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2015年5月30日 (土)

読者の方が作ったアンプ その 8

このシリーズも8回目になりました。何度か登場いただいているラーメン卿さん、今回もお気に入りの出力管807のシングルステレオアンプです。

かなり前に一度作られたモノの、分解再製作です。私も807は好きなのです。安くて、無理をすれば50Wひねり出せますし、音も迫力があり、きれいです。

「真空管の音ってどんな音ですか」と聞かれたときに、私は必ずこの807や6L6系の音をイメージして回答しているのです。

それでは、写真とラーメン卿様の説明文と私の文章をそのまま以下に掲載させていただきます。

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Img_01

Img_08



Img_04

Img_07



Img_09

トニー様

前略
先日お知らせしました807シングルアンプの再組立てにつき、写真と共に御報告させて戴きます。

この807アンプは、昔の「ラジオの製作」誌に掲載の製作記事をデッドコピーしたもので、自分で付加したのは2つの電流計だけです。製作者は無名の方ではありますが、相当ベテランと思われます。原回路の出力トランスにはタンゴのU608を使ってあり、この小型トランスに摂津金属の大きなCRボックス(アルミの正方体)を被せてありました。作者曰く。「大型トランスを使用しているように見えるので、試聴者がコアボリュームのあるトランスは流石に音が良い、と勘違いするのが面白い」

何故か、このキャッチに惹かれて記事のコピーだけ保存してましたが、10年前に思いたって製作したものです。出力トランスには、タンゴU808に匹敵するコアボリュームのものがありましたので起用しましたが、無銘のメーカー製でありケースがないので見映えは良くありません。

当時、ハムバランサを多極管のヒータに設けたらノイズレベルはどうなるか?という興味があり、先ずは検証するため807および6C6の夫々にハムバランサを設けてみました(酔狂なことに合計4つです)。結果として、ハムその他のノイズは極めて小さく、何れのハムバランサを調節しても聴覚上の有意性は見出せませんでした(こんなのは常識なのかも知れませんが)。

好みの807球として良く鳴ってくれてましたが、6C6のソケットに日本軍通信機からの取り外し品を使ったのが災いし、経年劣化でヒビ割れして接触不良を来しました。また、検証済みのハムバランサの存在が疎ましくなり、いっそ完全に解体してシャーシも塗り直し、トニーさんから助言戴いた確実な半田上げを行うことに致しました。

今回のポリシー(?)は、劣化した部品および線材を除いて、全部品を極力活用して再組立てすることでした。抵抗とコンデンサを全て計測しましたが、何れも大きな数値のズレはありませんでしたので再利用しました。CRについては、中古の利用を嫌う方もおられますが、本機はサブ的な位置付けもありますので良しとしたものです。電解コンデンサも流石の日本品質ですので、中古ながら問題なしと判断しました。ソケットは6C6,807の何れについても全交換しましたが、手持ちでは国籍不明のタイト製しかありません。また球を挿した際のグラツキが気になりますので、各舌片を無理に矯正して抑えましたがいつまで持続するか懸念しています。

電源トランスはLUX8A54(中古)、チョークコイルは山水、出力トランスは無銘ケースなしです。この出力トランスはタンゴU808と異なり、正規の取付け姿勢で全ての端子が上になるようになっています。このため、前作では端子を上にして取付けましたが危険この上なしですので、今回は上下を逆に取付けて全端子を下に位置させました。これによりトランスの見映えは更に悪くなりましたので、アルミ板で化粧用の庇を被せようかとも考えています。なお、出力トランスについては、トニーさんのお知り合いのトランス仙人(?)さんのトランスにしようかと迷いましたが、最初のポリシーに従い引き続き起用したものです。

毎日少しずつ配線して、その都度電圧チェックと回路図のマーキングとを行いましたので、完成後は直ちにスイッチを入れようかとも思いました。しかし、念のためとチェックしましたら、6C6の抵抗をB回路に接続すべきところをアースしていたミスを発見。思い込みのためか回路図には接続済みとしてマーキングしており、老人力全開であることを痛感した次第です。

現在は、トニーさんの6BQ5PPアンプ(サブシステムのメインです)と入れ替えて、807同等管のレイセオンRK39(白タイトで4ピラー管)を挿してますが、とても良い音で鳴っていて快調です。トニーさんの記事に書かれていた諸々の注意事項に忠実に従いましたためか、ハムその他のノイズは全くなく、MCカートリッジの接続に切り換えたプリアンプのボリュームを最大にしても殆ど聞こえません。但し、スピーカーはYAMAHAのNS650という40年以上前のものです。アルテックやタンノイでは、ハムノイズが発現するのかは未だ検証していません。

トニーさんの先日のブログにも書かれてましたように、807は本当にオーディオ出力管として使える良い球ですね。但し、トップグリッドで高圧がかかりますから、安全面やデザイン面で敬遠されるのかも知れません。最も、その方が球の値段は安くなっていますので良いことでもありますが。

今後共、宜しく御教示下さい。 草々

ラーメン卿様

いただいた写真、興味深く拝見させていただきました。
OPTはひっくり返して、ちょうど天面に取り付け穴が4個ずつ
あるので、底のないアルミ箱を被せて、この穴で固定されても
いいのではないでしょうか。1個ずつでも、2個一緒でも。

 シャーシの中は、縦横きれいにパーツが実装されていますね。
古い抵抗器(炭素被膜?)も新古品のようにきれいです。
一カ所ずつ丁寧に作業されたことが分かります。

 何台も作っていると、自分用の機械の配線は、人の目に触れる
訳じゃなし、この程度でいいかと妥協することもあるのです。
 他の方には、指導者ぶっているくせに、これではいけませんね。
ラーメン卿様の配線を見せていただいて、少し反省した次第です。

 ラーメン卿様の文章には、「老人力全開」だとか、ときどきおもしろい
表現があり、笑わせていただいています。

この最近精力的にアンプを組み立てられているご様子、トラブルが
少なくなると一層やる気が出てくるものですよね。私もとても嬉しくなります。

写真はまた、説明文とともに回覧版に掲載させてください。
よろしくお願いいたします。

トニー

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