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2015年5月

2015年5月31日 (日)

807武骨アンプ スタート前夜

30日に自作の友さんからシャーシフレームが届きました。

天板をのせて、トランス、807達を乗せました。

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おーなるほど。

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うーむ。

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なんとも、硬派というか、武骨なルックスです。主役が完全に電源トランスになっています。

この電源トランスの仕様から、プレート電圧500V、スクリーングリッドは250Vとして回路はAB2級で45W+45W程度になろうかと。

この出力トランスはタムラ製で特注のようです。2次側のインピーダンスは15Ω、20Ω、25Ω、30Ω~40Ωまでの端子が出ています。ということは16Ωしか使えないということ。一次側は3.4KΩの負荷インピーダンス。UL端子はありません。

でかくてカタログ品のF783よりも一回り大きくて、60~70W容量はありそうです。

周りの方がたがアンプを作られてますから、何だか触発されてやる気が湧いてきました。

このレイアウト、変更の可能性20%です。もうしばらく眺めてみます。

2015年5月30日 (土)

読者の方が作ったアンプ その 8

このシリーズも8回目になりました。何度か登場いただいているラーメン卿さん、今回もお気に入りの出力管807のシングルステレオアンプです。

かなり前に一度作られたモノの、分解再製作です。私も807は好きなのです。安くて、無理をすれば50Wひねり出せますし、音も迫力があり、きれいです。

「真空管の音ってどんな音ですか」と聞かれたときに、私は必ずこの807や6L6系の音をイメージして回答しているのです。

それでは、写真とラーメン卿様の説明文と私の文章をそのまま以下に掲載させていただきます。

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トニー様

前略
先日お知らせしました807シングルアンプの再組立てにつき、写真と共に御報告させて戴きます。

この807アンプは、昔の「ラジオの製作」誌に掲載の製作記事をデッドコピーしたもので、自分で付加したのは2つの電流計だけです。製作者は無名の方ではありますが、相当ベテランと思われます。原回路の出力トランスにはタンゴのU608を使ってあり、この小型トランスに摂津金属の大きなCRボックス(アルミの正方体)を被せてありました。作者曰く。「大型トランスを使用しているように見えるので、試聴者がコアボリュームのあるトランスは流石に音が良い、と勘違いするのが面白い」

何故か、このキャッチに惹かれて記事のコピーだけ保存してましたが、10年前に思いたって製作したものです。出力トランスには、タンゴU808に匹敵するコアボリュームのものがありましたので起用しましたが、無銘のメーカー製でありケースがないので見映えは良くありません。

当時、ハムバランサを多極管のヒータに設けたらノイズレベルはどうなるか?という興味があり、先ずは検証するため807および6C6の夫々にハムバランサを設けてみました(酔狂なことに合計4つです)。結果として、ハムその他のノイズは極めて小さく、何れのハムバランサを調節しても聴覚上の有意性は見出せませんでした(こんなのは常識なのかも知れませんが)。

好みの807球として良く鳴ってくれてましたが、6C6のソケットに日本軍通信機からの取り外し品を使ったのが災いし、経年劣化でヒビ割れして接触不良を来しました。また、検証済みのハムバランサの存在が疎ましくなり、いっそ完全に解体してシャーシも塗り直し、トニーさんから助言戴いた確実な半田上げを行うことに致しました。

今回のポリシー(?)は、劣化した部品および線材を除いて、全部品を極力活用して再組立てすることでした。抵抗とコンデンサを全て計測しましたが、何れも大きな数値のズレはありませんでしたので再利用しました。CRについては、中古の利用を嫌う方もおられますが、本機はサブ的な位置付けもありますので良しとしたものです。電解コンデンサも流石の日本品質ですので、中古ながら問題なしと判断しました。ソケットは6C6,807の何れについても全交換しましたが、手持ちでは国籍不明のタイト製しかありません。また球を挿した際のグラツキが気になりますので、各舌片を無理に矯正して抑えましたがいつまで持続するか懸念しています。

電源トランスはLUX8A54(中古)、チョークコイルは山水、出力トランスは無銘ケースなしです。この出力トランスはタンゴU808と異なり、正規の取付け姿勢で全ての端子が上になるようになっています。このため、前作では端子を上にして取付けましたが危険この上なしですので、今回は上下を逆に取付けて全端子を下に位置させました。これによりトランスの見映えは更に悪くなりましたので、アルミ板で化粧用の庇を被せようかとも考えています。なお、出力トランスについては、トニーさんのお知り合いのトランス仙人(?)さんのトランスにしようかと迷いましたが、最初のポリシーに従い引き続き起用したものです。

毎日少しずつ配線して、その都度電圧チェックと回路図のマーキングとを行いましたので、完成後は直ちにスイッチを入れようかとも思いました。しかし、念のためとチェックしましたら、6C6の抵抗をB回路に接続すべきところをアースしていたミスを発見。思い込みのためか回路図には接続済みとしてマーキングしており、老人力全開であることを痛感した次第です。

現在は、トニーさんの6BQ5PPアンプ(サブシステムのメインです)と入れ替えて、807同等管のレイセオンRK39(白タイトで4ピラー管)を挿してますが、とても良い音で鳴っていて快調です。トニーさんの記事に書かれていた諸々の注意事項に忠実に従いましたためか、ハムその他のノイズは全くなく、MCカートリッジの接続に切り換えたプリアンプのボリュームを最大にしても殆ど聞こえません。但し、スピーカーはYAMAHAのNS650という40年以上前のものです。アルテックやタンノイでは、ハムノイズが発現するのかは未だ検証していません。

トニーさんの先日のブログにも書かれてましたように、807は本当にオーディオ出力管として使える良い球ですね。但し、トップグリッドで高圧がかかりますから、安全面やデザイン面で敬遠されるのかも知れません。最も、その方が球の値段は安くなっていますので良いことでもありますが。

今後共、宜しく御教示下さい。 草々

ラーメン卿様

いただいた写真、興味深く拝見させていただきました。
OPTはひっくり返して、ちょうど天面に取り付け穴が4個ずつ
あるので、底のないアルミ箱を被せて、この穴で固定されても
いいのではないでしょうか。1個ずつでも、2個一緒でも。

 シャーシの中は、縦横きれいにパーツが実装されていますね。
古い抵抗器(炭素被膜?)も新古品のようにきれいです。
一カ所ずつ丁寧に作業されたことが分かります。

 何台も作っていると、自分用の機械の配線は、人の目に触れる
訳じゃなし、この程度でいいかと妥協することもあるのです。
 他の方には、指導者ぶっているくせに、これではいけませんね。
ラーメン卿様の配線を見せていただいて、少し反省した次第です。

 ラーメン卿様の文章には、「老人力全開」だとか、ときどきおもしろい
表現があり、笑わせていただいています。

この最近精力的にアンプを組み立てられているご様子、トラブルが
少なくなると一層やる気が出てくるものですよね。私もとても嬉しくなります。

写真はまた、説明文とともに回覧版に掲載させてください。
よろしくお願いいたします。

トニー

2015年5月26日 (火)

2015.1.23 霧島は消えた

最近白霧島の広告がかまびすしい。横綱白鵬を起用して毎日のようにTVで流している。

今、宮崎出張中である。ホテルの近くの小さなお店に入って、焼酎ロックを銘柄を言わずに注文した。お店の棚には白霧、黒霧、木挽などのビンがならんでいる。

黙って出された焼酎を飲んで「これ、木挽ですね」と店主に言ったら、「ええ、よくお分かりですね」と。

白霧が出てくるものだろうと思っていました。2杯目は敢えて、白霧を注文しました。

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出されたグラスを一口飲んで「これ本当に霧島ですか。昔と味が全然変わってる」「飲みやすくなったけど、なんの変哲もないその辺の焼酎と同じ味ですね」

店主が答えた。「今年の1月23日出荷のものから、ラベルにも白という名前が入って、まったく違う焼酎になってしまったのです。地元民は昔の、芋の匂いが香り立つ、口に含むと舌がビリビリしびれるような味が恋しくて、田舎の酒屋に前の霧島が無いか探し回っています。店でも新しい白は奨めないようにしています。」とのこと。

「酒造メーカーは商売に走って、地元民をないがしろにして、飲みやすい物ばかりを作ろうとしているんです」

「われわれが、メーカーに地元民はもうどうでもいいんでしょうね、と嫌みを言ったら、いやあそんなことはないのですが、と言うばかりです」

「都城の工場は大きな建物が増設されて、一気に大量に作ってるようですよ」

ああ、懐かしい霧島がなくなってしまったのだ。学生時代、一升壜が730円。お金のない学生たちも愛飲していた霧島。

白という文字をいれない、昔ながらのものも残して欲しいものです。顧客の意見は大事なのです。

2015年5月23日 (土)

こんなプリメイン

パワーアンプを作っていると、ふとこのシャーシにイコライザアンプも組み込んでみたらどうだろうかとか。さらにはトーンコントロール回路も入れてみてもいいかなとか。

考えることがある。とくに大型シャーシのパワーアンプのときは、よく考える。

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このアンプなら、イコライザ用のMT管を2本を前面左に寄せて、パワーンプの電圧増幅段用のMT管を3本をやや離して右側に寄せる。

シャーシの前面につまみを並べて、左から入力セレクター、トーンコントロールの低音、高音、トーンデフィート、モード、ボリューム。約6個程度のつまみを並べる。

見ためパワーアンプだけどプリメインですよ、というのは世の中のニーズとしてどうなのだろう。

2015年5月22日 (金)

読むのルビつき原稿だけ

驚きました。国会討論の中で安倍総理大臣はポツダム宣言を読んでないことがわかりました。

戦後レジームからの脱却論は根底も、根拠もない空論だということが分りました。

日本が戦中から戦後、何をして、何を諸外国から申し入れをされて、何を受け入れたかという史実を知らないのです。

何も知らずに自分の思い付きでレジーム脱却などと述べて、中身は憲法を改正して戦争を始めることだけが目的の理論です。

彼の無教養ぶりには本当に呆れてしまいます。

このままじゃ日本が危なくなります。自民党内からも、若手が今のままじゃ危ういと反安倍総理のグループが結成されました。

彼はおそらく、本を読むことをしない人間なのでしょう。おそらく日本国憲法も読んでいないでしょう。読んでるとしても9条を、どこかに付けいる隙がないか、お付きの学者に読ませて報告を受けているくらいでしょう。まあそれにしても自分で目を通していないのは間違いないでしょう。

読もうとしても、理解力がないし、その前に漢字が読めない。

彼が読んでるのは、国会答弁や外国に行って読み上げる、官僚がつくった、ルビの入った原稿だけなのでしょう。

戦後最低とはこのことです。

ヘッドアンプ用 オペアンプ 比較試聴しました

今週は暇でした。ブログの書き込みようをみれば、理解していただけると思います。

807アンプ用のシャーシフレームを自作の友さんに製作依頼したら、返信で「807ですか」と聞かれました。まあ、その通りなんですが。

きれいになった幽霊屋敷電源トランス。リード線が針金のようにビヨンビヨン伸びています。これらをシャーシ内に納めるために、午前中から端子台を買いに天神のカホパーツに行こうと思った矢先に電話が。

秋月電子から代引きで荷物が来てる。持っていってよいか。もちろんOK。

来ました、オペアンプ3個。そんなわけで突然試聴会の開始。

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スポンジに挿してないのがNJM5532現行品。

レコードはトミ・フラのトリオのスタンダード集。

結構録音がよくて、ドラムソロが聴きものです。ベースはライン取りで冴えないのですが。


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ヘッドアンプの裏蓋を開けては素子の挿し替え。角度が変だときれいにソケットに刺さらず、足がぐにゃと曲がってしまいます。2回目には慣れてきました。開いている足を内側に少し曲げるのです。

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さあ、満を持して試聴開始。

リファレンスはNJM5532でこれについては感想は書きません。これに対して次々に聴いていく素子がどうかを書いて行きます。

レコードは片面3曲を、1素子ずつ通しで聴いていきます。

1.OPA2064AP

  まずはバーブラウンから。おっピアノの音に色が乗りました。音全体が柔らかくなって、トランスの音みたいです。でも鮮明です。

バスドラはアタックが強くドスが効いて、更に情報量が増えました。シンバルとスティックが当たった後の音も詳細がわかります。

これで300円は安いですね。さすがに一世を風靡した素子です。ハイエンドの音になりました。オペアンプからこのままスピーカーにつなげられないかなあ。

2.MUSES 8920D

 驚きました。バーブラウンに比較して、更に音全体に深みが出ました。差がはっきり分かります。余韻も少し増えた印象です。ベースソロの後ろでピアノが小さな音でバッキングしているのですが、その音すら美しさと深みを感じます。

ほんとうにうちのシステムが高級機になってしまいました。バスドラは美しいままアタックが強く、音に包み込まれてしまいます。

さすがに480円。180円も違えば音のレベルも向上します。でもたった180円で、こんなに音が違うものなのでしょうか。素子の中の何が違うのでしょうか。

余裕と美しさを備えた音。真空管のCR型イコライザーはSN比が悪く、レンジも狭いとは、誰が行ったのでしょうか。そんな印象はみじんも感じません。

3.LME49860NA

最後はナショセミの素子。300円。300円ならOPA2064APと同等以上を期待してしまいます。MUSESを聴いたあとなので、可哀想な気もしますが、悪くないです。ピアノの音もストレート、ブラシもクリア。余韻は少し後退してスッキリして元気。バーブラウンと同等のレベルと言ってよいと思います。人によってはこっちの音を好む方もいらっしゃるかもしれません。

以上です。この結果から私はMUSESを常用とします。MUSESは日本のJRCがオーディオ用に研究に研究を重ねて開発したオペアンプです。日本人の好みをよく知っています。ほとほと感心してしまいました。

MC昇圧トランスの出番が減りそうです。皆さんも是非ヘッドアンプを自作され、ご使用されてはいかがでしょうか。

単回路の素子にする、電圧を上げる、電源安定化回路にディスクリート素子を使うとさらにどうなるかという、話もあります。

私はここまで。ご興味のおありの方は、さらにディグしてください。

今から出かけます。OUT TO SHOPPING。

2015年5月21日 (木)

ミンガス

重くて、暗い。自分勝手。

そういう印象で見られていることが多いのかな。

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「メキシコの思い出」という名のアルバム。

この2~3年のうちにどこかで買った中古レコード。昨夜初めて聴いてみました。

 ミンガスは嫌いじゃないのです。嫌悪感も持っていません。なのでアルバムも数枚持っています。

 演奏は独特ですね。1曲ずつにストーリーを持たせている感じです。アンサンブルがあったり、途中でサックスのソロだけになったり。

なんだかグリークの作品を聴いているようです。

ミンガスは不遇の時代に郵便配達をしたり小説を書いたり、漫画も描いていたそうですね。

「フォーバス知事の寓話」という曲は、人種差別をしたアーカンサー州の知事に対する抗議の曲で、何度も演奏したそうです。執念深いです。私と同じ。

根本的にストーリーテラーなのでしょう。彼のアルバムの中に「オレンジ・ワズ・ザ・カラー・オブ・ハードレス・ゼン・ブルーシルク」という曲をやっているのがあります。

奇妙な雰囲気で曲が進行していきますが、聴いてておもしろいのです。なんだかユニバーサル・スタジオ・ジャパンの中を探検しているような気持になります。

スタンダードになった、彼の手による「グッドバイ・ポークパイハット」

バラードナンバーですが、のたり、のたりとした曲です。このリズムは個性なのでしょう。

彼のリーダーアルバムは総じて実験的な感じでしょうか。そういえば彼がサイドメンとして普通に演奏したレコードをあまり聴いたことがありません。

今度聴いてみます。

2015年5月20日 (水)

オペアンプ 発注しました

秋月電子のHPを見ながら、オペアンプの品定めをしました。

結果、購入を決めたのは3種類。

① MUSE S8920D @480

② OPA2604AP   @300

③ LME 49860NA  @300

候補にあがったのは10種類以上。中には単価3500円のものもありましたが、ネットの試聴記を検索すると、情報量は多いが音が固いとあったので、没。

①はMUSE8820などの後継で、前作までの改良版とのことで、これに決定。

②はバーブラウンの定番ですが、安くなっていますね。まずは聴いてみようと。

③はよくわからないのですが、変った名前の物も聴いてみようと考えました。

JRC製のNJM番号のものは、今回は割愛。

秋月にFAXで代引き注文を送ったら、1時間後に今日発送しますとの返信FAX。対応がいいですね。東京に行く機会があれば、そのときに買えばよいのですが、予定が今のところないし、東京のどこかから、秋葉原までいく交通費を考えたら、代引き+送料合計800円は、あまり変わらないかなと思ったのです。

埼玉からなので明後日には到着するでしょう。考えてみれば数百円の半導体で、まるでカートリッジを交換するように音の変化が楽しめるのなら、とても安上がりです。

ああ、これで楽しみができました。

2015年5月19日 (火)

幽霊屋敷のトランス、ハンサムに

幽霊屋敷から、発見されたような電源トランス。安く落札できました。私だけが入札したのです。なにしろ幽霊屋敷ですから。

サンスイのP-88Hという型番です。

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底に銘板が。端子(リード線)と電圧の表示がしてあります。なんで釘で名盤を固定するのでしょう。鉄心に隙間ができてしまいます。

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今日は天気がよかったので、何となくこのトランスを塗装しようと考えました。

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取り外したカバー。凄い、鋳物です。今から50年程度前のものでしょうか。現在のように生産効率やコストダウンなどにとらわれず、とにかく手間暇かけて、しっかりしたものを作ろうと、各企業が考えていた時代です。

今はこのカバーもプレス一発で出来上がり。鋳物は砂型を用意して、溶かした鋳鉄を型に流し込んで、冷えたら型からとりだして、仕上げの研磨、バリ取りをして完成という、時間のかかる工程を取ります。

見てください、このカバーの真ん中にあるサンスイのロゴマークの存在感。

これをライトグレーに塗装してみました。いやあイケメンになりました。

この前、オークションで4本三千円台で807の中古を落札しました。私は807が好きなのです。

これまた以前からある、タムラのOPTと並べてみました。ああでもない、こうでもないと7種類くらいのレイアウトを検討。

結果、これで決まりだと言うのが、下の写真です。


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この電源トランスの存在感。すごいですね。オレと闘う相手がいるなら、連れてこい、という感じ。

このレイアウト、武骨でいいですね。女子供にこの良さは分かるまい、といったところでしょうか。おっと最近はアンプ女子も出現しています。失言はお詫びして訂正いたします。「子供にこの良さは分かるまい」。当たり前ですが。

電源トランスの後ろに隠れているチョークコイルもカバーは鋳物です。三岡電機製。もう三岡電機はないそうです。

このアンプを作るなら、38×26×6cmのシャーシとなります。以前6550A大型アンプを次に製作してオークション出品との情報を出していました。

ちょっと道草ですが、このアンプが先になりそうです。

何度も言いますが私は807が好きなのです。きっと根性の座った、ストレートな音が出るはずです。ダイオード整流、固定バイアス、リークムラード回路。

近いうちにスタートします。

MCヘッドアンプの作り方

今回のオペアンプ使用のヘッドアンプに興味を持たれて、自分でも

作ってみたいという方のために、少し詳しい製作記事を書きます。

簡単ですから是非トライしてください。

写真は2度クリックで拡大されます。

1.下の写真が最終のアンプ回路です。220Ωと2KΩで増幅度が決まります。

 (220+2000)÷220=10倍 となります。この2つの抵抗は1:9 であれば10倍になるということです。

 微小な信号を扱う場合はこの2個の抵抗は、今回のように少ない値にする方が有利です。通常は1KΩと9KΩなどの値を取ります。 

  入力インピーダンスを決める150Ωは、カートリッジのインピーダンスの3倍から5倍の値がよいと言われています。

 DL103の40ΩやFR-1MK2の30Ωを考慮して150Ωにしました。

出力インピーダンスは10kΩの抵抗が無かったので、適当に手持ちの8.6KΩを使いました。みなさんは10KΩにしてください。0.47µのコンデンサーはみなさんの趣味で、お好みのものを使って下さい。

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これが実際の基板の写真です。入力の配線は、RCA端子から裸線で直接半田付けしています。出力はRCAケーブルをそのままつないで、シャーシ外にケーブルごと引き出しています。

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これが部品の実装・パターン図です。基板の上から見ています。赤い部分がパターンになります。実際は抵抗などの足を曲げて配線とします。ジャンパー線は点線で描いています。写真の白い線です。基板の裏にもジャンパー線を使っています。

基板とリード線接続用のピンコネクタは、私は昔の1本ずつのものを使っていますが、現在どこにも在庫がないようです。秋葉原では2連、3連などのものがありますので、適宜購入してください。

 基板の穴をΦ2に拡大して、2mmのネジと卵ラグで代用しても結構ですし、何となれば直接リード線を基板の穴に通して半田付けでもいいでしょう。但しメンテのとき、基板の丸いランド(銅箔パターン)が熱劣化で剥がれてしまうかもしれませんので要注意。

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これは裏返してみた形状です。いざ配線をしようと基板を裏返しても、頭がこんがらがるので、トレーシングペーパーに表からパターンを描いて、このようにひっくり返して見ながら、配線作業をしています。

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2.電源回路です。±15Vです。なんの変哲もありません。

私はズボラなので、電池式にすると、一度ケースにしまい込んだら、なかなかケースを開けて、取り替えることをしないだろうと思います。

まさかの液漏れもないでしょうが、乾電池はやめて、電源回路を組むことにしました。SWひとつでONできて、永久に使用できます。乾電池の取り替えが無いのですよ。

 三端子レギュレーターは+側がTA7815、-側がTA7915という型番です。78の後ろ、79の後ろの数字が取り出せる電圧を表しています。もしOPA2604などの電圧の高い(±18V~±24V)素子を使うなら、TA7824、TA7924というものを選んでください。

レギュレータは電圧は数ボルト間隔でシリーズになっています。もちろん電源トランスも18V~24Vが両波で取り出せるものが必要です。

 「ta7812s.pdf」をダウンロード

レギュレータはアルミ板で放熱板を作成してみてください。切って、穴明して、曲げるだけです。放熱シートは一枚10円程度で、通常は何枚かセットで売っています。3端子は+とーでピンの配列が違います。要注意です。



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回路パターン図は描いていません。下の基板写真とみくらべながら、お考えください。簡単です。


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3.シャーシ内の全体写真です。市販ではタカチのMBシリーズに丁度のモノがあると思います。気にされない方は、弁当箱シャーシでも結構です。

 縦長にして、アンプと電源部は離しましょう。

 基板取りつけのスペーサーは2か所のみにしています。シャーシの四隅は ゴム足をはりつけるので、スペーサーを4か所つけていると、干渉することが あります。

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LEDは2V/20mAのものを690Ωの抵抗を直列にして、電源部の15Vと0に繫いでいます。

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前面パネルはSWとLEDだけです。

何回か前の記事に書きましたが、電源トランスは念のため、銅箔を巻き付けてショートリングとして、シールド効果を持たせます。どれほどの効果かは具体的にわかりませんが、このアンプでは残留ノイズ0.2mV以下が達成できています。

ショートリングの付け方は前回FET単段で失敗した5月6日の記事を参照ください。

 回路のシャーシアースは電源基板のアース部分から1箇所だけとします。私は電源トランスの取りつけネジにアースしました。

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3.背面

 フューズとACコード用ゴムブッシュ。カートリッジからの入力はRCA端子で受けます。

 カートリッジのアース専用に端子を設けています。この端子は、適当にシャーシのどこかに接続すればOKです。

 出力はRCAケーブルです。ゴムブッシュを介しています。 

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回路パターンを入念にチェックして、間違いがなければ、必ず動作します。

オペアンプは実装にソケットを使ってください。そうすればいろんな素子が交換でき、比較試聴が可能になります。バーブラウンやMUSES。

今度の休みに、トライされてはいかがでしょうか。

2015年5月18日 (月)

アナログ 改革 第二弾 MCヘッドアンプ製作 完了

今日の午後、基板の製作に着手。実は今週入っていた仕事が、顧客都合で飛んでしまいました。松山に行くはずが暇になったのです。

こうなったらアンプ一台作って、オークションにでも出品しようかと、少しやけになっています。そんな邪念で作ってもいいものはできないのです。

さて、電源とアンプ基板を作って、ケースに組み込みました。何も入力せずに出力段のノイズをみると0.2mV。まずまずです。

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これがアンプ部。前回失敗した回路の基板と同じサイズ。同じ穴位置、同じ端子位置です。


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電源基板。実は今回ミスしました。マイナス側の電圧がでません。もしやと思って調べたら、マイナス側の三端子レギュレータの足の配置は、プラス側と違っていました。私は確認もせずに同じだろうと思い込んでいたのです。配線し直しでOKになりました。これで±15Vが出ました。

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よしっと、ヘッドアンプをシステムに投入。プリアンプの横のスペースに縦に突っ込んでいます。

満を持して、SW-ON。

雑音は出ません。まだ音がはっきりしません。30分程度聞き続けました。

音がこなれたころに鳴り方を分析してみました。

1.悪くない。一聴してMC昇圧トランスと大きく変わらない音。

2.トランスに比較して、柔らかさや潤い感は減退するが、周波数特性が広 

 がった印象。

3.情報量が多く、少しタイト。押し出しは強い。バスドラの鳴り方は密度を感 じる。ハイエンドのような印象です。

アナログでないような、CDを聞いている感じになります。しかし、個別の音に注意すると、確かにアナログの音です。極端に言えばCDのぶつ切りのような印象ではなく、細部がよく見通せます。

私の考えはもう、トランスからヘッドアンプに全面切り替えを行う方向です。

このアンプ、ケースなど安価なものを使うと、3千円から4千円でできてしまいます。使用しているオペアンプは1個100円前後です。なんて安いのでしょう。

もう高価なファインメットトランスなど不要です。こうなったらオペアンプを買い揃えて、次から次に聴いてみたくなります。

バーブラウンの音が良いといわれるOPA2604Aでも300円です。よしこうなったら、ウッチーさんの申し出どおり、たくさん集めて、比較試聴します。

何しろ、現在はNJM5532DD、1個の音しか聴いていません。ほんとうに、他のものはもっといい音がするのでしょうか。なんだか楽しくなってきました。

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このレコード、31年前に買ったものです。リッチー・コールも若かった。SIDE TWO の2曲目の ”TANGERINE”。

途中で手拍子あるいは指の音で、合いの手が入ります。当時意識してきいていませんでしたが、今日はっきり分かりました。指を鳴らしている音です。しかも4人から5人であることが分りました。

おもしろいですね。早速オペアンプを注文します。比較試聴記は必ずアップします。

これにてアナログ改革は終了です。トーンアーム、カートリッジ、MCヘッドアンプと改良しました。

これはずっと前からやりたかったこと。いえば「PROJECT3」です。

1はJBLとALTECのドライバー比較、2は300Bからしっかりした低音、そして今回の3はアナログ改革。

残りは、管球プリメインアンプの製作、薄型プリ(VU付き)と続きます。

今回火傷を1回やりました。

橋下氏

大阪都構想が大阪市民の住民投票で反対多数となりました。

市長で維新の会の最高顧問である橋下氏は12月の任期以降、政治家をやめる意向を発表しました。

私は過去、ブログで橋下氏を批判したことがあります。読者の方から、そういった批判の発言はやめておいた方がよい、との忠告もいただきました。

忠告には従いませんでした。私が彼を批判したのは、明確な理由があります。

恐らくその理由、依って判断する基準は私が死ぬまで変わらないと思います。

 それは、「人の人権を脅かす、思想・信教の自由を封殺しようとする者は、絶対に許さない」という私自身の考えです。

 橋下氏は、市の職員の思想調査をアンケートで実施しました。回答を出さないものには罰則を与えるとも言いました。これは完全な人権侵害です。

この行為で、私は彼を許せない者リストに登録しました。ブログでからかったり、揶揄しました。

 本来、彼の進めようとしたことは、彼なりの考えで、良かれと思って実施してきたことなのでしょう。折々の彼の、いろんな事象に対する、考えも聴き、賛同できる部分もありました。頭のいい人間だし、自分を客観的に見れる部分もある人でした。

 ただ問題だったのは、そのやり方です。一つの方向に民意を引っ張ろうと思えば、相当な無理をしたり、話を大きく膨らませる必要もあったのでしょう。

都構想でこれだけ公費削減効果がある、という数字も実体とかけはなれたものでした。正直な数字をだし、強引なやりかたでなく地道に訴え続ければ、今回の住民投票も賛成多数になっていたかもしれません。

強引な手法で失敗し政治の場を去っていく橋下氏。でもまたTVに出るのでしょうね。話題も一層増えたことでしょうし。うらやましい限りです。

さてもう一人、国民の声さえ聞かず、国民に伝えてもいない個人の見解を、外国の議会にまで行って、聴き取ることさえ難しい外国語でしゃべって、はしゃいでる、おかしな人がいます。もうこのおかしな人に付き合うのはゴメンです。なにしろ人間的におかしいですから。

彼は人権迫害においては橋下氏以上のチャンピオンです。彼もはやめに民意で消えてもらうべきでしょうね。但し政治家をやめても、何もできない人だから、政治家は続けて国会で椅子に座り続けるのでしょう。

2015年5月17日 (日)

MCヘッドアンプ 再び

昨日から、トランス、基板の取り替えに着手。

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新しい15V-0-15Vのトランスに、前回の銅箔巻き付けのショートリングを取り付け直しました。


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今度のトランスは、端子の引き出し位置がちがいます。ノイズキラーを底面に這わせるようにつけました。

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今回は、プラスと、マイナスのそれぞれに15Vが必要です。三端子レギュレータも2個必要。これは放熱器を自作したところです。実際の回路の電流は数十ミリアンペアしか流れませんので、大きな放熱器は不要。1.5厚みのアルミで細工しました。

Img_1238

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これが、三端子レギュレータ用のパーツです。

Img_1242

出来上がり。プラス側の方に赤丸シートを目印に、貼りました。

Img_1244

回路基板にパーツを挿してみました。ピンボケですみません。赤いコンデンサはOPアンプ発振止めに電源端子からアースの間に入れます。0.1µF。

Img_1245

こちらも挿し込んだだけの電源基板です。

今夜パターンを考えながら、配線していきます。実は心の中で決めていることがあります。

もし鳴らしてみて、自分の希望するレベルの音が出なかった場合。例えばオペアンプの変更で、まだ音が向上する可能性が感じられるなら、更に試していきます。

残念ながら、最初から音が硬かったり、ラジカセと同じ傾向の音なら、このMCヘッドアンプは手放します。

なにごとも自分で聴いてみないと、結論は安易に下せません。

MCヘッドアンプ/オペアンプの出力インピーダンス

MCヘッドアンプに、オペアンプを使ってはどうでしょうか、という意見をいただいた。

現在その方向で進めている。昨夜から電源トランスや基板類の取り換えをすすめている。

参考にしたい、オーディオ製作ライターの大西正隆さんの記事が載った管球王国がみつからない。福岡では何年か前に、売れ行きの悪い書籍は大量に在庫を置かないようになったみたいだ。

ネットで大西さんのHPをみつけた。大西さんの経歴も興味深い。

記事があった。PDFでダウンロードできるようになっている。大西さんのご厚意なのだろう。ありがたい。

さて大西さんのヘッドアンプはOPA2604(バーブラウン社製)だ。前回このブログでオペアンプ聞き比べのサイトとして添付させてもらった記事があります。その位置番最初に登場したオペアンプです。

出力部に0.47µFのコンデンサーと10KΩの抵抗が直列に入っている。これでいくと、出力インピーダンスは10KΩになる。

インピーダンスはロー送り出し、ハイ受けがオーディオでは定石とされる。私は自分のイコライザアンプの入力インピーダンスが47KΩなので、整合を取って送りも47KΩにしようと考えた。

でも接続コードを長く引き回す場合も考慮して、やはり送り出しを10KΩにしようと決めた。

0.47µFのコンデンサーが出力インピーダンスに与える影響を計算してみた。

Z=√|R|²+|1/(ω・C)|²

である。ルートの中の後ろの項がコンデンサーに関するインピーダンス分になる。Cは0.47×10⁻⁶ である。

計算しようとして、あれと思ったのは、ωだ。ω=2×円周率×f(周波数)である。一般的に周波数はどの数字に定義されているのだろうか。

大手メーカーのアンプのカタログをみてもインピーダンスは47KΩ、などの表示だけで何ヘルツのときかは省略してある。

 それで後ろの項の絶対値記号の中を f=20、1K、20KHz でそれぞれ計算してみた、計算結果は順に、①34500、②338、③17 となった。

ルートの中の前の項は10Kの2乗なので、10⁸(1億)である。

おのおのの周波数時の出力インピーダンスは①34.5KΩ、②10KΩ、③10KΩとなる。

20Hz時に34.5KΩなので、イコラザの入力インピーダンスを越えないのでまあまあなのでしょう。それで0.47µFのコンデンサを加えることにした。

ここには、前回ドイツ製の宝石コンデンサーがいがいに硬い印象だったので、米国製のハーメチック・オイルコンにした。

続く

2015年5月11日 (月)

コナーマ

先日、ヤフオクではんだを落札しました。

KESTERの半田で、径が結構細く、基板用かもしれません。

半田の収納された紙製の外箱。例の黄色の箱です。

 よくみると、真ん中に大きな文字で「CON ALMA」と印刷してあります。

これってJAZZの曲名ですよね。

今から24年前。川崎に住んでた新婚時代のわれわれ夫婦。

 大阪で結構な教育産業の中枢に勤務していたカミさん。

結婚とともに私の転勤で、慣れない関東生活。とにかく、休みの日は家にいたくないからと、あちこちに連れて行かれました。

横浜で、レイ・ブライアントのソロコンサートに出かけたとき。なんだか緊張感のないコンサートでした。聴きにきている聴衆も、何人がレイ・ブライアントのことを知っているのだろう、という印象でした。

まあ、バブルでしたから。

レイは、聴衆に拍手を求めました。雰囲気を変えるためだったんだろうと思います。

でも聴衆の拍手はおざなりのものでした。

「ネクスト」と彼は言い、続けて曲名を紹介しました。「コナーマ、コナーマ」

私は、ああたぶん「コン・アルマ」なんだろうと分かりました。

 彼は結構、神経を集中して演奏してくれました。

これが当時の思い出。

 そしてこの最近の半田のラベルの中の表示。「CON ALMA」

すぐに検索しました。出てくるのは、「ディジー・ガレスピーの手によるジャズナンバー」。

こればかり。甚だしいのはYouTubeでの演奏画像の羅列。

 俺が知りたいのは、本来の意味なんだよお。

じっくりさがすと、見つかりました。

「CON ALMA」 意味:魂をこめて、心を込めて(スペイン語)

 日本語で一番近いのは、「真心を込めて」かもしれません。

 この半田に関しては、「謹製」という意味なのでしょう。

この言葉、料理であったり、一品ものの作り物であったり、丹精込めた品物に使われる言葉のようです。

いい言葉です。だからといって突然私のプライベートブランドの 「LUTHER BROTHERS」の横に並べるのもちょっとね。

うそつけ、スランプの合間に丹精こめられたのかよ、なんていわれそう。

コナーマ。みなさん、この言葉一度使ってみてください。

2015年5月10日 (日)

アナログ 改革 第二弾 MC 最後のひとあがき前

資料を調べて、回路とパターンを考えました。

Img_1227

これであってるのかな。

ヘッドアンプは増幅度10倍。オペアンプは2回路入りが1個。他に抵抗8個で完結。自慢のドイツ製コンデンサも出力段にはつけません。なにしろDCアンプですから。

今日は、庭の梅ノ木の枝が伸びて、おとなりの塀を少し越えてしまってるので、裁ちばさみでパチンパチンと剪定。その間、柴犬を庭に放してやると、狂ったように走り回って、またリードにつなぐのに一苦労。

朝からの庭作業だったので、午後少し疲れてしまいました。私の長かったGWも今日で終了。

来週からスケジュールがタイトになってきます。夜、自宅にいるときに、時間をみつけて配線します。

ちょっと今日はアナログ改革もお休みです。

2015年5月 9日 (土)

アナログ 改革 第二弾 MCヘッドアンプもうひとあがき

なるべくシンプルなヘッドアンプ回路を希望した私は、FET単段という、この上ない回路を試しました。

結果惨敗。なにもそんな雑音だらけのデバイスを選ばなくても、確かに世の中にはオペアンプという魔法のチップがあります。ウッチーさんに教えられました。

実はオペアンプは避けたかったのです。音がそのチップのオリジナリティーで決まってしまうから。

でもチップごとに音のバリエーションがあるのは間違いありません。ローノイズのオペアンプの音の傾向に関するサイトをみつけました。

http://www.otomatsu.jp/OPAMPhikau.html

よく考えると、8Pのオペアンプ用にソケットがあります。真空管と同じように差し替えができるのです。

しかもオペアンプは高くても通常1000円以下。2回路入りならもっと安価です。球に比べてなんと割安なのでしょう。

複数個そろえて、挿し替え比較なんてこともできるのです。

上記のサイトに5532の紹介もありました。私の手持ちはNJM5532でテキサスのものではないのですが、標準的で安定した音がしそうです。

もう一度オペアンプで組んでみましょうか。現在のヘッドアンプは12Vの単電源。これを±6Vに変更すればいいのです。でもダイナミックレンジを考えたら±15V程度で動かす方がいいのでしょうね。

増幅度を10倍にするには、2個の抵抗値を決めれば簡単にできます。出力インピーダンスは47KΩ。入力は100Ω~150Ω程度で。

手持ちにトランスやブリッジダイオード、15V用の三端子レギュレータもあったはずです。

また、組みかえてみます。そうそう、ナショセミやバーブラウンのオペアンプもそろえて取り替えてみましょうか。

アナログ 改革 第二弾 MCヘッドアンプ試聴記

昨夜、MCトランスとつなぎ替えて試聴しました。

トミフラの70年代のレコード。

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ボリュームを絞った時点で、ハム、ノイズは皆無です。

針をおろして、徐々にボリュームを上げます。

音はきれいに出ています。先入観なしでしばらく、聴き続けました。

結果

①帯域は広がる

②音の雰囲気、鳴り方はラジカセに似てる

③サーノイズ=雑音が多い

以上から、MCステップアップトランスに比較して、私が作ったヘッドアンプは

劣るということを認識させられました。

とくに③の雑音です。ボリュームを上げていくとどんどん雑音も大きくなります。

FETの持つ雑音。周囲の抵抗の熱雑音たち。事前に承知していましたがここまで大きいとは思いませんでした。雑音指数のボルツマン定数が私の前に、立ちはだかりました。

厳密にはサーでもない、シーでも、ソーでもない、隣の部屋で天ぷらを揚げているような音。シャーかな。ウーハーからも聞こえるので、結構低い周波数から出ています。

 低減対策としては、現状のFET2個パラを4個に増やす。これは雑音指数の同程度のものを複数個ふやすことで、相互緩和させるという方法です。

ただし、この方法でうまくいっても、せいぜい半減くらいでしょうか。このサーノイズの半減程度では、やはり耐えられません。

 他の方法では、FETをPPなどの回路に変更してNFをかける。但しこれをすると、増幅率の問題や出力インピーダンスの問題などが、次から次に出てきます。大手メーカーはこれらに完全に手を打って、立派なヘッドアンプを販売していますが、そうなると音は、完璧な半導体アンプのものになってしまいます。私には回路の検討時点で無理。

さらには、真空管でヘッドアンプを作る。私は真空管の雑音には、ほとほと手を焼いているので、これも御免被りたいところです。

結果、私の進むべき方向はトランスだということになりました。いろいろ捜してみようと思います。

せっかく作ったヘッドアンプ。誘導ハム音は皆無でした。これはひとつの成果です。能率の低いSPなら雑音は気にならないかもしれません。

アルテックでは雑音さえもハイファイに表情豊かに再生されますので、参ってしまいますが。

なにか別のものを組み込もうかな。ヘッドホンアンプ。でも私はヘッドホンを使用できない家庭環境にあります。コミュニケーションをシャットアウトして音楽に耽ることが許されていないのです。

増幅率の高い半導体イコライザーを組んでMC対応にする。これがいいかも。でも半導体の音になってしまいますね。

今回、雑音とラジカセ的な音に失望という結果に終わりました。

これも一つの有意義な経験です。

2015年5月 8日 (金)

アナログ改革 第二弾 MCヘッドアンプ 完成

まずケースの加工をしました。前面パネルをアルミの2mmで作りました。

ケースにSWやフューズ、ACゴムブッシュ、RCA端子などの穴明をしました。

Img_1221

パーツ取り付け後、基板も取り付け。電源回り、基板間、入出力を配線しました。完了したのが上の写真。

電源トランスからの誘導ハムを減らすために、アンプ基板との距離を開けました。アンプ基板は背面にくっつけて、配線を短くしました。


Img_1222

アンプ基板のよこにACラインがあるのが、少し気になります。

とにかく誘導ハムを最小にしたいのです。


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パネル面。

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背面です。

そして、配線をチェックしてSW-ON。

気になる残留ノイズは、右0.1mVと0.2mVの間をさまよいます。左は0.2mVです。私の手がケースに触れると、0.1mVに下がります。テスターの最小目盛りが0.1mVなので、実際はこれ以下だろうと思います。

さてこの0.2mVは大きいのでしょうか。このアンプに入ってくるカートリッジからの電圧が0.1mV。これよりも大きいノイズ。

ただし信号は1.0mVに増幅されますが、ノイズは0.2mVのままなのでしょう。

通常ヘッドアンプは、乾電池を使います。ずぼらな私は、乾電池を取り換えるのも面倒。またヘッドアンプを使わないままになって、液漏れさせるのもいやです。

なのでどうしてもAC100Vから、電圧を作りたかったのです。

今日は夜遅くなりましたので、試聴は明日です。どんな音がするのでしょうか。



2015年5月 6日 (水)

アナログ 改革 第二弾

昨日お話したMCヘッドアンプ。

実はすでに着々と進んでいます。昨夜から、パーツを基板に実装し始めました。

5年くらい前に、雑誌やネットで回路を探して自分なりに部品を集めていました。

SONYの2SK43(Idss=8mA)というFETを2本パラ接続して、単電源、単段増幅するアンプです。0バイアスなので歪が少ないのです。

但し増幅率は成り行きになります。正確に増幅率10倍と設定できません。

Img_1206

薄い色のガラエポ基板の方がヘッドアンプ基板、茶色の方が電源部(12V)基板です。

アンプ部に四角い不揃いのパーツが左右4個ずつ並んでいます。これがダイヤの原石ともいうべき、美音の元のドイツ製コンデンサーです。0.1µFを4個で0.4µFになります。

この送り出しのコンデンサーは事前では何を使うか迷いました。大きなMIT・CAPや以前のスーパーツイストL、スプラグビタミンQ、ASC(アメリカシズキ)など。

一旦は3種実装して、SWで切り替えて音色の違いを楽しもうと思ったのですが、やめました。接点はあまりいいことはありません。またたくさんのコンデンサーの実装スペースもないのです。

物入れを物色していると、この四角い石のようなコンデンサーがたくさんはいったビニル袋が出てきました。実はまだこのコンデンサーの音をしりません。ものは試しと使用することにしたのです。

電源基板は12Vの三端子レギュレータTA7812Sを使いました。これを使うと後は数個の部品で、安定した直流が得られます。便利なもんです。


Img_1207

これが、それぞれの基板の半田面です。基板の回路は抵抗やコンデンサーなどの足を曲げて、半田付けしながら回路を作って行きます。

Img_1215

シンプルなアンプ回路です。

Img_1216

三端子レギュレータを使うと簡単な回路になります。この回路図の三端子レギユレータの足の番号はまちがつています。実物の足は正面からみて、左から順に1、2、3ですが、データシート(下に添付)では、左から順に1、3、2と定義されています。

「ta7812s.pdf」をダウンロード

Img_1208

メインは基板2枚と、小型の電源トランスだけです。これをアルミケースに組み込んでいきます。この段階で2枚の基板の動作確認はすませています。

アンプ部はドレインの電圧が4.5V。アイドリング電流は6mAで、パラの2個はよく揃っていました。

電圧基板も出力電圧は12.2Vでした。

Img_1210

ノグチで買った電源トランス。小型ですからリーケージもそんなに出ないとは思うのですが、念のために銅箔(t=0.2)でショートリングを施します。

銅箔を幅18mmの帯状にカットしておいて、巻きつけて行きます。要所要所で折り曲げ加工をします。

Img_1214

端子の下は、ショート防止で銅箔に切り込みを入れて逃がしておきます。最後に半田付けして完成。

残りの作業はケース加工と配線。

電子工作は短い時間で進みます。真空管アンプ作りは電子工作とは言わないのです。

まだ続きます。

2015年5月 5日 (火)

アナログ 改革 第一弾

CR型イコライザの調子がいいのです。

最近はアナログレコードが半分、CD半分になりました。

そこで、アナログシステムのためにいくつかのプロジェクトを実施します。

今回は第一弾。ずばりトーンアームとカートリッジの交換です。

その① トーンアーム  SME3009SⅡ Improved → FR64S

 トーンアームは過去FR54を使っていましたが、6年前にSMEに代えました。

 この最近FR64Sが気になり、情報を集めました。FR(フィディリティーリサーチ社)の歴史、過去の製品(カートリッジ、アーム、ヘッドシェル、MCトランス)も当たってみました。

結果FR社の目指す音、方針がおぼろげながらイメージできました。その名のとおり忠実度をめざしていくということ。

私の好きな音は、「元気で、情報量が多く、色付けが少ない」に要約されます。これに近いのだろうな、そうあって欲しいという期待です。

全てSUSでできた、重量級のFR64Sは、間違いなく情報量を損なうことなく、次段に伝えていってくれるだろうという期待。

そうして、オークションで値が上がらないうちに、状態のよいものを落札するという幸運に恵まれました。何件かの出品をウオッチングしていましたが、いずれも高額になってしまい、見送った後のことです。

 落札して数か月。なかなか時間がなく、FR64Sを出しては眺めて、ため息をつくという日が続きました。こういう時間も楽しいのですが。

意を決して昨日、プレーヤーケースを分解してアームの交換をしました。

Img_1192

モーター/ターンテーブルはガラード401です。右上の円筒形のカバーがSMEのトーンアームの下側カバーです。

SMEを外して、FR64Sの円筒ベース(φ30)を挿し込もうとすると、きつくて入りません。積層ボードをヤスリで少し拡大してOK。

Img_1195

新旧のアーム。

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実装されたFR64Sです。過去使っていたFR54と比べてもがっちりしています。スマートだったSME3009SⅡに対しても重厚感があります。

これでトーンアームは完了です。

その② カートリッジ変更

     DENON DL103R → FR1MK2 へ

 私は若いころからMCカートリッジはDENONのDL103シリーズしか使ったことがありませんでした。今回初めて他社製品を使います。

 FR社のMCカートリッジはFR1からFR3さらにはFR7とバリエーションがあります。私がFR1MK2を選んだのは理由があります。

 この個体自体、67年発売のもので古いのです。FR社の社長兼技術チーフの池田勇氏が言うには、「自信があるのはFR1のMK2だ。これはやりたいことを存分にやったし、情報量、音の勢いにおいては自信がある」とのことでした。そのあとのFR1MK3は、評論家たちに、もっと周波数特性を広く伸ばさないと売れないといわれ、渋々やったとの話しでした。

よしっとオークションを探すと、ありましたFR1MK2が程度のよいものが1件だけ出ていました。カートリッジも2万円台になると、古いモノは敬遠されるようで終了前まで入札はなく直前で落札しました。67年当時の販売価格と同程度の落札価格でした。

ここまできたら、ヘッドシェルもFRでそろえなければなりますまい。ヘッドシェルはFR-S/1とFR-S/2(重量級)が何点かオークションに出ていました。

私は重量級のFR-S/2を入手しました。

 FR社の製品は、カートリッジだろうが、トーンアームだろうが全て頭はFRという文字が付くので分かりづらいのです。

カートリッジは引き出し用の4色ピンが黒く変色して、油分のようなものが、ネトッと付着していました。これを爪楊枝、綿棒、アルコールで根気よく落として行きます。なんとか満足のいく光沢があらわれて洗浄は終了。

次に注意深く、シェルリード線を挿し込み、ヘッドシェルに取りつけ。重量を出すために付属の鉛の薄いシートをヘッドシェルとカートリッジの間に挟み込みます。細いネジと小さなナットで正確な位置に固定するのですが、結構やっかいです。すぐに動いたり、ネジが横方向に外れてしまいます。

そして悪戦苦闘の末出来上がり。

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これで改革第一段は完成。FR製のトーンアーム+カートリッジの組み込み完了です。針圧は1.5gです。FR64Sはおもりを動かして針圧をかけるのではなく、ダイレクトにダイヤルを回して針圧をかける方式です。

MCトランスは、DENONのときのままです。AU301というDL103用に小ロット生産されたトランスです。

いよいよ音出し。マイルスの「WALKING」をターンテーブルに乗せました。

緊張します。

いきなり元気の良いホーンセクションの音が飛び出してきました。音が重なっているときはよく聴き分けができません。

マイルスのソロになってスタジオの中の空気感がよく分かります。情報量は増えています。ブラシの音も明瞭です。低音もドスンと鳴ります。

音のひとつひとつに芯があって、付帯音、残響音も明瞭です。あいまいなところがありません。そして音色も落ち着いて美しい。

私はこの録音年代の古い、国内プレスのレコードを軽んじていました。たいした音がしていなかったのです。ここにきてたくさんの情報が入っていることを認識させられました。

更に時間が経過していくと音がこなれてきました。私は音の明瞭さではCD、情報量ではアナログだと思っているのですが、結構CDの明瞭さに迫っていることを感じます。

今はもうなくなってしまったFR社。池田氏がとにかくレコードに入っている情報を全て出すことに挑み続けた、足跡を感じて取れます。

DENONとは違う方向性です。FR社の針とスタイラスは深く溝の中をなぞっている、換言すればリサーチしてしています。このときやっとFR社の社名の由来が分かりました。

明るさや乾いた感じが好印象なDENON。これに対して深いところまで、音を探索しにいくFR。

アナログは深いです。だからと言って現在池田氏が主宰しているイケダラボの、何十万という高額なトーンアームやカートリッジには進むことはないと思います。

オルトフォンも気になるけど、とりあえずこのシステムで行こうと考えています。

さて次なるアナログ改革は。それはMCヘッドアンプです。MCと言えば必ずトランスでしたが、過去FR社もヘッドアンプを生産していました。もちろんMCステップアップトランスも生産していましたが、いまとなっては入手難で高額です。

よってよい音のするヘッドアンプを私なりにリサーチしてみたいと思います。またご期待下さい。

2015年5月 4日 (月)

最近見つけたジャズプレイヤー

世の中、美食家が多い。

西に美味しいものがあると聞けば出かけて、北に珍しいものがあると聞けば足を延ばす。貪欲だ。

同じように音楽を味わうのが大好きな方も多い。ジャンルを問わず、最近新しいアーチストが出てきたと聞けば、演奏を聴いてみる。やはり貪欲だ。

わたしは、美食家ではないが、美曲家の方であった。

しかしながら、最近はあまり音楽を聴いていない。もっと言えば新しいアーチストや新しくはないが過去からいた未知の優れたアーチストを探すことをしていない。

 これではだめですね。工作ばかりにいそしんでいても。

先週、車で遠出しているときにFMでとても気にいった演奏に出会った。ジャズのキーボード奏者である。丁寧で美しいフレーズで私の好みに合うのです。過去にいなかったスタイルです。

そのアーチストはマーク・キャリー。なんでも90年代以前より演奏していたとか、ディジー・ガレスピーに見いだされたとのことで、若くはない。

https://youtu.be/in-AsDjC5I8

ドイツのブレーメンでのライブです。彼自身の風貌もユニーク。どちらかと言えば「ナイキタ」系。トリオのサイドメンもユニーク。

演奏の雰囲気は過去、マイルスゆかりの奏者たちに似てはいますが、オリジティーは別物です。新しい宝物をみつけた気持ちです。

彼ならすでに知ってるよという方もいらっしゃるでしょう。

演奏をごらんください。

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