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2016年5月15日 (日)

真空管アンプの柔らかい音

なんでこんな、ありきたりのタイトルを書いてしまったのだろう。

皆さんは、このタイトルを読んで、どう感じられましたでしょうか。

うんうん、そうそうと、納得された方はどれくらいでしょうか。

 今日も「教えてGOO」 の話で申しわけないのですが。

質問者が、最近結構値の張ったアナログプレーヤを購入したので、トータルで柔らかい音を楽しみたくて、新たに真空管アンプを30万円くらいの予算で購入したい。ついてはおすすめの製品を紹介してほしい、という相談。

回答者1:柔らかい真空管の音が楽しみたければ、ラックスのSQ38シリーズの最新版を買うしかない。価格も実販売価格なら30万円程度でしょう。

回答者2:真空管アンプの音が柔らかいというのは「根拠のない通説」。しっかりしたアナログまわりの機器で録音のよいレコードを聴けば、デバイスが真空管でも、ハイレゾやSACD以上のハイファイ音が楽しめる。

回答者3:私はかれこれ40年アンプを作ってきました。真空管でも何台か作ったが、現在は真空管アンプも聴けるようにセットしているが、ほとんど出番がなく、特性のよい半導体のアンプしか聴いていない。

この3名の方々の回答は興味深いですね。

「真空管アンプの音が柔らかい」を信じている方は多いと思いますが、これは真実ではないと思います。2の方が言うように、あるレベル以上に音を突き詰めると超ハイファイになり、柔らかいという次元を超えることも、あるだろうと思います。

必要条件という言葉があります。高校時代に数学でならったことです。

「犬ならば動物である」 → これは真理です。

犬であることは、動物であるための必要条件であると言います。

逆に、動物であることは犬であるための充分条件だと言います。

これは集合論で考えれば分かりやすいのですが、動物という広い集合があり、その中の部分集合として犬が内包された状態が見てとれます。

 動物の中には、犬のほかにサルも、カバもいるということ。

真空管アンプと柔らかい音の関係を考えます。

「真空管アンプなら音が柔らかい」

集合体で考えると音が柔らかいアンプの集合があり、その中に真空管アンプが内包されているかを考えるとNOです。

音が柔らかいアンプの集合体から、真空管アンプは一部が飛び出しているというのが、実態です。つまり音が柔らかくない真空管アンプも存在するということ。

真空管アンプであることは音が柔らかいアンプであるための必要条件ではないということなのです。

もっと根本的な話をすると、音が柔らかいという定義をこの集合論に適用することは、実は間違っています。柔らかいの定義が不変の真理で定義できないからです。

「A子さんは可愛い」 これは、人により判断が分かれます。そうだという男性もいれば、えっA子さんは可愛いかな、と疑問を呈す人もいるからです。

私は、真空管アンプの音は全て柔らかいというのは、正しくないと考えています。

回答者3のかた。私の想像ですが、真空管アンプも作ったが、歪率や波形を確認せずに作りっぱなしだったのかもしれません。それで特性が悪く結局半導体の方がいいとなったのかも。

あるいは、本当に半導体の方の音が好きになってしまったのかもしれませんけどね。

このおしえてGOOの質問に対する私の回答は、

「私が作ろうとしている6ZP1シングルが、もし柔らかい音に仕上がったら、22万円にまけとくから、買って下さい」

と、今日は言っておきます。

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