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2015年10月12日 (月)

KT88PPアンプの製作 ⑲  調整、試聴など

いよいよ今回も大団円に近づきつつあります。

今朝、もう一度アイドリングと残留ノイズの追い込みをしていた時です。

何気なくSP端子に繫いだ抵抗負荷のプラス側を引き抜いて、無負荷にしてしまったら、発振しました。ありゃ、SP端子を無負荷にしただけで発振するアンプは恐ろしくて、人手に渡せません。

 こういう時は、負帰還を疑います。とりあえず、負帰還用の抵抗2本をはずして無帰還にして、もう一度同じことをテストします。今度は大丈夫。

ということは、負帰還マージンに余裕がなかったということです。15dBで不安定なら6dB程度にしておきます。抵抗値を15KΩから39KΩと大きくしました。

おもしろかったのは、無帰還状態の方が、残留ノイズは左右ともに0.1mVと優秀だったことです。このまま無帰還でとも思ったのですが、周波数特性の均一化を考慮してわずかに負帰還をかけました。音はどちらも変わらないと思います。

Img_1590

さて底板を閉めて、ひっくり返してまた調整。

KT88や6550Aといった球は、ヒーター点火後少なくとも30分間は電流がどんどん増加します。

すぐに50mAに合わせても、20分後には70mAに増加するといった具合です。もし最終アイドリング値を55mAにしようと思えば、ヒーター点火後は40mA程度に合わせておくこと。それでも60mAまでいくかも知れません。

結局、2時間程度経って調整するのが正解です。もしこの手のアンプをお持ちの方は、時々アンプを2時間以上使用して、アイドリングを確認することをお勧めします。すごく値が大きくなってて驚かれるかもしれません。


Img_1592

GE製の6550Aを挿して、調整中。結局残留ノイズは抵抗負荷で、右0.2mV、左0.1mVとなりました。赤い簡易テスターはバイアス監視用。秋葉原ラジデパ2F奥のお店で800円前後でした。製作依頼者様にアンプの付属品として納品します。

Img_1602

なかなかりりしいですね。

試聴後の感想です。

まずJJのKT88で聴きました。大型車に乗っているような余裕です。ベースの音がゆったりと震えます。同じ1Wで聴いても、定格1Wのアンプではこんな音の出方はしません。これがやはり、アンプ各々の持ち味なのでしょう。

見通しの良い音。ゆとりを感じます。

次に6550Aです。今度は音がくっきりとしてきました。綺麗な印象です。球でこれほど違うというのも不思議です。ただし、世の中には何を聴いても違いがわからない方もいらっしゃいます。

ボリュームを上げると、たくさんの音が溢れてきます。どの音もよく聞き取れます。生々しさでは直熱管なのでしょうが、私はこれで満足です。

測定をして(おそらく今から2週間は間が空きます)、製作依頼を受けたかたに発送します。

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