« KT88アンプ 一筋縄ではありません | トップページ | 問題解決 »

2015年10月24日 (土)

保留

おかしな正弦波応答。高い歪率。

今日はこのKT88アンプをずっと触っていました。アースライン変更から、初段管の動作条件変更、発振防止抵抗の挿入、ついには引き回し変更と、思いつくことはかたっぱしからやってみました。

そして、ふと思ったのは、現在の状態でNFを掛けると正帰還になる。ということは現在が発振状態なのだから、OPTと出力管の接続を逆相にしてみたらどうか、ということ。

作業開始後5時間たって、この考えに至りました。OPTと上下のKT88の逆に接続して、NF抵抗を入れてみました。盛大に発振するかと思いきや、正弦波は小さくなります。おお、この状態がまさに負帰還が正しくかかった状態だ。

波形も確かに正確な形です。よおし、これで歪を測ると、正規の正しい値になっているはずだ。

この時点で解決した気持でした。ところが歪はよくありません。1Wで3%。

もう、いいかげんにウンザリします。やるべきことは全て試した感があります。過去このアンプと同様の規格のものを数台作りましたが、1Wでは0.1%を切りました。3%時では65W前後の出力が出るはずです。それが何でこんな状態なのでしょう。

シャーシ裏をよく眺めても、正しく配線されていて、何が原因なのか皆目見当がつきません。あげくに、松下製のオーディオアナライザが狂ってるのかもしれないと、自作の歪率計49Bでも測定しましたが、殆ど松下製と同じ値を示しました。

このアンプは人手に渡すつもりでしたが中止です。見た目はとても気に入っているのですが。申し訳ない気持ちです。

壊すか、小音量で自分用に使っていくかです。なんだかプッシュプルアンプはもう作りたくありません。本当にウンザリしました。30台から40台アンプを作って来ましたがこんなことは初めてです。

「仕事に打ちこめ、しばらくは趣味をやめろ」

天からの声かもしれません。

まてよ、レイアウトが根本的におかしいのかな。トランスの向き?残留ノイズは0.1mVを実現しているので、磁気結合はないだろうなあと。まだ迷っている自分がいます。

まあ、長年やってるといろんなことがあります。依頼者の方に責任を感じます。

来年初春のころに、納得のいくものを作りたいと考えています。

KT88PPは、物置行きか、解体となるのでしょうか。

« KT88アンプ 一筋縄ではありません | トップページ | 問題解決 »

オーディオひとりごと」カテゴリの記事

コメント

前回のコメントは失礼しました。でも懲りずに思いついたことを書かせて頂きます。

歪率測定の際に、以前コメントしたPCソフトの「WaveSpectra」を使うと高調波の成分を次数毎に大小比較が出来ます。
(スペアナと同じです、というかスペアナそのものですので)
もし運良く(?)、2次歪みが際立って大きいとか、3次が大きいとか、あるいは低次でなく高次が大きいとか特徴が現れれば、不具合原因を絞る助けになる可能性があります。

もちろん、スペクトルを見れば何でも解決!などと甘い話ではなく、WaveSpectraで見ても何も分からないことも多々ありますが、手をこまねいているようでしたらダメ元で試してみる価値はあると思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1050852/62200725

この記事へのトラックバック一覧です: 保留:

« KT88アンプ 一筋縄ではありません | トップページ | 問題解決 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ