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2013年8月 2日 (金)

固定バイアス回路の考え方

出力管を固定バイアスで鳴らすとスピード感がでます。これは私の勝手な思い込み。

今回はプッシュプルではなくて、シングルアンプで固定バイアス動作をさせるときの、C電源について説明します。

図を見てください。汚くてすみません。

Img_1172

これがⅭ電源回路です。

片波整流なのでA点の電圧はー98V程度。とりあえず平滑用の抵抗を1KΩとおくと、出力管の種類にもよりますが、この抵抗に10mA流れるとしますと、オームの法則から10V電圧降下しますのでB点はー88V程度(約ー90V)となります。

固定バイアス出力CL=CRの電圧は

 

可変抵抗10KΩの摺動端子の位置を端と端で考えると

分圧比によりCL=CR=3K/(10K+3K)×(-90V)=-20V

もう一方の位置ではー90Vそのままの値になります。

-20Vからー90Vまで可変できれば、6L6GCから6550まで挿し替えて調整ができるということです。

この分圧比の計算方法は覚えておくと便利です。

注意事項があります。

1.ダイオード、電解コンデンサーの極性に注意することです。

2.可変抵抗を時計の針方向に回すと電流が増えるように、端子の順番を考えること。2013.3.24の記事を参考にしてください。

3.B点の電圧が極端に違えば、1KΩの両端の電圧を測り、オームの法則で流れる電流値を出して、B点がー90Vになるよう、抵抗値を計算してみてください。

4.6550の場合バイアスがー22V程度なら、大電流が流れてしまいます。球を挿し替えるときは可変抵抗は左いっぱいに。

 電圧値はちょうどにしなくとも、概略で考えて結構です。

この回路はシングルアンプ用です。バリエーションとして管種を6L6GCだけにするなら、B点の電圧を下げるなりすれば可変の範囲が狭まってバイアスが調整が楽になります。

さらにPPにする場合は流れる電流が増えますのでB点の電圧が変わってくることもあります。調整が必要になれば平滑用の抵抗と、可変抵抗の下にぶら下がる分圧用の抵抗値を変えることで可能です。これがCバイアス電源の調整方法です。

またカソードフォロアー回路にする場合にはー200V程度が必要になりますので、整流を倍電圧にするなど適宜工夫してみてください。この場合はコンデンサーの耐圧などにも注意。

一度回路が完成したら、各部の電圧、電流を測定して、どこがどうなっているかを確認します。コンデンサーの耐圧や抵抗で消費されている電力とW数を確認するのも必要です。回路に数字を記入して眺めると理解が深まります。

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