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2014年11月 7日 (金)

300BPP 序章②

さて、球の性格で中低域が弱ければ、何らかの方法でこれを補う必要があります。

今回は回路のことを書きます。

PP回路は、大まかに3種。

1番目は初段を5極管として利得をかせいで、次段は3極管によるPK(プレートとカソードに別れる)分割というもの。ダイナコのアンプやアルテックのアンプにはこの回路が結構採用されました。

2番目がリーク・ムラード型といわれる、広く普及している回路です。初段は3極管で直結で次段へ接続。次段は三極管2本のカソードを結合して、それぞれのプレートから位相の相反する信号を取り出す回路です。ラックスのA3500など、たくさんの機械に使われています。

3番目はウィリアムソン回路。昔イギリスで考案された、高NFBをかけて、歪の低減、周波数特性を改善した回路です。当時は大変な話題となり、日本でも自作家たちが習作しました。ただし、優秀な出力トランスの起用抜きには成立しえない回路です。
 初段は3極管、直結で次段の3極管へ繫がれ、ここで位相はPK分割されますが、そのままもう一段、上下に配置された三極管で増幅されます。そして出力段に。この回路は増幅段が2番目の回路に比べ一段多いのです。位相特性があまりよくないOPTを使うと不安定になり発振しやすくなります。

過去私は6L6GCのPPアンプを上記の3種で組んで、聴き比べたことがあります。

結果として  1番目< 2番目 < 3番目 でした。

詳しく言えば1番と2番の差は大きいものでした。1番は音に元気が足りない、前に出てこない印象でした。

2番と3番の差は1番と2番の差ほど大きくはありませんでした。印象としては2番は開放的、3番はカチッとした、落ち着いた音でした。

今回は3番のウィリアムソン回路でいくことにしました。気が付けばなんのことはない、管球王国で上杉氏や是枝氏が発表されているものと同じ回路になります。著名なアンプ研究家が採用されている回路ということで、やはり優秀なのでしょう。

次回はパーツのことを書きます。

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