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2013年11月 9日 (土)

Vsgのこと

五極出力管やビーム出力管などの多極管。電圧を掛けて使うときにスクリーングリッド電圧に注目すると出力管は2つのカテゴリーに別れます。

1.スクリーングリッド電圧Vsgはプレート電圧Vpとほぼ同じ電圧でよい場合

2.スクリーングリッド電圧Vsgはプレート電圧Vpよりも低い電圧にしなければならない場合

1の事例で言えば、6BQ5、6AR5、6AQ5、6V6、6L6GC、KT88、EL34など。こちらは楽です。OPTのB端子に直接スクリーングリッドをつなげばOK。UL接続でもOK。

2の事例は6L6、6L6G、12E1など。

同じ6L6系でも6L6GCになれば、Vsgはぐっと高耐圧に改良されていますので1に入ります。でも古いタイプの6L6Gまでは2なのです。

甚だしいのは英国STC社が製造した、船舶無線用の12E1という球。Vpを400V以上で使う時も、推奨のVsgは150Vと両者でかなり差があります。

 

以前オークションで自作の12E1アンプがUL接続で組まれて出品されていました。さりげなくVsg≒Vpはいくらか質問したところ、260Vだとの回答でした。球の負担が大きいと思います。

そしてこの6L6GのVsgがやっかいです。この球はVp=370V、Vsg=270Vで使うのが標準的な使いかた。

この100V差の電圧を作るのがやっかいです。浅野勇さんの記事では、B電圧を20W級のホーロー抵抗を2個使って分圧して270Vを作っています。安定用に20μ程度の電解コンデンサもつけられていました。

私は20年近く前に、定電圧放電管を使用して100V程度落としたことがあります。しかし問題がありました。片チャンネルあたり1本、5W容量の放電管を使ったのですが、入力をどんどん上げ、出力が増大すると放電管の中で赤い光が発生してしまいました。容量オーバーで悲鳴をあげていたのでしょう。片チャンネルあたり2本とすべきだったと思います。

それから、真空管を定電圧用に使ったこともあります。6V6を3接にして、その内部抵抗を利用して100Vを下げるのです。これはうまく行きました。

以上の3つの方法でVsgを下げることができます。

 さて今回の807PPアンプです。807は6L6の従兄で2のグループに入ります。

今回上の3種のいずれかでVsgを作ることも考えましたがスペースや、無駄な電力消費をさけたいこともあり、ツェナーダイオード(100V・5W)の使用を考えました。これをVpにつなげば、100V低い電圧が取り出せます。

その方針を考えながらアンプの姿をみつめていました。整流管2本を見ていたらある考えが浮かんできました。

この5R4GYは出力電圧が低い。PTの二次側のタップは290Vと310Vの両波整流方式。290Vを5R4GYで整流すると、出てくる電圧は320V前後。プレートに届くころは300V程度に落ちているかもしれない。

この電圧ならそのままVsgとしてもOKで807の負担は少ない。Vp≒Vsg=300VならAB1級PP動作なら出力は10Wそこそこだ。これをA1級PP動作にして、出力管に電流をたっぷり流せば、具体的には2本に140mA程度を流せば20Wは取れそうだ。

当初のダイオード整流はやめて、5R4GYで整流。2本使うし、電流は確保できる。電圧もちょうどよい。なおかつ球整流なので0リカバリーだ。

あと心配事はこの整流管による音の鳴り方だけ。A1級ならそんなに細い音にもならないのではないかと、勝手にいい方向のことを考える。あい変わらず楽天的な性格だ。

 よって方針決定。807PPアンプはA1級PPで20W出力を目指す。

これで行きます。

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