツとショートしないかを確認しています。少しでも危ないと思ったら、エンパイアチューブを被せています。

これらリスク対応の効果ですが、5年前からこれらを実施し、20台程度のアンプを作りましたが、まだトラブルは聞いていない、ということです。

こんな説明でよろしいでしょうか。

こんにちは。

PTのLUX5557は、確かLUX社のMB8Aに使われていましたね。あのアンプも整流管に5AR4を2本使用していたと思います。

私も能率の低いロジャースを駆動するためにKT66ULPPを製作しようと考えています。PTは手持ちの10F310か9A68を起用して、同じように整流管2本構成です。

トニーさんのKT66PPを参考にさせていただきます。特に出力管を前に並べ、電圧増幅管を後ろに配置した時の、配線の流れに興味があります。

ところで、500V耐圧のチューブラーコンデンサーの保持の件ですが、私はだいたい想像できます。

500V耐圧のチュブラーを真空管ソケットに直付けって・・・
そんな重量物をリードだけで保持するリスクはどうお考えなのでしょうか?

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