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2016年2月17日 (水)

つきつめない

確かにアンプは人よりは多く作っている。でも年間50台作っているひともいるという。もちろん商売としてだろうけど。

 ときどき、他の人からくすぐったいような形容で呼ばれることがある。ベテランだとか、達人だとか、名人だとか。

でもそう呼んでいただいた方には申し訳ないが、これらは当たっていない。私はそんなにアンプのことを知らない。

寡作だが、実験を繰り返して本を書いている方のほうがよっぽど達人だと思うし、私の技術レベルは底が浅い。なので専門的な質問をされても答えられないことの方が多い。

 昔から、アンプやオーディオを生業にしている方は、とにかく実験を繰り返して、ノウハウを蓄積されているに違いないと思う。

オーディオ専科の森川氏のアンプが、なぜあんなに低歪率なのか。UBROSの上杉氏はなぜノーシールドでハムを出さないのか。

先般シングルアンプの電源トランスと出力トランスの向きが原因で、磁気誘導に散々悩まされて、ようやく適正な設置方向を見出したのだが、なんと浅野勇氏の著書に出てくる写真のアンプは、全て私が苦しみぬいて発見した結果と同じ方向に設置されていたのだ。本当に先達とはよく言ったものだ。

 私は自身をつきつめない人間だと思っている。本当の名人なら、組上がったアンプをさらに追い込んでいくことに、組み上げるのにかかった以上の時間を掛けるだろう。

もう少し歪を下げたい、中低音に力を出したい、音の鮮度を保ったまま少ないNFBで30KHzまで直線を維持したい。テーマが見つかれば名人は3種類以上のアプローチで追い込んでいくに違いない。

でも私は突き詰めない。そんなノウハウも持っていないし、できあがったままの音がアンプの個性だと妥協してしまう。

それに、悩み過ぎるのも体によくない。オーディオの偉人達は若くしてこの世を去った方が多い。瀬川冬樹氏もしかり。これはどの分野でも同じ。作家や芸能の世界でも。

悩むと悪い病気になりやすい。ものごとを自分の思う方向に動かそうと無理をすると、うまくいかない場合は悩んでしまう。

あるがままに、どちらかに動きそうなときに手を貸す、これが一番だと思う。

 私は突き詰めないので、名人でも達人でもない。ただ、楽しいことはとことんやる。意外と思われるかも知れないが、結構面倒くさがり屋でもある。

なので経験が少し多いアマチュア。これが私への正しい表現だと思う。

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