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2014年11月

2014年11月26日 (水)

またスランプです。

この最近、アンプ作りに取り組めていません。

先日の月曜日は、300Bアンプ用の出力トランスを塗装しました。きれいにできました。

本来は300Bアンプじゃなくて、配線待ちの6L6GAアンプを作らなければならないのですが、その気にならないのです。

なんだか、最近は頻繁にスランプが来ます。

落ち着いてその原因を考えてみたのですが、何となくわかってきたのは、

1.製作記事の発表がノルマのようになっていて、原稿の締切に苦しむ作家(そんなに高尚なものではないのですが)のようになってしまっている。

2.この数年、製作台数が多かった。その反動でもう少しゆっくりしたい。

3.よく似たアンプの繰り返しでマンネリになってきている。

4.今年の夏から新しい仕事が増えて、体力的にもスケジュール的にも少しつらい。

というところではないかと。

1.のノルマの件は、これは私が勝手に義務感を感じているだけかもしれません。実際のところ誰からも、早く作れとは言われたことがありません。

2.と4.は確かにあります。3.もかな。

よって、少しペースを落として、じっくり練り上げながら1台ずつ納得のいくものを確実に作っていきたいと思います。

今後は年に2台くらい。季節が二度変わるまでに1台がちょうどいいペースかもしれません。

実際は頭の中では、4台先のアンプまでレイアウトデザインが完成されて図面が描かれているのです。

でもゆっくりやります。あまり自分をノルマで縛ると、ブログの管理画面にアクセスすることすら苦痛になってしまいます。

もうブログも辞めたい、ということになりかねませんので、少しゆっくりにします。

お許しください。

2014年11月25日 (火)

選挙です

年末の多忙な時期に700億円以上の税金を使って選挙をするそうです。

総理大臣が、経済政策の失敗や潜在している金に関する疑惑議員たちのことを隠そうして、政敵が弱体化しているうちに、勝てる選挙をしたいからだと、メディアは報じています。

私自身は、もうこの総理大臣には政権を続投してほしくありません。

理由は彼は戦争を始めようとしているからです。

彼自身も争点を経済政策に置いて、集団的自衛権を閣議決定したことには触れて欲しくないようです。野党は彼の危険性をどんどん訴えればよいと思います。

アベノミクスで一部の輸出産業は大儲けしていますが、相変らず内部留保金が膨らむばかりで、世の中に回っていません。殆どの中小企業はその恩恵・成果を実感できていません。これはアンケートによる結果です。

深夜のTBSの番組で町の声(アベノミクスに否定的な)を聞かされた、総理はキレました。

国会討論でもよくキレます。一国の政治のトップが、自分に都合の悪いことを言われたくらいで、いちいち感情を高ぶらせているという状況は、情けないことです。

世界の各国首脳の会合でも相手にされず、昼食のときに手酌で水を飲んでいたニュースなど聞くと、情けなくなります。

結論を言いますと、人からうまく利用され重宝されることはあっても、人から尊敬されない総理大臣は辞めるべきでしょう。

隣国の政治家と、お互いの目を見ながら、じっくり時間をかけて意見交換し、双方が協力して、納得できる結論を導き出すという能力のかけらも持たない総理大臣は辞めるべきでしょう。自分は好きだが、人は嫌いなのでしょう。子供のレベルです。

私は今回の選挙は安倍色一掃の選挙になってほしいと願っています。

なにしろ頭の悪い人間が、勘違いしてえらそうに振る舞っているのを、もう見たくないのです。バカはばれているのですが、お金の力で政権を維持している状況です。お金ってすごいですね。彼の本当の味方はズバリお金なのでしょう。カネでメディアは操作できる、カネで党内のライバルも抑え込める。カネで原発の地元の賛成を取り付け再稼働できる。これでいいのかな。

これを一般国民対象に実行して失敗したのが、沖縄県知事選でした。人の心は金で買えない。8時の開票時刻とともに秒殺されてしまいました。

安倍さんは触れていませんが、実は政権与党は、この間のガチンコの知事選では連敗が続いています。国民のこころがすこしずつ離れて行っているようです。

では一方の野党第一党の民主党。私はこのままでは、得票は伸びないと思ってます。

なぜなら、民主党は先の政権転落の敗北の際に、なぜ国民から見放されたのか、「その原因究明と、反省と、それを踏まえた今後の政策発表」を

一切実行せず、国民に対して何も発表していないからです。

なあなあで済ませている組織には、多くの期待は集まらないと思います。

民主党は票を集めたければ、これらのことを公約に入れ込むことです。

「前回、我党転落の反省点は…」ここから選挙はスタートでしょう。

私は、無党派層の方にお願いしたい。とにかく投票に行って下さい。現政権への信任投票という形で、ご自分の意見を投票という形で表明して欲しいのです。これは賛否に拘わらずです。

無党派の方が増えれば増えるだけ、国民大多数のうちのわずかしか信任されなくても、良くない政権が誕生することになるからです。

2014年11月23日 (日)

個人的 流行語大賞

世の中では、12月を残してすでに流行語大賞の候補が発表されたようです。

早すぎませんか?もし12月に入ってとてもおもしろい言葉がはやったらどうするのでしょう。なんだかメディアの勝手さを感じてしまいます。

ところで、私個人的な流行語があります。今年私がいろんな局面で何度も繰り返した言葉達です。そのベスト3を発表します。

それでは行きましょう。

第3位 「だめよ、ダメダメ」

  え?今年の世間一般の候補と同じじゃないかって?違います。私の「だめよ、ダメダメ」は森進一さんのヴァージョンです。

 そう「年上の女」で歌われた歌詞です。

「だめよ、ダメダメ辛いのと、泣いてすがった年上のひと」

この冒頭の「だめよ、ダメダメ」を森進一さん風のしゃがれ声で短くつぶやくのです。もちろん他人には聴こえないように。40年以上前の歌です。

第2位 「おじん」 

 これは息子が、家の食卓で、酒をのみながら、愚痴をこぼすので

「おまえは、おじんか」とつい言ってしまってから、止まらなくなってしまいました。家内はもう、おじんは死語だ、というのですが、生き返らせてもいいじゃないですか。

第1位 「ゲロゲロ」

 今年は本当に、ピンチが多かったように思います。そのたびに「ゲロゲロ」と発して、ピンチをしのいできました。家内はお願いだから、人の前で言わないで、と言うのですが、そんなの私の自由です。

また来年の個人的流行語大賞が楽しみです。

2014年11月21日 (金)

第二の手

今日は仕事が午前中で終わり、福岡天神のカホパーツセンターへ行ってきました。

カホパーツセンターはエレキットで有名なEKジャパンのグループ会社。親会社の名前は嘉穂無線だったかな。

店に入ってすぐ左に、お買い得コーナーがあります。

今日のお買い得はGOOT社の簡易バイス。一個@298です。

箱の中にいっぱい入っていました。正規の価格では売れなかったようです。

たくさんある中で、一番仕上がりの良い、挟むところがきれいにそろっている物を選んで購入しました。

Img_0823


セメント抵抗の大きさから、全体の大きさを想像してみてください。小型のプラスティック製です。

黒い取っ手のレバーを回すと、底の部分のゴムが吸い上げられて、机の上に吸着する構造です。

まあでも、こんな道具を使ってまで半田付けする人も、世の中では少数派でしょう。

たぶん、自分でもそう出番はないと思っています。まあアクセサリーとして置いておきます。

さあ、いよいよ、6L6GAアンプに着手します。結構、時間が空いてしまいました。この時期忙しかったのです。

先々週から宮城県、関東の相模原、鹿児島の枕崎、福岡久留米と移動しました。

この間、秋葉原では新歪率計製作のためのパーツを買いました。枕崎では、またおいしそうな焼酎を何本か購入しました。やれやれやっと家に帰ってきました。

さあ、半田付けするぞ。そうそうブログで仲良くさせてもらっている四国のハゼドンさんからWEの配線コード22GAをリールまるごと一巻プレゼントしていただきました。これだけあれば、残された余生でつくるアンプたち全部を賄えそうです。

このコードの音も楽しみです。さっそく使いますよ。ありがとうございました。

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2014年11月20日 (木)

ALTEC 250SU 局用コンソール  続編

あと1日程度を残して、この出品はまだ入札がありません。

何しろ、即落75万円はちと厳しいかも。

 商品説明で、サンレコードのスタジオで使われたものであのプレスリーの若いころのレコーディングにも使用されたのでは、という記述があります。

もう一度冷静に時代考証をしました。

 まずプレスリーが生まれたのは1935年です。18歳のときにサンレコードのスタジオで私家盤のレコードを録音しています。このときは1953年。

実はこのコンソールは1960年代に開発されています。そう写真をよく見るとトランジスタが使用されています。

エルヴィスは20才前後でRCAへ移籍していますから、彼は1955年前後でサンレコードを去っています。

 これから考えると、サム・フィリップス氏がこのコンソールを購入した60年代は、もうプレスリーはサンレコードのスタジオを去り、RCAのスタジオに出入りしていたものと思われます。

 よって、このコンソールはエルヴィスの声を録音していない可能性が大です。

残念ながら。そういうことのようです。

 但し、サンレコードで1960年代から1975年にかけて、どんなアーチストが録音したかを調べれば、結構な有名人の名前があがってくるかもしれません。

そのアーチストたちの録音には、まちがいなくこのコンソールは使用されています。

2014年11月18日 (火)

ALTEC 250SU 局用コンソール  本当かなサム・フィリップス氏

現在、残りあと3日という状況で、アルテックの局用コンソールがヤフオクに出品されています。75万円即決でまだ入札者0です。

商品説明にある能書きは「サム・フィリップスというアメリカのスタジオ技術者が使っていた現物である」ということ。本当でしょうか。

この人物のことを知らない方のためにご説明しましょう。

昔むかし、テネシー州メンフィスにサンレコードというマイナーなレコードのレーベルがありました。

ある日そのスタジオに一人のティーンエージャーの青年がやってきました。彼は当時にしては変わったヘアスタイル、つまりやや長めに伸ばし、もみあげも蓄えていました。そして大きく開いた襟元。彼はトラックの運転手をしていて、電気技術者になるのが夢だったそうです。

青年はこの日「マイ・ハピネス」という曲と「ハートのうずくとき」とかなんとかいう曲を、母親の誕生日のプレゼントに録音したのです。

その歌声を聴いたサム・フィリップス氏はメモ紙に「少し変わった高音と独特の声の出し方」と書き残しました。

 もうおわかりでしょうか。この青年こそ若きエルヴィス・プレスリーでした。

その後、何枚かのレコードをエルヴィスはこのスタジオで録音したのですが、それらのレコードの権利をフィリップス氏はそう高くない金額でRCAに売ってしまったそうです。

 それからほどなく、ラジオで「ハートブレーク・ホテル」が初めて流され、アメリカ中が大騒ぎになって、あとはみなさんご承知のエルヴィスのサクセスストーリーが始まったのです。

このスタジオコンソールは、エルヴィスの当時の録音にも使われ、その後1975年までサンレコードのスタジオにあったそうです。

前のオーナーがフィリップス氏から譲り受け、ずっと保管されていたそうですが、このたび高齢のため手放すことになり、まわりまわってオークションに出品されている模様。

 
いかがですか。エルヴィスファンの方がいらっしゃれば、入手されてみては。

ちなみに、この記事の標題で「家電、AV、カメラ」のカテゴリーで検索すると、商品が見れます。アルテックグリーンにVUメータ。素敵ですよ。

WE・・LL SINCE MY BABY LEFT ME!なのですよ。

好敵手

今、枕崎のホテルでサッカーのオーストラリア戦を見ています。

日本代表の好敵手は、オーストラリアだと思っています。

ブラジルや欧州の強豪チームと対戦するとき、ひょっとしたら勝てるんじゃないかとか、解説者もFIFAランクなんかあてにならないし、気にする必要はない、と言います。

でも結果はFIFAランク通りです。データは嘘をつきません。格下のホンジュラスにはやりたいようにやって勝ちました。

大事なのはFIFAランクを上げることでしょう。

錦織圭選手をみると、よくわかります。世界ランクは、戦績から決められます。

彼のように、着実にレベルを上げることが重要ですが、個人競技と団体競技の違いがあります。

 システムは弱いところから、ダムの決壊のように、あっというまに崩壊します。

団体競技はシステムが複雑になりますしコントロールが難しくなります。

 それにつけても団体競技の難しさよ、というところでしょうか。

2014年11月17日 (月)

300BPP 序章④

少し間が空いてしまいました。

パーツの続きです。前回トランスの話をしました。

 今回はその他のパーツ。パーツはどれを変えても音が変ります。

米国製アンプは、少し乱暴な見解ですが、音を決めているのは、やはりOPTと球とカップリングコンデンサと抵抗です。

米国のOPTもいろいろ。しっかりした低音と美音を兼ね備えたアクロサウンド社。タイトで少しストイックなトライアッド。他のメーカーのもの、例えばシカゴやハモンドなどは概して細かいところまで詳細に聴かせずに、トータルサウンドで聴かせるものが多いですね。UTCは聴いたことがありません。聴いてみたいのですが。

抵抗は多くのアンプがアーレン・ブラッドレー(A&B)のものを使っています。この抵抗は中域が膨らみ豊かな感じになります。

カップリングコンデンサはビンテージものはスプラグ社ブラックビューティーなど樹脂モールドのものが多く使われています。

実際この手のコンデンサの音を確かめましたが、あまり個性がありません。無職透明。無味乾燥、乱暴な言い方ですみません。

 

アメリカ製のアンプは上記のパーツたちが組み合わされて音を出しています。ビンテージアンプの音を聴かれたかたなら、その音をご存じだと思いますが、得も言われぬ、これがアメリカだという音になって出てきます。混成音。

さて、私は今回のOPTはアクロサウンドで決めています。

抵抗はA&Bは使いません。ここはひとつ優秀な国産の金属皮膜抵抗で行きます。この抵抗の素直な音といったらありません。色付けがないというのは素晴らしいことです。何しろ米国製と違って何年経っても抵抗値が変らないのですから。

そしてカップリングコンデンサ。私は過去の経験から、日本製のハーメチックシールのオイルコンで行きます。

メーカー名は明かしません。現行品はすでになく、中古市場でたまに出るくらい。でも米国製に気持ちが向かっているアンプビルダーはおそらく見向きもしていません。

だから私は嬉しいのです。価格10分の1以下の優秀な国産品が手に入ったなら至上の喜び。

このオイルコン、じっくりエージングしてこなれてくると、迫力が出て音がよく伸びるのです。

ここまでの決定事項。

回路:ウィリアムソン

OPT:アクロサウンド

抵抗:国産金被抵抗

コンデンサ:国産オイルコン(コンピュータグレード)

以上です。

あとはあまり音に関係ないこだわりパーツがちらほらでしょうか。

今現在ヤフオクでWE300BPPアンプ(オーディオ前科製)が出品されています。スタート価格が少し高すぎるのか、まだ入札がありません。

興味しんしんで見ています。

2014年11月11日 (火)

ディスクユニオン プレゼンツ 寺島レコード

私は普段、オーディオ・アクセサリーという雑誌を見ません。書店でも。
先日、時間潰しに入った小さな書店。オーディオ関連の本が少なく、仕方なくという感じで、この雑誌を手に取りました。2014年10月1日号。

すぐに、袋とじのCDがオマケで挟まれているのに気付きました。

このオマケは「寺島レコード・サンプラー」だと分かりました。寺島レコードとは何だろう。記事を読むと、ジャズ・オーディオ評論家の寺島靖国さんが、自分の好きな音でレコーディングしたアルバムたちのことでした。 

ディスクユニオンが寺島氏をそそのかして、ついに氏の好みの音で、レコードを作らせたようです。寺島氏の著書のファンの購入を当て込んだのでしょう。

寺島レコードは邦人ジャズメンを中心に何枚かのライブラリーが揃っています。

女性ピアニスト、女性ヴォーカルあり、ドラムトリオありと多彩です。音は一貫して寺島氏の好みでまとめられているそうです。

サンプルCDは全6曲(トータル20分程度)。各アルバムから、N0.2~N0.3くらいの曲を1曲ずつ集めています。このオーディオアクセサリー誌が1400円。CDが6曲で20分なら、まあリーズナブルかなと、買ってしまいました。
 他の記事では復刻版マッキンC22とMC75のもの、横浜都筑区のアフロオーディオとうお店のこと(最近オークションでこの店から球を落札した)の2つくらいしか読みませんでしたが、なにしろCDの音を聴いてみたかったのです。

さて帰宅してさっそく聴きました。なにしろ寺島靖国プロデュースです。事前に読んだ記事の中で、寺島氏が評論家2名からインタビューをうけています。その記事によるとシンバルはカシャーンではなくグワシャワーンという音になるよう、素材の奥から音が出てくるように録音したとか。評論家の意見ではベースが前に出てきて、スピーカーの前に張り付いているとか、何ともすごい表現。

記事中、「原音」の定義について意見が述べられています。原音とは、エンジニアがトラックダウンしたばかりの音だとか、いや生音だとか。この文章がどうやら寺島CDの音に関する評価の伏線になっているようです。

さて実際のCDの音は。

女性ピアノトリオの音は、まだピアノが前に出てきていますが、ドラムトリオでのピアノは後ろに引っ込んでいます。全編共通して、ベースとドラムが前に出てきています。
 この中の一曲でメガネの女性ピアニストの演奏が気に入りました。人の琴線を刺激するのがとてもうまいのです。

さて私は寺島氏の著書も何冊か購入したことがあります。好きな音のために、大金をつぎ込んでの悪戦苦闘の記録。でも本よりもやはり音を聴くのが一番分かりやすいのです。寺島さんはこんな音が好きだったのか。

寺島氏がやりたい放題で音作りをしたのが分かります。普通のCDとは違います。もっとここを上げて、もっと音を大きくして、もっと前にと困惑するミキサーにスタジオの中で注文をつけている様子が浮かんできます。

普通のCDと違うところ

・定位が上下左右よりも前後の距離を重視している。

・ひたすら音の迫力に注目・強調

・オーディオ的快楽を優先。楽器の近くで聴いている音

こんな印象です。当然大音量での再生が前提なのでしょう。

私の考えですが、どんどん突き詰めながら、ある部分を強調していくと、逆に消えていく音もあるということ。ある曲のピアノは本来ピアノが持つ木製の音ではなくなっています。

ウッドベースは、ベースという楽器の全体から聞こえる胴鳴りがやや希薄になります。弦のみがクローズアップされている印象。

シンバルの「グワシュワーン」も材質には肉薄しているのでしょうが、大きくて丸いシンバルが振動しながら空気を震わせるシズリング感が希薄です。

過去の著書から、寺島氏の音のアップグレードに対するアプローチをまとめると以下の如く。

・著名な高級オーディオ機を聴いてみたくなると、いきなり入手してシステムに投入。そばにはメーカーの社長クラスの責任者が心配顔で立ち会うというパターン。

・音出しして目指す音が出ない時は、超ハイエンドの接続コードをいくつか引っ張り出して、交換しながら音作り。あまりエージング効果は気にされないようです。その組み合わせで、好みの音を実現。

おそらく、ご本人には確固たる好きな音があって、それを幾通りかの機械とコード類を使って再現する、というのがアプローチの方法だと思います。

もう最高の音を求めるのは一休みされているようです。どれが最高かということもはっきり言えないようです。よって寺島氏の場合はアップグレードというより、上記ように好みの音レベルの再現がもっかの趣味になっているようです。

私には1本数十万~数百万のコードは財政上ありえません。1本数百円のパーツやせいぜい数万円のトランスや真空管で音作りをする方が分相応です。

寺島氏の音は、突き詰めれば突き詰めるほど、万人の一般的嗜好から少しずつ乖離しているようです。

しかしながら、確かにオーディオ的快感が得られるCDではあります。目指すところが同じ方にはたまらない快感かもしれません。
 
 

 今回の寺島プロデュースシリーズはまだ初期の段階です。まだまだ彼もプロデユーサーとしては素人です。

私のような印象をもった人間の意見を取り入れながら、さらにもっと音楽的にも評価される音づくりを期待します。

とにかく、彼の好きなようにやらせたディスクユニオンの勇気に乾杯です。

 
 

2014年11月 8日 (土)

300BPP 序章③

今回はパーツの中でも重要な出力トランスのはなしです。

今手もとにある、候補は2つ。ダイナコマークⅢに使われたアクロサウンド社製のA431と日本のガレージメーカー、ハットオーディオラボのHO90-5です。

この2機種以外のものは、最初から考えていませんでした。どちら甲乙つけがたくすばらしいからです。

A431のすばらしさは、前回お話ししたマークⅢというアンプのことからも分かります。このアンプ、キットであったため素人の手によっても、なるべく完成が容易なように、基板を使っています。しかも前段管は複合管1本でまとめています。

1本の中に5極管と3極管が入っています。この回路は一般的に音の迫力に欠けると述べました。自作の6L6GCアンプはそうでした。しかしダイナコマークⅢは音に迫力があります。

なぜだろうと考えました。出力管に6550という大型管を使っているから。あるいはアクロサウンド製のOPTを使っているから。その両方の可能性もありますが、私はこのOPTのおかげだろうと踏んでいます。

アクロサウンド社のOPTは、世界で一番美しい音を出すと言った方がいます。一般的にはUL接続で使われるときに美しいと言われています。じゃあ3極管接続はそれほどきれいな音じゃないのかという疑問がわきます。そんなことはないだろうというのが私の考えです。

 一方のハットオーディオのHO90-5。恐らくは分割巻で、手巻きによるものだと思われます。手巻特有の音がするからです。情報量が多く、すっきりした音。ドタッとした低音ではなく、スマートでよく伸びる低音です。さらに特筆すべきは特性の優秀さです。このトランスは90W容量、合わせカバーで挿入損失も少なく、周波数特性も広帯域です。なんと価格は@18000程度。あのタムラのF475(15W)がペアで7万円まで高騰している現在においてもです。

私はこのトランスのC/P値は国内のメーカー製の中でも最高の位置にあると考えています。

 さあこのどちらを使うべきか。ウィリアムソンアンプ回路でのA431の使用は不安があると思っていました。

まてよ、ともう一度ダイナコトランスのカタログを調べました。ありました。figure2にA431がウィリアムソン回路に使われている事例がありました。

この時点で悩み解消。A431でいくことにしました。ハットのトランスは別の6550PPアンプで使うことにしました。

次回はコンデンサーについてです。

2014年11月 7日 (金)

カタルーニャの独立投票

私の生まれ故郷カタロニア(カタルーニャ)では、鳥たちはピース、ピースと鳴いて飛んでいくのです。

第二次大戦後、イタリア、ドイツのムッソリーニやヒトラーが消えていく中、スペインのフランコ統帥はスペインに残り独裁政治を続けました。

平和を愛するチェロ奏者パブロ・カザルスはこの独裁者を憎みました。抗議のために演奏を辞めました。スペインからプエルトリコに脱出したカザルスは二度とスペインに戻ろうとしませんでした。

遺言はフランコがいなくなったら、自分の遺体をカタルーニャに埋葬して欲しい、というものでした。

1973年フランコより先にカザルスは96歳で亡くなりました。その2年後、フランコも亡くなり、遺言どおりカザルスの遺体は故郷に戻されました。

カザルスはカタルーニャ民謡の「鳥の歌」を愛し、世界のあちこちで演奏しました。

「私の生まれ故郷カタロニア(カタルーニャ)では、鳥たちはピース、ピースと鳴いて飛んでいくのです」  カザルスのこの言葉を書籍で読んだとき、何も知らなかった私は、カタルーニャは平和なところだと思ったのです。

ところがそれは間違いで、鳥たちは平和が再び戻ることを哀願しながら鳴いているという意味でした。

パブロ・カザルスが亡くなって41年たちました。今の時代にカタルーニャの人々はスペインからの独立を国民投票で決めようと動いています。

今のスペインは、人々に優しくないのでしょうか。カザルスが生きていたらどう動いたのでしょうか。

300BPP 序章②

さて、球の性格で中低域が弱ければ、何らかの方法でこれを補う必要があります。

今回は回路のことを書きます。

PP回路は、大まかに3種。

1番目は初段を5極管として利得をかせいで、次段は3極管によるPK(プレートとカソードに別れる)分割というもの。ダイナコのアンプやアルテックのアンプにはこの回路が結構採用されました。

2番目がリーク・ムラード型といわれる、広く普及している回路です。初段は3極管で直結で次段へ接続。次段は三極管2本のカソードを結合して、それぞれのプレートから位相の相反する信号を取り出す回路です。ラックスのA3500など、たくさんの機械に使われています。

3番目はウィリアムソン回路。昔イギリスで考案された、高NFBをかけて、歪の低減、周波数特性を改善した回路です。当時は大変な話題となり、日本でも自作家たちが習作しました。ただし、優秀な出力トランスの起用抜きには成立しえない回路です。
 初段は3極管、直結で次段の3極管へ繫がれ、ここで位相はPK分割されますが、そのままもう一段、上下に配置された三極管で増幅されます。そして出力段に。この回路は増幅段が2番目の回路に比べ一段多いのです。位相特性があまりよくないOPTを使うと不安定になり発振しやすくなります。

過去私は6L6GCのPPアンプを上記の3種で組んで、聴き比べたことがあります。

結果として  1番目< 2番目 < 3番目 でした。

詳しく言えば1番と2番の差は大きいものでした。1番は音に元気が足りない、前に出てこない印象でした。

2番と3番の差は1番と2番の差ほど大きくはありませんでした。印象としては2番は開放的、3番はカチッとした、落ち着いた音でした。

今回は3番のウィリアムソン回路でいくことにしました。気が付けばなんのことはない、管球王国で上杉氏や是枝氏が発表されているものと同じ回路になります。著名なアンプ研究家が採用されている回路ということで、やはり優秀なのでしょう。

次回はパーツのことを書きます。

2014年11月 4日 (火)

300BPP 序章①

今日から、このアンプ製作のためのモチベーション維持のために、あるいはなぜこのアンプを作ろうと考えるに至ったか、などをつらつらと述べたいと思います。お付き合い下さい。

さて、現在は猫も杓子も300Bです。実は私も20数年前は猫や杓子でした。

当時はレプリカもまだなかったように思います。音も聴いたことがないのに、伊藤喜多男さんがあれだけイラストに描いたり、崇め奉るのだから絶対にいい球なのだと信じ切っていました。

90年にまだ独身だった私は88年製のWE300Bを4本、大阪のオーディオガレージ店で購入したのです。現物を手に入れたときは感動しました。反面、意外に軽量であることに驚きました。

91年にアンプを作りました。PPアンプでした。とてもクリアで上品な音がしました。あまりに情報量が生生しいので、次から次にCDを交換して、聴いていました。

やがてなんだか物足りなさを感じました。そう、いつも私が言っている低域の弱さです。音の広さ、面積はあるのですが、重心の低さや、重量感を感じなかったのです。やがてそのアンプは聴かなくなり、300Bも箱の青い箱の中に入ったままになってしまいました。

実際に真空管の経験が長い方にはWE300を使っているかたをあまり見かけません。WE555ドライバーを使った、シンプルなシステムをシングルアンプで鳴らしている方は欧州直熱三極管だったり、2A3の1枚プレートだったりします。

その方がWE300Bより、良い音がするとおっしゃいます。また詳しい店員がいるオーディオ店でもWE300Bの話になると、中低域が弱いですよね、という方が何名かいました。

ここにいたり、私はもうWE300Bを使うつもりはなくなりました。現在はEL34、6L6GC、6550A、8417などの傍熱多極管が好きで、重用しています。

 

ふと考えたのは、このまま箱のなかで眠らせて置けば、それこそ眠れる森の美女になってしまうと。

もし私が死んでしまうとWE300Bたちはどうなるのだろう。家族がオークションにでもだすのだろうか。

それならはやいうちに手放そう。しかし単体で手放しても、非力なアンプで鳴らされるのも可哀想だし、ここは自分なりに低音が出るアンプを作ってセットで世の中に送り出そうと考えたのです。

以前にも書きましたが、元気なうちにやっておきたいことが5つあります。1つめは終わりました。WE300Bアンプは2つめなのです。

 次回はどうやって低音を出すかについてのべます。

2014年11月 3日 (月)

クリスキット 枡谷英哉さん

先般、枡谷さんの「オーディオ・マニアが頼りにする本」をまとめて1から5巻、入手しました。

何れも古本で、色が茶褐色になったり、汚れていたり。

それでも5冊そろうとなかなか圧巻です。

 

 読んでいると枡谷さんの人間性がだんだん見えてきて、なるほどなあと。

結構誤解された部分が多かった理由もよくわかってきました。

彼の守備一貫した主張はこうです。

1.私は国内のオーディオ評論家が嫌いだ。

2.オーディオ評論家の文章を鵜呑みにして、考えることをせず、あれこれ機械を買い替えている、いわゆるオーディオマニアと言われる人種が大嫌いだ。

3.すべて横に倣え、売らんかなのために、次々にマニアを騙すために新製品をつくり続けるメーカーにも責任がある。

4.真空管なんて効率の悪いものを、ただ音がいいというだけで使い続けるマニアもおかしい。

とくに、自分の書いた記事や、クリスキットに関する質問をしてくるオーディオマニアも嫌っていたようです。面倒くさかったのでしょうね。不勉強の人を嫌いだったようです。

相手が、迷えるオーディオマニアだとわかると、相手をしたくないけど、とりあえず返事を書くこともある。この返事も優しさのあまりない内容です。その返事でマニアが反論をしようものなら、徹底して再反論をして、最後は切り捨てる。

この繰り返しです。

 

私の判断ですから、間違っている部分もあると思いますが、枡谷氏は

1.行動派で自分で確認しないと気が済まない。そして決めつけが激しい。

2.自分に正直で嘘をつくことが大嫌い。

3.本当のこころの奥底にある、優しさを出すのが下手。

なのではないかと思います。いろいろメーカー製の機械を変えたけど欲しい音が得られず、覚悟して枡谷さんにクリスキットのことを聞きに来ているマニアに対して、最初から手を差し伸べて救ってあげよう、という心構えではないのです。

迷いに迷って確固たる自分の求める音もはっきり持ってないくせに、自分のキットにも、メーカー製の製品と同じようなアプローチでくるんじゃない、そんな印象です。マニアが評論家に踊らされて高額な製品をもっていればなおさらきつく当たります。

もっとやさしくして、自分の好きな音はしっかりあるのですか、とか神様のような慈悲の心を持っていればよかったのになあと思うのです。

でもそうすると、商売こころ丸出しだと、周囲に見られることも極端に嫌ってらしたようです。

 難しい方だったようですね。結構ご自身もとことん突き詰めて考えられる方だったようです。2000年に75才で亡くなられています。

2014年11月 1日 (土)

王者との一戦

今日雨の中、息子のチームは王者東福岡と闘いました。

前半、先取点をとられました。場数を踏んでる王者のフォワードは、ゴール前でオフサイドを考慮しながらシュート。

防戦一方でしたが、カウンターから王者のゴールにせまり、リバウンドボールが絶好の位置にころがり、10番がけり込んで同点となりました。

今大会王者の初の失点です。1点とりました。ゴールの瞬間東の応援団もひっそりとなり、こちらはものすごい声援。もしかしてと期待が高まります。

そのまま前半は防戦一方で、きわどいシーンを何度もこらえて終了。

ハーフタイムまでは、両者同点で期待が高まります。

後半開始。自陣ゴール前でPKを与えてしまい、相手10番が難なく決めました。

その後も粘ったのですが、だんだん終盤に近づくにつれ、選手に疲労が。知らないうちに、次々とゴールを決められ結果1-7で敗戦。

息子は出番が回ってきませんでした。

 

さすが王者です。競技場に入ってきたときから立ち居振る舞いが高校生離れしています。どこかのプロのチームのようです。試合前の練習ではスタッフが20人程度います。

こちらはスタッフ0。正直に言ってボールタッチやパス、シュートなど、動きはすべてハイレベルです。

今回それでも1点とりました。一時はもしかしてとの期待もしましたが残念。

負けましたが、よく頑張りました。相手10番の選手は横浜マリノスなどから数件オファーがきています。そんなプロ予備軍相手によくやりました。体つきも、体力も格段の差が、ましてや技術的にも数段の差がありました。

福岡東高校には全国制覇を期待します。

 今日で3年は引退ですが、また来月から始まる新人戦に向けてあらたなスタート。

高校生活なんてあっという間です。短い時間を充実させてほしいものです。

 

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