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2014年11月 3日 (月)

クリスキット 枡谷英哉さん

先般、枡谷さんの「オーディオ・マニアが頼りにする本」をまとめて1から5巻、入手しました。

何れも古本で、色が茶褐色になったり、汚れていたり。

それでも5冊そろうとなかなか圧巻です。

 

 読んでいると枡谷さんの人間性がだんだん見えてきて、なるほどなあと。

結構誤解された部分が多かった理由もよくわかってきました。

彼の守備一貫した主張はこうです。

1.私は国内のオーディオ評論家が嫌いだ。

2.オーディオ評論家の文章を鵜呑みにして、考えることをせず、あれこれ機械を買い替えている、いわゆるオーディオマニアと言われる人種が大嫌いだ。

3.すべて横に倣え、売らんかなのために、次々にマニアを騙すために新製品をつくり続けるメーカーにも責任がある。

4.真空管なんて効率の悪いものを、ただ音がいいというだけで使い続けるマニアもおかしい。

とくに、自分の書いた記事や、クリスキットに関する質問をしてくるオーディオマニアも嫌っていたようです。面倒くさかったのでしょうね。不勉強の人を嫌いだったようです。

相手が、迷えるオーディオマニアだとわかると、相手をしたくないけど、とりあえず返事を書くこともある。この返事も優しさのあまりない内容です。その返事でマニアが反論をしようものなら、徹底して再反論をして、最後は切り捨てる。

この繰り返しです。

 

私の判断ですから、間違っている部分もあると思いますが、枡谷氏は

1.行動派で自分で確認しないと気が済まない。そして決めつけが激しい。

2.自分に正直で嘘をつくことが大嫌い。

3.本当のこころの奥底にある、優しさを出すのが下手。

なのではないかと思います。いろいろメーカー製の機械を変えたけど欲しい音が得られず、覚悟して枡谷さんにクリスキットのことを聞きに来ているマニアに対して、最初から手を差し伸べて救ってあげよう、という心構えではないのです。

迷いに迷って確固たる自分の求める音もはっきり持ってないくせに、自分のキットにも、メーカー製の製品と同じようなアプローチでくるんじゃない、そんな印象です。マニアが評論家に踊らされて高額な製品をもっていればなおさらきつく当たります。

もっとやさしくして、自分の好きな音はしっかりあるのですか、とか神様のような慈悲の心を持っていればよかったのになあと思うのです。

でもそうすると、商売こころ丸出しだと、周囲に見られることも極端に嫌ってらしたようです。

 難しい方だったようですね。結構ご自身もとことん突き詰めて考えられる方だったようです。2000年に75才で亡くなられています。

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