« 最近見つけたジャズプレイヤー | トップページ | アナログ 改革 第二弾 »

2015年5月 5日 (火)

アナログ 改革 第一弾

CR型イコライザの調子がいいのです。

最近はアナログレコードが半分、CD半分になりました。

そこで、アナログシステムのためにいくつかのプロジェクトを実施します。

今回は第一弾。ずばりトーンアームとカートリッジの交換です。

その① トーンアーム  SME3009SⅡ Improved → FR64S

 トーンアームは過去FR54を使っていましたが、6年前にSMEに代えました。

 この最近FR64Sが気になり、情報を集めました。FR(フィディリティーリサーチ社)の歴史、過去の製品(カートリッジ、アーム、ヘッドシェル、MCトランス)も当たってみました。

結果FR社の目指す音、方針がおぼろげながらイメージできました。その名のとおり忠実度をめざしていくということ。

私の好きな音は、「元気で、情報量が多く、色付けが少ない」に要約されます。これに近いのだろうな、そうあって欲しいという期待です。

全てSUSでできた、重量級のFR64Sは、間違いなく情報量を損なうことなく、次段に伝えていってくれるだろうという期待。

そうして、オークションで値が上がらないうちに、状態のよいものを落札するという幸運に恵まれました。何件かの出品をウオッチングしていましたが、いずれも高額になってしまい、見送った後のことです。

 落札して数か月。なかなか時間がなく、FR64Sを出しては眺めて、ため息をつくという日が続きました。こういう時間も楽しいのですが。

意を決して昨日、プレーヤーケースを分解してアームの交換をしました。

Img_1192

モーター/ターンテーブルはガラード401です。右上の円筒形のカバーがSMEのトーンアームの下側カバーです。

SMEを外して、FR64Sの円筒ベース(φ30)を挿し込もうとすると、きつくて入りません。積層ボードをヤスリで少し拡大してOK。

Img_1195

新旧のアーム。

Img_1197

実装されたFR64Sです。過去使っていたFR54と比べてもがっちりしています。スマートだったSME3009SⅡに対しても重厚感があります。

これでトーンアームは完了です。

その② カートリッジ変更

     DENON DL103R → FR1MK2 へ

 私は若いころからMCカートリッジはDENONのDL103シリーズしか使ったことがありませんでした。今回初めて他社製品を使います。

 FR社のMCカートリッジはFR1からFR3さらにはFR7とバリエーションがあります。私がFR1MK2を選んだのは理由があります。

 この個体自体、67年発売のもので古いのです。FR社の社長兼技術チーフの池田勇氏が言うには、「自信があるのはFR1のMK2だ。これはやりたいことを存分にやったし、情報量、音の勢いにおいては自信がある」とのことでした。そのあとのFR1MK3は、評論家たちに、もっと周波数特性を広く伸ばさないと売れないといわれ、渋々やったとの話しでした。

よしっとオークションを探すと、ありましたFR1MK2が程度のよいものが1件だけ出ていました。カートリッジも2万円台になると、古いモノは敬遠されるようで終了前まで入札はなく直前で落札しました。67年当時の販売価格と同程度の落札価格でした。

ここまできたら、ヘッドシェルもFRでそろえなければなりますまい。ヘッドシェルはFR-S/1とFR-S/2(重量級)が何点かオークションに出ていました。

私は重量級のFR-S/2を入手しました。

 FR社の製品は、カートリッジだろうが、トーンアームだろうが全て頭はFRという文字が付くので分かりづらいのです。

カートリッジは引き出し用の4色ピンが黒く変色して、油分のようなものが、ネトッと付着していました。これを爪楊枝、綿棒、アルコールで根気よく落として行きます。なんとか満足のいく光沢があらわれて洗浄は終了。

次に注意深く、シェルリード線を挿し込み、ヘッドシェルに取りつけ。重量を出すために付属の鉛の薄いシートをヘッドシェルとカートリッジの間に挟み込みます。細いネジと小さなナットで正確な位置に固定するのですが、結構やっかいです。すぐに動いたり、ネジが横方向に外れてしまいます。

そして悪戦苦闘の末出来上がり。

Img_1198

Img_1202

これで改革第一段は完成。FR製のトーンアーム+カートリッジの組み込み完了です。針圧は1.5gです。FR64Sはおもりを動かして針圧をかけるのではなく、ダイレクトにダイヤルを回して針圧をかける方式です。

MCトランスは、DENONのときのままです。AU301というDL103用に小ロット生産されたトランスです。

いよいよ音出し。マイルスの「WALKING」をターンテーブルに乗せました。

緊張します。

いきなり元気の良いホーンセクションの音が飛び出してきました。音が重なっているときはよく聴き分けができません。

マイルスのソロになってスタジオの中の空気感がよく分かります。情報量は増えています。ブラシの音も明瞭です。低音もドスンと鳴ります。

音のひとつひとつに芯があって、付帯音、残響音も明瞭です。あいまいなところがありません。そして音色も落ち着いて美しい。

私はこの録音年代の古い、国内プレスのレコードを軽んじていました。たいした音がしていなかったのです。ここにきてたくさんの情報が入っていることを認識させられました。

更に時間が経過していくと音がこなれてきました。私は音の明瞭さではCD、情報量ではアナログだと思っているのですが、結構CDの明瞭さに迫っていることを感じます。

今はもうなくなってしまったFR社。池田氏がとにかくレコードに入っている情報を全て出すことに挑み続けた、足跡を感じて取れます。

DENONとは違う方向性です。FR社の針とスタイラスは深く溝の中をなぞっている、換言すればリサーチしてしています。このときやっとFR社の社名の由来が分かりました。

明るさや乾いた感じが好印象なDENON。これに対して深いところまで、音を探索しにいくFR。

アナログは深いです。だからと言って現在池田氏が主宰しているイケダラボの、何十万という高額なトーンアームやカートリッジには進むことはないと思います。

オルトフォンも気になるけど、とりあえずこのシステムで行こうと考えています。

さて次なるアナログ改革は。それはMCヘッドアンプです。MCと言えば必ずトランスでしたが、過去FR社もヘッドアンプを生産していました。もちろんMCステップアップトランスも生産していましたが、いまとなっては入手難で高額です。

よってよい音のするヘッドアンプを私なりにリサーチしてみたいと思います。またご期待下さい。

« 最近見つけたジャズプレイヤー | トップページ | アナログ 改革 第二弾 »

オーディオひとりごと」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1050852/59882389

この記事へのトラックバック一覧です: アナログ 改革 第一弾:

« 最近見つけたジャズプレイヤー | トップページ | アナログ 改革 第二弾 »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ