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2016年4月 4日 (月)

電源トランスの選び方

パワーアンプ用の電源トランスの選び方を書きます。

二次側高圧巻き線は、センタータップ式のものと倍電圧方式のもの、更にはブリッジ整流方式のものがあります。

概略この3種類になります。

これはセンタータップ方式。下側の巻き線の左部分です。0Vを真ん中に5端子で構成されています。
Img_1984

これもセンタータップ方式。ピンボケで見づらくてすみません。下側の端子群です。これも0Vを真ん中に5端子で構成されています。

Img_1982

これは両端にタップが2つあるだけのブリッジ方式です。右下の230V35mAの巻き線です。

Img_1986


1.アンプの出力からの選び方
  6550Aなどで80W+80Wの大出力を出すのなら、B電圧は500V以上が必要で、電流供給能力は380mA程度は必要です。これは上記3種類のどれにも該当します。二次側高圧端子の電圧値は、ブリッジ整流なら360Vは必要です。整流管での整流ならセンタータップ方式で400V以上は必要でしょう。

 理由はダイオードならB電圧は、端子電圧×1.4倍。整流管方式なら×1.25倍程度になるからです。もちろんこの電流を賄うには、整流管は2本必要です。ヒーター巻線5V・2~3Aが2巻必要です。

  EL34などで30W+30W程度なら、B電圧は400~450V程度。電流は300mA程度は必要でしょう。

  6L6や42、6V6などのシングルアンプで5W+5W程度なら、B電圧は300V、電流は120mA程度が必要です。

2.ヒーター巻線の重要性

 出力管もいろいろでヒーター電流が0.45Aの6V6、0.9Aの6L6系。1.5A以上のEL34、6550Aなど。

 当然、6550Aを4本、点灯させるなら、6.3Vで3.2A巻き線が2本必要です。その他前段管用の巻き線も必要になります。

ヒーター巻き線選定の準備として、すべての球の電流容量を合計しておきます。トランスはヒーター巻き線が複数あり、それぞれのタップの電流容量の合計が球の電流容量以上確保できればよいのです。ただし、一巻きで出力管を2本とか、2本+前段間分とか、それぞれの巻き線からどの球に供給するかの配分・組み合わせを考慮する必要があります。

  必要なのは巻き線ごとに 

 ヒーターの全消費電流 < 巻き線の電流容量   であること。

例として6L6PPアンプで、①6.3V・2Aが3巻き線、②5V・3Aが一巻きであれば①は一巻きで6L6を2本分、これが二巻き。もうひとつ全部の前段用に一巻き、②は整流管用です。

ヒーター巻き線の組み合わせがうまくないときは、最終手段として6.3V巻き線をすべて並列に接続して、そこからすべての球のヒーターへ配線するという方法もあります。その時は全部の巻き線の巻きはじめを合わせる必要があります。

整流管1本でアンプの全電流を供給する場合は、5U4GBなどの大型管を選ぶことになると思います。5AR4も1本でいいかもしれません。本当に優秀な整流管です。

大事なことは、整流方式・B電圧を考慮した二次巻き線の電圧選定。アンプの出力を考慮した二次巻き線の電流容量確保。そして全部の球を灯せるヒーター巻き線の確保と配分の決定。

これらが電源トランス選定のカギとなります。

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