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2015年7月21日 (火)

KT88製作依頼アンプ

今年の1月にオークションに出品したアンプを落札していただいた方から、当時「他にもアンプを製作依頼したら、受けてもらえますか」と問われました。

「OKですが納期が読めませんので6月頃になります」と返事をしていました。

気が付けば7月も後半、遅くなって申し訳ない気持ちで、「覚えてらしたら、作ります」とメールを送ったら、出力管をすでに購入されて待っていらしたとのこと。

責任感じますね。それで武骨にはかわいそうですが、還暦過ぎて配線することにして、まずは製作依頼のあった方を優先します。

仕様は:KT88/6550、出力50~60W。プッシュプル固定バイアス。

依頼主さんはマッキントッシュMC240をお持ちです。以前落札いただいたアンプも米国製のOPTを使用していますので、今回は国産の優秀なOPTを起用します。

カソードフォロアーでドライブしながら、繊細でクリアな音を狙います。ターゲットはMC240の上位機種のMC275です。トンカツソースのような味の音がします。こってりというのでしょうか。ただ同じ音の真似をするつもりはありません。トンカツソースとは方向性の違った、綺麗で迫力があり、どんなSP、どんな音楽信号につながれても、破綻なく再生するアンプです。

依頼者さんからの要望事項があり、過酷な試練が立ちはだかっています。それは極力残留ノイズを低く抑えること。使用されているJBLのユニット075の能率が110dBもあるそうです。

わずかのノイズも再生してしまうとのことで0.2mV以下を実現しなければなりません。アースまわり、パーツや真空管の選別など試練が待ち構えています。

デザインの要望もあります。でもこちらは前回のアンプで気に入っていただいてて、任せてくださるとのことでした。そうなるとレベルを落とすわけにはいきません。

それでレイアウトを考えてみました。

Img_1368


Img_1369


Img_1371


シャーシは40×28×5.5cm。なんの変哲もない標準的なデザインです。

この最近は出力管だけを前に並べて、その存在を強調するデザインが多くなっていました。

今回もそうしようと考えて、デザインも検討してみました。結果無理でした。

前面強調デザインは、球自身の形に左右されます。300Bや6L6GA、807といった、肩が張った、凹凸のメリハリを持った球はこのデザインが活きます。

しかしながら、EL34、6550といった球はこのデザインではパッと見さえません。EL34は細い棒だし、6550は頭が丸い太い棒です。KT88も肩はありますが、なで肩です。

よって今回は前列にMT管、背後に出力管を配置しました。一番下の真上からの写真をごらんください。

前後に2列ならんだ真空管たちとチョークコイルがひとつのグループユニットを構成しています。背後のトランス達から独立しています。

私自身、この構成・レイアウトが気にいっていて、もうこのデザイン以外ないと思いこんでいます。

固定バイアス調整用ボリュームの軸は、どこに持ってくるかで迷いましたが、チョークコイルと電源トランスの間で、シャーシ天板に軸の頭をのぞかせるようにします。普段は隠れて見えませんし、とても合理的だと思っています。

シャーシは今回、加工屋さんにお願いしようかと思っています。

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