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2013年8月

2013年8月31日 (土)

その後の落札された6BQ5PPアンプの音信

先日落札された6BQ5PPアンプ。その後の調子をご連絡いただきました。

ラーメン卿様からです。(ラーメンお好きなのでしょうか)

「今晩は。先日戴きました6BQ5アンプを毎日違うレコードで楽しんでおります。本当に大変素晴らしいの一言に尽きるかと思います。

スピーカーの同時切り替えセレクターで、自作アンプと瞬時切り替えしてますが、低音量では全く比較になりません。音量を上げますと差は縮まりますけれども、吹き上げ感や躍動感で違いますので、どうしてもトニーさんのアンプがメインになってしまいます。

また、ブログを拝見しますと自作のノウハウを惜しげなく公開しておられます。これは私のような見よう見まねだけの横好き自作者には大変示唆に富み有り難いことです。初心者講座をブログ公開される由ですので、楽しみにしています。

音量ボリュームの左右の端子の何れがアース接続で、何れが入力端子に接続されるかも取り上げて下さい。私は、タマにしか自作しませんので、毎回迷います。これは初歩的過ぎて、意外にアンプ製作指南書にも載っていないようです。私はコンデンサの足が、アース側が長いか短いかで今も迷います。また、ブログ拝見させて下さい」

以上が2度目のご連絡です。ありがとうございます。

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気に入っていただけて嬉しく思います。確かに手元にあるときはいい音で鳴っていました。このアンプは自分のやりたいことがどれだけできたかで言えば95%程度だと思います。

 ボンネットもうまくできましたし、コンパクトな外観の中にも実力を備えた仕様が達成できたと考えています。あとの5%は何でしょうか。デザインがもう少しかな。

製作のノウハウはもちろんすべて公開いたします。だけどこれといってすごいノウハウなんかありません。素人レベルですから。

本当のノウハウとは、超低歪率の実現のための球と回路選びとか、音作りのためのパーツと回路の組み合わせのパターン、などでしょうが、私には無理です。

せいぜい加工技術くらい。そんなレベルでも恥を忍んで私なりのノウハウは披露します。

 ただただ、みなさんにアンプを作って欲しいからです。その近道を通って欲しいからです。

回路を読もう 基礎講座④ 端子について

みなさんこんにちは。

この3日間ここ太宰府は雨が降り続けました。私の自宅周辺は少し高い位置にあり山も、川も近くになく、降った雨は側溝を勢いよく流れていきました。幸い近隣も山側も甚大な被害はありませんでした。

さて今回は端子について学んでいただきます。今回の目的は回路図と実際の配線の相関が理解できるようになることです、今回が大きな山場になります。

①端子とは

端子は抵抗やコンデンサーなどのパーツ、及びリード線が半田付けされる部分です。それにより回路が構成されていきます。

下の写真をごらんください。これらが端子の種類です。真ん中の電源トランスにも端子が設けられています。トランス本体にその端子が中の巻き線のどこにつながっているかを表示してあります。

右横は出力トランス(OPT)。ラックスのものは端子の間隔がせまいですね。このOPTは表示プレートに端子と巻き線の接続が表示してあります。この表示プレートをなくしたら大変。テスターで中の抵抗値を測りながら、類推するしかありません。

左の合わせカバーのOPT。端子がありませんが、リード線がその代わりを務めます。何の表示もありません。この場合は接続はカタログを調べるしかありません。海外製のOPTはカタログをみれば、オレンジがP1でグリーンがSG1とか色で内部の巻き線との接続を決めています。

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手前に電源SWの端子が見えます。ラグ端子、可変抵抗の端子、チョークコイルの端子、ブロックコンデンサーの端子、ソケットの端子、ロータリーSWの端子などが見えます。この端子に配線をしていくのです。

おもしろいことに、目では見えるが、回路図に登場しないパーツがあります。それは端子とシャーシーです。たまに端子として○を描いて示すことがあります。入力端子や電源トランス、OPTの端子がそうです。チョークの端子は書いてもらえません。ラグ端子にいたっては黒子状態で登場しません。

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端子 拡大写真 A

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端子 拡大写真 B

2.回路図と配線の実際

下の写真をごらんください。いよいよ回路図と実際の配線状態の比較説明に入ります。

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シャーシー内左上にタンゴの電源トランスの端子板が見えます。端子板下側の左から6個の端子は6.3-0Vのヒーター巻き線が3つ並んでいます。この巻き線から真空管のソケットのヒーターのピンへリード線で配線していきます。

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この青くて長々とねじられたリード線がそうです。真空管は6550です。ヒーター端子はEL34と同じく2番と7番です。覚えていますか?

下のMT管の端子番号はすこしやっかいです。12AU7などのヒーターは4、5、9番ピンです。4と9の間に6.3Vのヒーターが1本。9と5の間にも6.3Vのヒーターが1本存在しています。12.6Vで点灯するときは4と5に接続します。ヒーターの2本直列です。

6.3Vで点灯するときは4と5を短絡させて、(4・5)と9の間に接続します。つまり後者はヒーターの並列接続です。12AU7の規格表を見てください。よくわかります。

このヒーター回路を図でみると以下のようになります。トランスの6.3V巻き線が3つ。各ヒーターに接続されています。規格表では真空管の中にヒーターの記号が入っていますが、実際の回路では電源の巻き線の方に記号を持って来ます。真空管の中に記号を入れて長々と、配線を引き回すと回路図が見づらくなるからです。また場合によりヒーター記号を表示せず、巻き線から2本の矢印を描いて、「EL34 Hへ」などと略すこともあります。

写真と下のヒーター回路で一致しないところがあります。上から3番目の巻き線はヒーターが4つしかありません。実際の写真は6つ(球は6本)です。私の手抜きです。すみません。

それからヒーター巻き線は必ず片方をアースに落とします。(この巻き線に直流電圧を掛けていない限り)そうしないと交流由来のハムが出ます。100Hzや120Hzのノイズです。このアースに落とす表示は手書きで見づらくすみません。

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さて今度は出力管とOPTまわりの配線を比較します。

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もう一度同じ写真です。配線前。

チョーク(平田社長昔の名残でチョークトランスと表示しています。これ間違いです)の右横の小さな穴から赤、緑、青、白青、白緑の5本のリード線がびよんと伸びています。これらはOPTの一時側巻き線からきているリード線です。

下の写真のOPT一時巻き線と6550のソケットのP,SGが接続されている状況をごらんください。またその他のカソード回りもごらんください。

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回路図を下に示します。上側の(写真では一番左と左から3番目のソケット)6550のP(3番ピン)とOPTのP1(白青のリード)、SG(4番ピン)とOPTのSG1(白緑のリード)が接続されています。同様に下側の(左から2番目のソケット)6550も指定の色のリード線が接続されています。

OPTの赤はB電源につながるリードです。写真では隠れています。

わかりますか。これが実際の配線です。

さらにはG3(1番ピン)とK(8番ピン)が写真では裸線で結ばれ10Ωの抵抗でアース(黒い線)に接続されています。この写真ではソケットの空きピンの6番が中継端子として使われています。

黄色い線は監視メーターにつながれている線です。気になさらないでください。この10Ωの電圧降下でカソード電流をみる仕組みです。回路にはありません。

G1には1KΩの抵抗が接続され、その抵抗からCバイアス電源につながる470KΩの抵抗と、黒くて大きい0.22μFのカップリングコンデンサーにつながれています。

写真ではコンデンサーがで大きすぎて隠れてしまっています。

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みなさんわかりますか。このように回路に忠実に部品、リード線をはんだ付けしていけばよいのです。前段、初段もそうです。

逆に言えば、入手したアンプの使用球がわかれば、ソケットの番号からたどっていけば、回路がわかり、回路図が描けるのです。

自作アンプの場合は、トランスや真空管、入力端子、スピーカー端子などをシャーシーに取り付けた瞬間、主要部品の端子位置が決まってしまうということです。

あとは、パーツをシャーシー内にどう配置するか。基本はラグ端子=中継端子をどこに持ってくるかです。

私はラグ端子の固定のためだけにシャーシーの穴を開けたくありません。なのでソケットの取り付け穴やチョークコイル、OPTの取り付け穴に一緒にビスで固定しています。トランス類の穴はφ4などと大きく、そのままではラグ端子の穴がとおりません。細丸のヤスリで広げるのです。10回程度往復させるとOKです。そこまでやりましょう。

ラグ端子は5ピン(真ん中の取り付けピンはシャーシー直結)のものをたくさん、ソケットのそばにならべて、その状態をスケッチします。

そうしてスケッチしたものをコピーして、鉛筆で実態配線図を描いていくのです。ためらうことなく、画家がカンバスにどんどん絵を描いていくように、自分が主体となって描くのです。結果ラグ端子のピン数やラグ自体の個数が変わることもあるでしょう。

下の写真はまた違うアンプですが、ラグ端子の取り付け例として参照ください。

実態配線図を描くときは、パーツの実際の大きさも考慮しながら、何度も推敲していきます。この辺りは6RA8プッシュプルアンプ製作編⑩の記事に詳しく書いたつもりです。

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MT管のソケットセンターピンにアース母線を張った事例です。パーツのアースをこの母線に落とす方法です。

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今回のところでご質問があれば、お願いいたします。補講を行いたいと思います。

6RA8プッシュプルアンプの製作記事のシリーズは、ビギナー向けに自作の工程をことこまかに説明しながらかいていますので、ぜひご参考ください。

2013年8月29日 (木)

ダイナコ変身④ 方針変更

前回③でマランツ8B類似になるお話をしましたが、ダイナコのアンプからわずかなパーツを取って、あとはジャンクになるのも忍びなく、方針を変えました。

キット用アンプはダイナコをメインに使用することとして、前段回路を変更すること、固定バイアス回路をEL34全部に供給することにしました。

本日、まず解体、シャーシー単体にして(ツイスト固定式のマロリーのコンデンサーははずれませんでした)研磨。場合によりシャーシーはハンマートーンに塗装するかも。

基板部分を取り外し、アルミ板に前段球3本を実装できるようにしました。

順に写真でごらんください。

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空っぽ。30分で解体しました。はんだ付け部にはニッパーを使いました。

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アルミ板を加工してMT管をのせました。前の基板は取り外し。このキットの前段はムラード型の回路になります。オリジナルの五極・三極複合管1本よりは迫力が出ます。

トランスや他の球はシャーシーに乗せているだけです。

講座も進めて、いよいよキットをそろえます。キットを完成させると表現すると組み立ててしまうような感じですから。

回路を読もう 基礎講座③ ソケットのピン

みなさんお疲れ様です。

今日はソケットの話です。今日理解していただきたいのは、①真空管の各電極はソケットを通して接続をとるということ、それから②ソケットのピンの順番の確認方法、③各真空管のピン配置の情報取得方法です。

まずこのブログを読んでいただいている皆さんは、真空管はソケットに挿して、使用するということをご存じだと思います。真空管は底面部からピン=足が出ています。これらのピンは内部の電極につながっています。そして真空管を使用するときはピンをぐいとソケットに差し込みます。

真空管にはそれぞれ適合する固有のソケットを使わねばなりません。

EL34はオクタルソケットという8ピンのソケットを使います。US8ピンとも呼ばれているものです。

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これがEL34のピン=足たち。接続のない6番ピンは最初からありません。

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これがオクタルソケット、またの名をUS8ピンソケット。メーカーはオムロン。安くて品質が良く気に入ってます。底の方からみています。

よくみるとセンターの穴の上側に小さな切り込みがあります。EL34の底面部のピンが並んだ真ん中に樹脂の棒があります。これをキーと呼ぶこともあります。

少し見づらいですが。キーの上側に出っ張りがあって、それがこのソケットの切り込みに入り、ピンの位置を決めています。

ソケットのピンの番号は切り込みの右横から、時計方向に1番、2番と数え、最後は8番ピンです。ソケットにも番号が打ってあります。

第一回の講座の回路図ではEL34の各電極に番号が書いてあったと思います。それがこのピン番号なのです。

Pは3番ピン、SGは4番ピン、ヒーターは2番と7番ピンなどとなっています。

なんでそれが分かるの?と思われるでしょう。真空管には規格表があり、ピン配置の図が添付されています。この「EL34.pdf」がその規格表です。

よくご覧ください。

「EL34.pdf」をダウンロード

ついでに多くの真空管たちの、ピン配置や規格がわかるとても便利なサイトをご紹介します。フランクという男性が運営しています。

http://frank.pocnet.net/

同様にMT9Pのソケットです。

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9本ぐるりと並んだ脚のなかで、やや隙間が空いているところがあります。この隙間の右隣が1番ピンです。やはり時計方向に順に1,2,3と番号は進みます。最後は9番ピン。

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これはMT9Pソケット。

12AX7や、12AU7、12AT7などはみな同じピン配置です。フランクの規格表でこれらのピン配置を調べてみてください。この種の真空管は双三極管と言って、1本のガラス管に2つの三極管が入っています。

1,2,3ピンが順にP,G,Kです。もう片方のユニットは6,7,8が順にP、G、Kとなります。4,5,9はヒーターです。

私はP,G,Kの順に(1,2,3)、(6,7,8)とピン配置を暗記しています。私はPやSGのピン番号を頭にいれて、常に意識しています。シャーシーをひっくり返して調整中に感電しないために手を近づけないようにしているのです。この3年くらい感電していません。

以上が真空管のピンとソケットの話です。

ソケットは上記のほかにもたくさん種類があります。300BはUX4ピンソケット、807はUY5ピン、PX4はUF4P(英国製)など。

材質はタイト(陶器)であったり、モールド(樹脂)であったり様々です。近頃は中国製の安いソケットがたくさんありますが、私は使っていません。

今日のまとめ

1.真空管は専用のソケットを使う。

2.各電極につながったピン配置は規格表を参考にすること。

以上です。ご質問があればお願いいたします。

2013年8月28日 (水)

ダイナコ変身③ 外観デザイン



依頼者の方に、いく通りかのデザインを見ていただきました。

気に入っていただけたのがこのデザイン。

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背面側のトランスをケースで覆って、いわゆるマランツ8B型です。作りやすさを優先して出力管は自己バイアス方式です。シャーシーのサイズは400×300mm。やや大きくして製作時のことを考慮しています。ボンネットも用意します。

回路は基礎講座で公開しているものです。電解コンデンサーをシャーシー上に出すと整流管と近くなり、火あぶり状態になります。チューブラー型でシャーシー内部に収めようかなと。

整流管もオリジナルは5AR4ですが、電流容量が多く取れる5U4GBを考えています。

メーターも付けますが、自己バイアス電圧確認用で、球を挿し替えるときになるべくバイアス電圧が等しいもの同志をペアにするための用途になります。

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オリジナルのSTEREO 70。100Vを印可して、各部の電圧をみました。やはり低めに出ています。残留ノイズは右0.3mV、左5.0mVとばらついています。左はMT管の素性か、出力管2本のDCバランスが狂っているのかもしれません。

このアンプから、新アンプに連れていけるのは、OPT、チョークコイル、一部パーツ(FUSE、電源SW、C、R)。ソケットやSP端子は悩むところです。

キットという形に揃えますが、一度試作的に私が組んで完成させ、その時のパーツの値を確認して、写真をとって、実態配線図を作成して、解体、塗装、パーツの準備をして出荷、という段取りで考えています。

キット屋さんと同じ体験をするわけです。そろそろシャーシーの加工開始です。

基礎講座も進めなくてはなりませんね。これから秋なので少しは楽になります。

2013年8月27日 (火)

基礎講座②への質問 

受講生のカスラさんから質問をいただきました。

「先生!質問です。

私も不器用で、三角や四角関係が苦手です。しかし、真空管の世界でカソホロやSRPPを除く一般的なグリットから信号が入りプレートから増幅された音楽信号(交流)が出力される回路において、そのプレートにはグリットから電子を誘導するために高電圧(B電圧?)が印加されます。この電圧は整流された直流です。つまり、プレートは交流音楽信号の出口でありながら直流B電圧の入口であり、そのプレートへのB電圧がわざわざ出力トランスの一次側の巻線を経由して供給されているので、プレートだけではなくこの間も直流と交流が同時に行きかっていると想われます。一度に違う事を同時に行うことが出来ない不器用な私にはココが一番の疑問なのですが、どうか宜しくお願い致します」

回答

本当に不思議ですね。直流と交流が同じところを行きかっています。疑問に思われるのも当然です。

実はこの回答は基礎講座①への質問の回答と同じなのです。

真空管の中も、配線コードと同じく、直流と交流(=音楽信号)が同時に行きかっています。

直流は真空管を動かすためのエネルギー(=食事、メシ)です。仮に交流(音楽信号)を大きくする仕事を、荷物の運搬に置き換えて考えてみます。

すると真空管は、メシをくいながら、交流信号をどんどん運んでいることになります。

体内に摂取したメシも、交流電圧(信号)という荷物も同じ体内で動くことになります。

しかしこれらは混合されません。真空管という体内の別々のレーンを流れているのだとお考えください。もちろん配線コードの中も同様です。

これらはお互い一緒になれない別の世界で生きているものたちだとお考えください。以降はそういう認識でお願いいたします。

ご理解いただけましたでしょうか。

基礎講座①への質問 

基礎講座①内容に関して、受講者の方から以下の質問をうけました。

「交流電圧の流れと電源トランスからの電圧の流れの意味合いがよくわかりません」

質問への回答をいたします。

ご質問の内容よくわかります。私も回路中の交流や直流がごっちゃになっていた時期があります。

アンプの回路に存在する交流は3種類です。一つはコンセントから電源トランスに加えられ、ダイオードや整流管で整流されるまでの間に存在する交流電圧です。でも整流されてしまえば直流になります。
直流のB電源回路となり、アンプの各段に直流電圧が加えられ、真空管に直流電流が流れます。
この直流電源は真空管を働かせるためのエネルギーとなります。

二番目の交流電圧は、電源トランスの6.3V端子から、各真空管のヒーターへ加えられる低い値の交流電圧です。直熱管を交流点火するとハムが出ますので、この電圧を直流にして点火することがあります。ヒーターやフィラメント(直熱管はこう呼ぶ)は交流でも直流でも点火できます。ハムさえ気にしなければ。

さて三番目の交流は、入力端子から入ってくる音楽信号です。正弦波とは程遠いぐちゃぐちゃの波形です。信号電圧は通常真空管のグリッドから入り、プレートから出ていきます。最後はトランスの二次側からSPへと流れ込んでいきます。

不思議なのは真空管のプレートにつながる配線には直流電圧がかかり、直流電流も流れているし、音声信号である交流電圧(電流)も流れているということ。
両者が混じり合うのでは?と心配されるかもしれませんが、交流は周波数に従い、配線コードの中をいったりきたりしています。

いわゆる50Hzの100Vはコードの中を1秒間に50回いったりきたりするのですよ、と同じことです。一方の直流は周波数はもたず、一方向にしか流れません。この2つは同じ線の中を流れていますが、別々のレーンを走っていると考えればよいと思います。

少しむずかしいですが、そのようなものだとお考えください。

また余談ですが、なんでハムがあってはならないかを説明しますと、ハムは100Hzや120Hzの音です。この音はちょうど低音のやや上あたりに相当します。この周波数に近いウッドベースの音やピアノの低音が、実はハムにマスキングされてはっきり聴き取れなくなってしまうからです。

2013年8月26日 (月)

回路を読もう 基礎講座② 真空管のはたらき

みなさん、お仕事おつかれさまです。晩酌をしようが、寝転がっていようがこの講座はOKです。もちろんステテコでも。

前回の回路図は、ある程度理解いただけましたでしょうか。質問のコメントがありませんでしたので、次にすすみます。勝手に進めて申し訳ありません。

今日は「真空管の働き」です。

真空管はヒーターを熱しないことには始まりません。電子が発生しないからです。

世の中に電子を発生させる方法は3つくらい。原子の外を回っている自由電子に、外部から電子をぶつけると回っていた電子が飛び出してくるなど。

一番身近なのは、陰極を加熱するとその表面から電子が飛び出してくるという現象です。真空管はこの原理を利用しています。

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さて今から真空管の電極の説明をします。図で表すと上記のとおり。

実際の真空管の電極は上から見ると、五極管などでは円筒形が多いのです。実物を上からのぞくと真ん中にカソードスリーブという細い筒があり、その中にヒーターが入っています。

カソード(スリーブ)のまわりを第一グリッドがぐるりと一周しています。グリッドはグリルと同じ語源で細い金属の線からできており網状をしています。

さらにその外側には第二グリッド(スクリーングリッドとも呼ばれる)が同じようにぐるりと一周、さらにはもう一回りその外側に第三グリッド(サプレッサーグリッドとも呼ばれる)が存在します。

そうしていよいよ最外周に薄い金属の板(プレート)が円筒状にまかれ、これらグリッドたちを包んでいます。みなさんはこのプレートの姿、色をみて、感心されているわけです。「いやあ黒色プレートが粉吹いていて、でかいんだよ」とか。

でも球によっては一番外側に見えるのは、実はプレートではなく、放熱用のフィンだったりすることがあります。そんな球もあるのです。

EL34の電極を上からみると、カソードを中心に、G1,SG、G3、Pがそれぞれ円筒状で5層をなしています。いわゆる五極管です。

真空管の回路記号はこれら、5層の電極構造を一部切り取って、左右に平たく伸ばしたシンボルで描かれています。

ここまでよろしいでしょうか。

次に各電極の役割を説明します。

ヒーターに6.3Vの電圧を加えます。するとカソードが熱せられ電子が飛び出します。電子は負の電位を帯びていて、プラスの電位にある電極に向かって飛んでいこうとします。

プレートには高電圧をかけます。この図では380V。プレートはこっちにこいと電子を呼びます。SG(第二グリッド)にも高電圧を掛けます。この図では280Vですが、球によってはプレートよりも高い電圧を掛けるものもあります。これらの電極が電子を呼ぶのです。

電子が移動すると反対の方向に電流が流れます。電子は電流を発生させるのです。電流の大きさは

 I = ne (n:電子の数 e:電子1個がもつエネルギー(エレクトロンボルト))

で定義されます。

ここでもしカソードとプレート間になにも電極がなければどうなるか。電流は流れっぱなしになります。実は整流管がそうです。

多極管の場合第一グリッドは、電流を制御する働きをします。カソードの電位を0Vとすると、G1はそれよりも低い電位にあります。この図ではー30V。電子は負の電位にあります。プレートに向かって飛んでいきたいのですが、G1がー30Vと負の電位なので電流は40mA程度で抑えられています。

もしG1をもっと低い電圧、たとえばー100V程度にすると、電子はG1の低い電位に遮られ、つまり自分より極端に低い電位の方へは移動できないため、流れなくなってしまいます。逆にG1の電位がー30Vより上がると電流は増えます。

次にG3です。よくみるとカソードにつながっています。よって電位は0Vです。G3の役割は、プレートに到達した電子のうちわずかな電子がプレートから跳ね返され(正確にはプレートからもわずかに電子が発生し)電極間をさまよいます。これをSGの方にもどらないように低い電位で電子に待ったを掛けているのです。プレートに戻りなさいと。

ではSGは何をしている?プレートと同様高電圧で電子を呼んでいます。先ほど述べたとおりです。場合によりプレートに接続され同電位になって動作することがあります。

この状態を何と呼びますか?

  1.三極管接続  2.三極構造  3.三角関係       正解:1

さて真空管は信号を大きくするという、増幅作用をします。

G1から入る信号電圧。真空管は実際なにが原因でそうなるか、未だに私は理解できないのですが、プレートとSGからカソードに向かって電流が流れている状況に信号電圧が入力されると、その信号が大きくなって出てきます。

入力信号がさらに大きくなると、G1の電位が上がり、流れる電流がさらに増大して、出てくる信号=音も大きくなります。

今回は五極管でお話ししましたが、三極管はSGとG3がなく、動作はもっとシンプルです。

三極出力管の方が情報量が多いのは、余分なグリッドがなく、電子がストレートに移動するためかもしれません。

今日はだいぶ長くなりましたのでこの辺で終わりにします。

今日のまとめ

・真空管は電子で動作する。増幅作用をする。

・電子はプレートに向かうが、電流は逆方向(プレートからカソード)へ流れる。

・PとSGは高電圧がかかっている (くれぐれも触らないように)

・G1は電子=電流の流れをコントロールする

・G3は通常カソードと同電位

以上からカソードがでかくて、プレートの面積も広い球ほど電流が多く流れ、音の情報量が多くなる傾向があると言えます。灯りのともった真空管の中ではすごい現象が起きていると思うと不思議ですね。

次回はソケットのピンや抵抗・コンデンサーです。

今日のところで、ご質問、ご指摘がありましたらコメント欄でお願いいたします。

2013年8月25日 (日)

回路を読もう 基礎講座① 回路図とはこんなもの

みなさん今日からスタートさせます。数回での完結を目指しています。ゆっくりゆっくりのペースで行きますのでよろしくお願いします。 また質問があればコメントにてお願いいたします。

第一回は「回路図とはこんなもの」です。今回は真空管の動作曲線などの詳しい話はしません。これだけ知っておけばアンプは作れるというレベルでの話になります。

写真をご覧ください。今回パソコンで初めて作ってみました。時間がかかりました。

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ギザギザの記号は抵抗。丸いマークの中に小さな四角が並んだ記号がのものもあります。これが真空管です。これらの記号が線で結ばれ、完成されたものが回路図です。

回路について説明します。少し難しいですがまあそういうものかなと、お聴きください。

左の白丸の記号、これが入力端子でここから音楽信号(形の崩れた交流電圧)が入ってきます。ボリューム(矢印つき抵抗)を通って、コンデンサーを通過して、12AT7という三極管のグリッドに入り込みます。

12AT7の中で信号は増幅され、プレートから出てきて次の6CG7という真空管に進みます。6CG7は上下二つ有ります。信号のプラス部分は上の6CG7で増幅され、信号のマイナス側は下の6CG7で増幅されます。この部分を位相反転段と呼びます。

この2つの6CG7により、信号は+ーに分割・増幅され、さらに次段に送り込まれます。

+-それぞれに増幅された、信号電圧は上下2本の出力管のEL34に入ります。EL34では電圧を増幅するだけでなく、電流分も加えて増幅しますので、この増幅段を電力増幅回路と呼びます。スピーカーを鳴らすほど大きくしてくれます。

さて、上下のEL34から出てきた信号は出力トランス(OPT:OUT PUT TRANS)の一次側上下に流れ込み、ここで+とーの信号が合体され、入力端子に入ってすぐの信号回路と同じ形になります。

出力トランスは回路図右端にあるパーツです。トランスは名前の通り一次側に電流が流れると磁気作用で二次側に相似形の信号が磁気誘導されます。みなさんはOPTの二次側につながれたスピーカーから音を聴いているのです。

つまりOPTはトランスファーするのです。トランスと呼べるのは、この出力トランスや電源トランスのように一次側から二次側に電圧を誘導するもののみです。

チョークコイルは二次側がありません。よってチョークトランスと呼ぶのはまちがいであることが分かります。

このように通常の回路では、信号は真空管のグリッドから入り、プレートから出てきます(カソードから出す場合もありますが)。

この回路では音楽信号を+とー成分に分割し、電力増幅段も+と-を、それぞれの出力管が分担して増幅します。+が押しているときはーは引いていることから、これをプッシュプル回路と呼びます。

この回路はEL34PP回路です。出力の大きさは、前段の増幅度と出力管(電力増幅管)の動作条件で決まります。この回路は片チャンネルあたり30W程度でます。

アンプの音色は、この出力管と出力トランスで60~70%程度決まると私は考えています。残りは回路構成と抵抗・コンデンサーの音色だと思います。

素性のいい、グレードの高い球と出力トランスを使えば、よい音が手に入りやすくなります。

今回はプッシュプル(PP)回路の説明で行きます。シングルアンプは信号を+-に分けることなく、そのままの形で増幅します。シングルの方が回路構成はシンプルになります。

PPは音がボケるとか、シングルはぜい弱であるとか、一長一短があります。それは各個人の好みです。

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これが回路に使われているパーツたちです。今日はどの記号が抵抗でどれがコンデンサーか目を通しておいてください。以降説明します。

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左は初段の電圧増幅や位相反転段などに使用される、三極管です。12AT7は三極管が二つ1本のガラスに入っています。右はEL34。

次回は、真空管の働きと、はんだ付けされる端子たちの話です。

「kairokigou.pdf」をダウンロード

2013年8月23日 (金)

ダイナコ変身② キット組み立ての前に

アンプ自作に踏み切れない方のことを私はあまり考えていませんでした。

なぜ踏み切れないのかを知ろうとせずに、さあ自作しましょうと、ただただ声をかけていたようです。

今回キットに取り組む方にお話を聞いて、その理由がわかりました。そしてその理由は結構多くの方にもあてはまることなのではないかと考えました。

「根本的に回路図が読めない」ということ。

ここで言う「回路図が読める」ということの意味は、各増幅段の動作条件が理解でき、増幅度や歪率がどのくらいであるかが把握できるという意味ではありません。

もっと基本的なことで、回路の中の記号が何を意味していて、どことどこがつながっているかが分かり、回路図と実際の配線の相関がわかるという意味です。

つまり「出力管EL34のプレートが出力トランスの一次巻線に接続されている回路図を見て、実際にシャーシの中に取り付けられたソケットの3番ピンと出力トランスのP1という端子の間を配線コードで接続すればよい」ということが分かるということです。

同様に回路図全体に関して、半田ごてをつかって、どことどこに抵抗や、コンデンサーや配線コードを接続すればよいかがわかるということです。

まず基本的に回路図を読めるようになっていただく必要がありますので、この基礎講座を何回かにわたって開催します。

もし読者の方で回路図が読めない方がいらっしゃればこの際に学習してください。講座の中で質問があれば、コメントで問い合わせください。その教え方よりこの方が解かりやすいよという、私へのアドバイスでも結構です。

次回からスタートしますので、よろしくお願いいたします。

2013年8月21日 (水)

ダイナコ変身① 燃える燃える

今日の午前中ダイナコが到着しました。

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STEREO70の現物を手もとで見るのははじめて。結構小ぶりに作ってあります。

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基板がむき出し。ラックスA3500のように、MT管まわりに低いカバーを付ければスマートなのですが、日米の違いでしょうか。ブラックキャットのコンデンサーは変身機でも使いたいのですが、リード線が短そうです。無理かな。他のパーツもなるべくあたらしいアンプに連れていってやりたいのです。

このレイアウトならどうしても、入力端子は前面になりますね。正直なことを言えば、私はこのレイアウトにあまり美しさを感じないのです。そんなことはないという方ももちろんいらっしゃるでしょう。

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うしろに控えているのは、あたらしいシャーシーの天板とリリーフ電源トランスのノグチPMC283Mです。やはり国内では100Vで受けるのが正道だと思います。はやくこっちにおいでよ、ヒマなんだよと言ってるみたいです。

シャーシは依頼主さんの作業上の要望で400×300mmと広くしました。

今現在のアイデアでは、後ろに並ぶトランス類はアルミのケースに入れてみる。それ以外のシャーシー天面部はパンチングメタルのボンネットを被せてみようと。結果的に外観はマランツ8Bに似てきます。

マランツとダイナコのミックスでマランコ。放送コードに触れそうな名前でうまくありません。ジャズ的にひっくり返してコマラン。これもちょっと。ダインツ、ううん。

 

今回の命題はキットを作ること。初めての経験です。私は初めてのことに取り組むとき、そしてそれが楽しいことなら、エネルギーがメラメラと湧いてくるのです。

むかし巨人軍の長嶋選手が、日本シリーズの開幕戦の前に、「燃える、燃える」と発した言葉、気持ちがよくわかります。同じB型ですから。

シャーシの側板(フレーム)をヤフオクに出品されてる「自作の友」さんにオーダーしています。いつもいい仕事をしてくださいます。あがりが10日後。

到着次第加工開始です。自作の友さん、あせらなくて結構ですから。

このブログを見てくださってるそうです。


2013年8月20日 (火)

4689PP② 私はすごい

600mm×400mmの2mm厚みのアルミ板。

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2枚にカットするために、切断部分に表裏から何度もカッターで切り込みを入れました。7回ずつくらい。

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そしてカットして、400mm×300mm と 380mm×230mm に分割させました。後者の板にはトランス、真空管が乗せてあります。

写真2枚を比較しただけでは、ふうんカットしたんだ、で終わりだと思います。

このカットの作業が大変でした。外でワークベンチにアルミ板を角材とCクランプで固定し、折り曲げ部で何度も少しずつ上下に曲げて、最後にパキッと。

この時点で400×300が2枚。さらに片方の1枚を380×230に小さくカットしました。説明が面倒で端折りますが、この作業では金ノコが必要なのです。折り曲げしろを短くするために、分割するのです。

外気温38℃。アルミ板の上に汗がボタボタ落ちます。シャツが汗でぐしょぐしょに。

私はすごい。灼熱の王者。作業が終わるなり部屋に入りビールを喉から流し込みます。ああおいしい。

もう1枚の400×300は実は用途が決まっています。

 このブログの読者であり、私のアンプを落札されたことのある方が、ついにアンプ製作に乗り出しました。

 

その方が手持ちのダイナコ STEREO70を私に送ってくださいます。私はそのアンプから部品を取り出し、シャーシ乗せ換え、及びキット状態にして、実態配線図も作成してその方に送り返すという任務を与えられました。

よってこのブログ「ダイナコ変身」のシリーズが始まります。できれば4689シリーズもパラでお送りしたいと。

その方もブログで公開されるようですから、2元中継になります。

お楽しみに。

4689PP① この真空管について

4689またの名をEL5/375と言います。VALVOというメーカーが昔製造した5極真空管。私が持っているものは1950年製です。63歳ですね。サイドコンタクト型で特殊なソケットが必要です。

プレート損失は18W。AB1級動作の時はプレート電圧380V程度でスクリーングリッド電圧は275V。アイドリングは45mA程度。

つまり6L6Gと同等管です。ただしヒーター電流が1.35Aと6L6Gの0.9Aに対して強力です。

そしてこの球、カーボンスートに殆どおおわれて中がよく見えないのですが、じっと凝視すると、プレートは板ではなく、メッシュプレートであることが分かります。

下半分は赤い塗料が塗られています。初めて灯をともして使用したときは、この赤い塗料が熱で灼けて、結構きつい匂いがしました。

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今度のレイアウトはこの配置。コンデンサーはシャーシ上には出しません。

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後ろにメタル管が4本並びます。メタル管6SH7が物入れに6本ありました。大蔵ざらえで使います。もちろんQUADⅡ型の回路。これで3台連続。

この回路には本当に感心しています。歪が少なく、シンプルで、信頼性が高いのです。入出力特性も素直で、よくあるボリュームを少し回すだけで大音量が出る高感度アンプと違い、スムーズです。

ネットで「4869アンプの画像」で検索すると、どなたかがタンゴのOPTを使ってモノラル構成でこの球を使用しているアンプの写真が出てきます。

よく作ってあります。私の今回のアンプは1枚シャーシのステレオで組むことになります。場所もとれませんしね。

この「○○アンプの画像」という検索サイトは結構おもしろいです。PX4で検索すると、私の作ったアンプの写真がこのブログから何枚か取り上げられて掲載されています。

さてこの4869、きわめて個性的な音を出します。まるでヨーロッパの洋館に招かれて聴かされているような印象。独自の世界の中で音楽を聴かせてくれます。

今から8~10年くらい前でしょうか。この球をクラシックコンポーネンツで購入しました。まだ場所が移転前のアンディクスオーディオの隣のビルにあったころです。1本3500円でした。現在は2本で2万以上で売られています。

購入した日のことを覚えています。お店の方が、「この球をすごく気に入ったお客さんがいて、箱単位で買っていかれました」

200本買って、70万円です。きっと馬券でも当たったのでしょう。

2013年8月19日 (月)

181年前の今日

181年前の8月19日。

怪盗鼠小僧次郎吉が鈴ヶ森の刑場で処刑され、さらし首にされました。

大名屋敷の蔵から、盗みに盗んで合計1万2千両。誰にも見つかることなく、誰も傷つけることなく達成した仕業だそうです。

 

世に伝えられる話では、お金に困った貧乏人に、その金を与えていたということですが、真偽のほどは定かでないようです。

もし自分のために盗んだお金を使っていたら、羽振りが良くなって、すぐに世間で知られてしまいますので、やはり配っていたのでしょうか。

そこまで盗みを働くのは、ある種の使命感かもしれません。

泥棒はよくありませんが、現代では司法、立法も味方にして合法的に良くないことをしている人たちもいます。もちろん自らの利益のために。

利益は世の中に配りましょうよ。人々に給与として。世間にお金を流通させてこその景気回復です。

 

 

2013年8月18日 (日)

落札されたアンプ、試聴報告をいただきました。

落札された方からスピーディーにご連絡をいただきました。

中には何の音沙汰もない方もいらっしゃるので、本当にありがたいことです。

このブログの2013,8.1日付の「6BQ5PP⑮ B電源まで完了」の記事に、コメントいただいています。

いただいた報告に、私からもコメントいたしました。

みなさんもご一読ください。

ファーストリカバリー

と言えばダイオードのこと。メーカーやお店の人たちは、アンプの整流回路に使うダイオードはファーストリカバリーでなければ話にならない、とい口々におっしゃってました。

まだ言ってるのかな。

このダイオード、名前に冠してあるファーストリカバリーとは何が早く復帰するのでしょうか。

いちおう調べてみたら、まずダイオードに電流が流れない状況にしておいて、次に突然流れるように電極にかかる電圧の正負を変更するそうです。その瞬間、ダイオード内が元の状態にもどって新たに電流が流れ始めるまでの時間のことだそうです。

その時間がナノ秒の単位で、一般汎用品より早いそうです。

よって高品位のアンプを作るならファーストリカバリーを使うべきなのだそうです。

UF4007はファーストリカバリー。1N4007は汎用品です。前者は100円以上するのでしょうか。後者は20個まとめて袋に入って100円です。@5ってこと。

私は自作アンプの電源トランスの二次側電流容量が200mA以下なら、整流に1N4007をよく使います。オークションで引き落とされたアンプにも何度か使いました。

でもスローリカバリーだから、音の出方が遅いとか、音がよくないというクレームがついたことはありません。

 そんなおり、いつものように「管球王国」の最新号を立ち読みしていたら、是枝重治さんの製作記事に目が止まりました。

電源回路の整流に1N4007が直列で使ってある。全部で4個、20円だ。わが意を得たり。

 

最近、秋葉原のパーツ屋で眉唾的なことを店員さんが言えば、質問するようにしている。

「ファーストリカバリーじゃなきゃだめですよ」「じゃあ5円の1N4007とファーストリカバリーの音の違いを言い当てる自信がありますか」

「配線コードはベルデンじゃないと音の伝わりがよくないですよ」「藤倉電線のAWG20のコードと音の違いを言い当てる自信がおありですか」

相手が素人だといくらでも、この手の話で高価なものが売りつけられると思っているようです。

これからはスローライフの時代。1N4007でもいいじゃないですか。使用中に破壊したという話はきいたことがありません。

2013年8月16日 (金)

6BQ5PP落札されました

昨夜ヤフオクで落札されました。48000円でした。ウォッチリストに140名。

トータルアクセス1700回でした。

5万円台を期待していましたがまあそんなものでしょう。儲けはあまりありません。8000円くらいでしょうか。

 そうこうしているうちに、次のアンプを作りたくなりました。今度は7万円台を目指します。

VALVOの4689という欧州の球をラックスのCSZ-15という出力トランスで鳴らします。これは自分でもいいアンプができそうだと、期待大です。

何気なく球とトランスをならべているうちに、ピタッとデザインが決まってしまいました。

 ドイツ・ベルリンフィルの全奏、スペインのタンゴアルゼンチーノ、クィーンのブリティッシュロックなど、欧州のどんな音楽でも鳴らしてくれそうです。もちろんヨーロピアン・ビル・エバンス達のジャズも。

 もう次から製作記事を書きます。CR型の本格プリも作らなければと思いながらパワーアンプから離れられません。依存症のようです。

シャーシ加工には、まだ暑いのですが。

2013年8月15日 (木)

アンプのデザインのこと

先日、このブログに立ち寄っていただいた方から、私のアンプのデザインのこと、製作技量にかんして、お褒めの言葉をいただきました。

 この5年前くらいから、デザインに凝り始めたことなどを、返事させていただきました。

私も以前は、アンプはただパーツを並べて鳴ればいいと考えていました。

 

この5年前ころに、いろんな先輩方のアンプを意識的にみるようになりました。

浅野勇さんのPX4アンプはなぜ、目を魅かれるのか。是枝氏の300Bシングルはなぜ真似したくなるのか。

ここまでくると、いよいよ美術の世界になります。シャーシの大きさ、縦横の比。そこに乗るトランス、真空管の形、数、パーツの配色、大きさ、並び方。

 

これに部品の放熱からくる、ならべ方の制約、信号の流れからくる、近づけていけないもの同志の制約を考慮します。

さらにはアンプ全体の印象が何かに似せたい。それは機関車であったり、軍艦であったり、戦車であったり、カメラであったり、ロボットであったり。動物であったり。

トータルでの外観を、美術作品、ポスターのように考えてみることもよいことかもしれません。

具体的にはシャーシの大きさに切り抜いた紙を置く。その上にパーツを並べてみます。順列・組み合わせから言えば数十種類のレイアウトになると思います。

その中から自分の納得いく配置を見つけ出します。その間の試行錯誤。左右を入れ替えたり、前後を入れ替えたり、90度回転させたり、大きいものを前に、小さいものを後ろに。大きいものの間に小さいものを置いたり。

パーツの曲線部分をやたらに強調したり。直線部分を長くして機械的にしたり。くらいイメージにしたり、派手なイメージにしたり。珍しい形にしたり。単純な形にしたり。尖らせたり、丸くしたり。

それはもうありとあらゆることを試みます。場合によりシャーシの形を途中で変更することもあります。

 

浅野勇さんのアンプで電源用のブロックコンデンサが電源トランスから離れた、初段管の後ろに配置されているアンプをいくつかみます。

これにはやはり意味があるのです。

あるアンプを見たときに、その配置、デザインをみて、なるほどなあと完成形に至る途中経過が分かるようになると、結構実力がついてきている証拠です。

さあみなさんも、たくさんのアンプの写真をみてデザイナーとして一歩踏み出してください。世界が広がりますよ。

2013年8月10日 (土)

6BQ5PP⑱ 測定と試聴完了 最終回

本日試聴しました。

怒濤の迫力はありませんが、当初目論んだ、ピントの合った、情報量の多い音が出ました。確かにJBL-LE8Tあたりにつなぐと個性をいかんなく発揮すると思います。

 でも音はやはり真空管の音です。整流管の起用でよく伸びます。タムラのOPTが柔らかい音作りに貢献しているようです。

MT管もいいものだなと。10W出ました。その時の歪率は左右とも2.7%程度。

これならメインのシステムとしても十分役目を果たすと思います。

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なかなかいい面構え。

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背面から。今回は6AU6達は、前面から見たらトランスに隠れてしまいます。裏方という名前がまさにぴったり。

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ボンネット。今までは一度だけ曲げて、L字に加工して使用したことは、何度かありました。今回は初めて各パートを事前に折り曲げ加工しておいて、最後にネジと金具で組み立てました。こういった完全自作は初めて。でもなんとかできるものです。

 

このアンプ長男に譲ろうと申し出たら、すでにもらってるシングルアンプがあるからいいと。それよりいいCDプレーヤーが欲しいそうです。

というわけでオークションに出品です。いくらで決まりますでしょうか。ご興味がおありなら、ウォッチングをどうぞ。

足りてるみたいで

立秋は過ぎましたが猛暑は相変らずです。みなさん水分の補給に注意ください。

さて、昨年あれほど節電が声高に叫ばれていましたが、今年は殆どそういった声はきこえません。

世の中の流れは熱中症防止。夜中にエアコンをつけなかったお年寄りが亡くなったというニュースが流され、命が大事だということで節電という言葉が今年は死語になっています。

企業の設備担当者に聞いても、電力会社から節電の要求はきていないそうです。ただし電気代値上げで、節電は頼まれなくてもやらざるを得ない状況です。

これだけ猛暑が続いて、エアコンもかけっぱなしなのに、電気の供給には問題はないようです。火力発電などもフル稼働しているようですね。

してみれば、原発を回さなくても電気は足りてるということでしょうか。

 

福島第一原発、やっと汚染水垂れ流しに手を打ちましたが、くみ上げた地下水を溜めておくタンクが、敷地内に満杯になってきています。さあどうするのでしょうか。もうスペースがありません。新たな手立てを考えることが急務です。

 しかしながら原発を回すということは、使用済み核燃料もどんどん増えて、同じように、格納庫にそれがどんどん溜まるということです。

この水のタンクと同じように、いずれかは原発敷地内に、使用済核燃料の格納庫が増え続け、スペースがなくなるということ。しかも使用済み核燃料は常時冷却し続ける必要があります。

地震がきて、この冷却用のパイプが一度にたくさん壊れて、修復に手が足らなくなると、恐ろしい状況に陥ってしまいます。放射性物質がまたもや世の中に出てしまいます。爆発は大丈夫でしょうか。原発を全て回すということは全国でこのリスクをかかえることになります。30Km圏内に入らないでくれ?住むとこが無くなってしまいますよ。

東電は福島第一原発事故の原因を早い段階で「津波」だと結論付け発表しまた。唐突でしたね。これは言い換えれば「地震ではない」と言いたかったのでしょう。でも原因は地震なのです。

原発敷地内の建屋内、地中を通る夥しい配管。冷却水、蒸気、ガス、燃料、電気ケーブルなどその種類は多岐にわたります。中には気密性が求められているものも多数あります。

これらがマグニチュード9クラスの地震に、すべて亀裂すら発生することなく耐えられないと事故は容易に発生してしまいます。

だから東電は原因を「つなみ」にすり替えたのです。地震が原因だと決定されると、原発の安全性が根本から否定されてしまうからです。

 今の福島第一を見ていると、これが原発の末路だと、言わば終わりのない末路だとつくづく考えてしまいます。こんな末路は1つの事例だけで十分です。2つ目はいりません。原発は一つ事故が起きれば、莫大な補償費用が発生します。電力会社は頭も冷やして考えてみてはどうでしょうか。

原発はすべて、即時廃炉が当然の選択だと考えます。そして非核四原則です。

従来の三原則に加えて「核はエネルギー利用しない」を追加することです。

2013年8月 8日 (木)

ハンマートーンとレタリング

最近ハンマートーンで有名な機械。

有名といっても殆どマニアの間でしか知られていないのですがこれです。EMT社のJPA66。

Emt_jpa66

このプリアンプのパネル。みごとなレトロ調のシルバーハンマートーンです。

そもそもハンマートーンとは。ハンマーでコンコン叩いていった時の、金属パネル上の打痕のまだら模様をいいます。トーンとは色調のこと。

よってハンマートーンとは「ハンマーでたたいた色調」のこと。そしてこのプリアンプのパネルの文字は黒です。

El34paint071

今回私が入手したスプレー。実は先達がこのスプレーでのトランスの塗装表面をブログにアップしてくださっています。

これを見ると、もしこのトランスの表面に文字をいれるならやはり白ではなく、黒ですよね。

よし、まず手持ちのグリーンのEL34パラPPアンプのパネルをハンマートーンで行きますか。ぐっと渋くなるんだろうなあ。

みどりよさらば。


くされ縁

ある著名な演奏家がいます。誰もが認めるジャズジャイアンツ。

そういうプレーヤーにも気心が知れて、緊張することなく演奏ができるパートナーがいます。

でも世間的にはそのパートナーとのコンビはそれほど評価されていないケースがままあります。

例えば、ソニー・ロリンズとベースのボブ・クランショウ。あるいはセロニアス・モンクとサックスのチャーリー・ラウズ。

そのコンビとの間ではあまり名盤は生まれていません。でもやりやすくて好きなんでしょうね。他人の評価よりお互いが楽しければOKかな。

俗な言い方をすれば、なあなあ。もっと高尚に言えば、リラックスしすぎ。

私はこれをくされ縁と位置づけています。

 

 まてよ、こういう関係で名盤があるかもしれませんね。ちょっと探してみます。最近は、このように何かテーマをこじつけてレコードをさがして聴く、といった偏屈親父になっています。まあ暑さのせいということでお許しください。

旭川は今日も晴れだった

今週の日曜日から火曜日まで、旭川に行ってきました。もちろん仕事ですが、ウラの目的は中古レコード屋レコファンと味噌ラーメンの店「よし乃」です。

さて福岡から羽田乗継ぎではるばる旭川まで飛行機の座席に座って4時間。腰がかなり痛くなりましたが、旭川駅前1条のホテルにチェックインしてすぐに、昭和通りを9条のレコファンに向かって前進。

途中でいやな予感がしたのですが、あ、あ、あ、やはりシャッターが下りていました。どうもしばらく休みのようです。まあ致し方ありません。

気を取り直してタクシーでラーメン屋の「よし乃」に。ホテルのフロントで歩いて行ったら何分かかるか訪ねたのですが、苦笑いしながら30分はかかりますと。

それでタクシーを使ったのですが、運転手さんから乗ってすぐに「時間は大丈夫なのですか」という質問。

「ええ私は今夜は暇ですから時間は十分あります」

「いや、そうじゃなくて、閉店時間は大丈夫ですか」と。

「今は夜の7時前だけど、そんなに早くお店は終わるのですか」

「こっちは、早いんで」

へえ、旭川は全体的に早いのかな。そのうち店に到着。やってきました。よし乃本店。タクシー料金は780円。

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閉店は夜9時でした。

店内でキョロキョロ。カウンターに座って味噌ラーメンの大盛りを注文。

店内には芸能人の方のサインがたくさん貼ってありました。実は私はこのサインを見て誰の名前なのか殆どわからないのです。読めたのは「西崎みどり」さんと「佐川満男」さんの2枚だけでした。お若いかたこのお二人をご存じ?

さて隣のおじいちゃん、味噌ラーメンの並に取り組んでらっしゃいましたが、熱かったのか、辛かったのか、せき込んだりしてなかなか減らずに苦戦されていました。

さあ私の大盛りがきました。結構味が濃くて確かに手ごわかったのですが、まずまずの時間で平らげました。窓の外はまだ7時過ぎなのにもう暗いのです。九州と2時間はちがうなあ。

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実は今回の仕事は相棒と二人なのですが、相棒はホテル近くの昭和町のビルの地下にある「梅光軒」というお店にいって、結構うまかったそうです。

さて帰りはどうするかな、タクシーに乗ると金銭的にも高くつくし、外は25℃くらいで涼しかったので、旭川探検を兼ねて歩くことに。

どんどん歩いていくと1条13丁目に古道具屋さんがありました。古道具屋というよりガラクタ屋さんです(失礼)。

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むかしの看板、置物が店の前にこれでもかと展示してあります。でももう店は閉まっているので、いえば商品は外に出しっぱなし。

もっとも誰も持っていきそうにないものばかり。


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店の左半分。ううむ、東芝ランプ。むかし川崎駅の裏の工場で作っていたランプの宣伝でしょうか。横須賀の方の工場かな。

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右半分。ううむ。統一感がないなあ。

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お店のポスター。地方新聞に昔のせてもらった記事のコピーが貼ってありました。「家どん船どん」という名前のお店でした。

さらにどんどん歩いてホテルに到着。時計をみると35分かかりました。でもいい散歩でした。

さて次の日、相棒が昨日「梅光軒」で味噌を食べたので、今日は醤油ラーメンを食べたいと。じゃあ私も「梅光軒」で醤油を食べてみようかと。味噌くらわば醤油までの根性で。

「梅光軒」閉店間際で並びました。芸能人のサインもこちらの方が多かったですね。しかも最近の人が多い。なにより親切なのは、全てのサイン色紙にきれいな活字で名前のシールが貼ってありました。気が利くなあ。

こちらもおいしかったです。でも決定的なパンチがないかな。万人向けの味。

私は「よし乃」が好きだな。ということで旭川はラーメンで終わりました。地元の方に話をしたら、よし乃、梅光軒、山頭火は有名でみんなマイラーメン屋をもっているとのことでした。

2013年8月 6日 (火)

値上がり

近頃アンプのことで考えることがあります。

どうも私が製作記事に使ったパーツがオークションでも落札金額があがっているのではないか。

OY36のトランスや6550大型管など。思い過ごしでしょうか。

オークションの商品説明で意識的にこのブログのURLを添付しているので、読者の方も確かに増えています。

 

ということは、このブログに触発されて自作をされる方が増えているということ?

であれば嬉しいことなので、値上がりはしかたないことでしょうか。

 オークションの入札のときはIDの頭から3文字は記載されそのあとは×印で伏せられていますが、知る人が見れば私だということがわかりますので、まあ自作希望の方々との競合は仕方なことですが、どうも最近は安く落札できません。

 

手もとに15台分くらいのトランスはありますので、もう在庫だけでいこうかなとも考えています。ペースを落として年2台くらい。そうすると7年は持ちます。

7年後まだオークションで中古トランスは出品されているのでしょうか。

もし枯渇していよいよ入手難になったら、自作はやめてリスニング専門になるか、自分で演奏を始めるかですね。

それもいいかもしれません。

 

2013年8月 5日 (月)

連絡をもらえない落札者

私は製作したアンプをときどきオークションに出品しています。

業者以外の殆どの方は、試聴した感想を聞かせていただいています。

ただしお一人だけ、到着したともこんな音だったとも連絡を一切いただけない方がいます。

42PPを落札していただいた方です。落札後のやりとりでは、なんだかお仕事が忙しそうで、なかなか商品も留守がちで受け取るのがむずかしそうでした。

もう1か月は経ちますので、音を聴かれているのではないかと思うのですが。それともまだ忙しくて開梱すらしていない状況なのでしょうか。

 無事に着いたかだけはしりたいのですが。ブログもお読みいただいてるとのことでしたので、もしこの記事をお読みなら、ご一報お願いいたします。

2013年8月 4日 (日)

6BQ5PP⑰ ひとまず完成しました。

今日は午前中自宅で事務処理をして、午後からアンプ製作に着手。

午後2時頃から始めて夜中の12時に完成。

 とくに問題なく、残留ノイズも球を挿し替えて、両チャンネルとも1.0mV以下

に抑えました。音出しは来週の予定です。

 今日は我ながら根気が続きました。適宜休憩を入れて気分転換をはかったのがよかったと思います。実働8時間くらいです。

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シャーシ裏。今回は端子台の起用がポイントです。


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前段の6AU6回りがそうとう込み入ってしまいました。デザインを優先するとこうなります。たぶん他の方には修理は無理です。配線していく順番にコツがあって、私にしか触れないと思います。あまりよくないことですけど。


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測定中です。各部の電圧をさっと調べます。設計値と大きく違っていなければOK。SP端子にACボルトの最少レンジで残留ノイズを調べます。この時が一番気を使います。

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ボンネットをかぶせた前景。ネームプレートも貼りました。アメリカ製のボールヘッドの電源SWのON-OFF時のパチンという感触が小気味いいです。

さあて来週は試聴と測定。どんな音でなるのでしょうか。方形波を入れて暴れるようならコンデンサーをNF回路に追加して調整です。

今回も火傷・感電はしませんでした。

2013年8月 3日 (土)

放射能汚染水 海洋流出

知りませんでした。東電は発表していませんでしたが、福島第一原発事故が発生して以降ずっと放射能が海に流出していたとのことです。総量は40兆ベクレルの可能性もあるそうです。

国はなにをしているのでしょうか。国内のすべての技術(民間企業、行政)を集結して、できる限り早期に対策をとるべきです。

海は世界につながっています。日本から排出された放射能がどんどん世界中に拡大していくとどんなことになるか想像してみたのでしょうか。

たとえば近隣諸国からの漁業被害に対する補償、健康被害に対する治療費等の補償請求、放射能がもし近隣国の沿岸にたどり着いたのなら、そこに住めなくなった諸外国住民からの移転補償、慰謝料の請求。

これらを積み上げると、日本の国家予算をはるかに凌駕する金額になるかもしれません。本当に東電は取り返しのつかない事故を起こしてしまいました。

政府は原発の再稼働なんかを考えている場合ではないでしょう。この間東電の社長は再稼働に向けて地元の知事に面談・容認の許可を得ようとして、断られましたが、この放射能の海洋流出を隠して、そのような行動をとっている神経が理解できません。自社の収益のことばかり考え、常識が判断できなくなっているのでしょう。近隣も、世界も見えていないのでしょう。

「経済が停滞するから原発を動かせ」そんなバカなことを言ってると世界中から非難されます。世界は原発廃止の方向で動いています。ドイツ、スイス、台湾と各国が決議し始めました。

事故を起こした日本がなぜただちに原発廃止を決めないのでしょうか。原発が存在すること自体、また同じ事故が起こる可能性が存在するということです。

規制委員会と電力会社が、この敷地内のこの亀裂は活断層だ、いやそうじゃないと討議していますが、もう事態はそんなことをやっている状況じゃないことを認識すべきです。

日本は世界に対する責任として全ての原発は即時廃炉。流出汚染水の即時停止、その動きを可及的速やかにとるべきです。そうしないと日本という国自体が本当に破たんしてしまいます。

6BQ5PP⑯ 出力段まで完了

毎日暑いという言葉しかでてきません。

今日は午後から半田ごてを握りました。

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板で隠れる前に出力トランスまわりを配線しました。


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SP端子には、圧着端子をつかってナットで締め付けます。この黒いリードはアース側です。ひだり・みぎと連続してカシメて、取り付けます。

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OPT、出力管まわりまで終了。


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出力段と板のアップです。このあと6BQ5を4本挿して電源ON。

プレート電圧、バイアス電圧も規程通りでした。

あしたの完成は無理かな。あとパーツが20個残っています。

2013年8月 2日 (金)

固定バイアス回路の考え方

出力管を固定バイアスで鳴らすとスピード感がでます。これは私の勝手な思い込み。

今回はプッシュプルではなくて、シングルアンプで固定バイアス動作をさせるときの、C電源について説明します。

図を見てください。汚くてすみません。

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これがⅭ電源回路です。

片波整流なのでA点の電圧はー98V程度。とりあえず平滑用の抵抗を1KΩとおくと、出力管の種類にもよりますが、この抵抗に10mA流れるとしますと、オームの法則から10V電圧降下しますのでB点はー88V程度(約ー90V)となります。

固定バイアス出力CL=CRの電圧は

 

可変抵抗10KΩの摺動端子の位置を端と端で考えると

分圧比によりCL=CR=3K/(10K+3K)×(-90V)=-20V

もう一方の位置ではー90Vそのままの値になります。

-20Vからー90Vまで可変できれば、6L6GCから6550まで挿し替えて調整ができるということです。

この分圧比の計算方法は覚えておくと便利です。

注意事項があります。

1.ダイオード、電解コンデンサーの極性に注意することです。

2.可変抵抗を時計の針方向に回すと電流が増えるように、端子の順番を考えること。2013.3.24の記事を参考にしてください。

3.B点の電圧が極端に違えば、1KΩの両端の電圧を測り、オームの法則で流れる電流値を出して、B点がー90Vになるよう、抵抗値を計算してみてください。

4.6550の場合バイアスがー22V程度なら、大電流が流れてしまいます。球を挿し替えるときは可変抵抗は左いっぱいに。

 電圧値はちょうどにしなくとも、概略で考えて結構です。

この回路はシングルアンプ用です。バリエーションとして管種を6L6GCだけにするなら、B点の電圧を下げるなりすれば可変の範囲が狭まってバイアスが調整が楽になります。

さらにPPにする場合は流れる電流が増えますのでB点の電圧が変わってくることもあります。調整が必要になれば平滑用の抵抗と、可変抵抗の下にぶら下がる分圧用の抵抗値を変えることで可能です。これがCバイアス電源の調整方法です。

またカソードフォロアー回路にする場合にはー200V程度が必要になりますので、整流を倍電圧にするなど適宜工夫してみてください。この場合はコンデンサーの耐圧などにも注意。

一度回路が完成したら、各部の電圧、電流を測定して、どこがどうなっているかを確認します。コンデンサーの耐圧や抵抗で消費されている電力とW数を確認するのも必要です。回路に数字を記入して眺めると理解が深まります。

2013年8月 1日 (木)

6BQ5PP⑮ B電源まで完了

本当に暑かったです。

夜になってまた、半田ごてを握りました。気がつけばB電圧の端子まで配線完了。スライダックを使ってコンデンサーの耐圧をオーバーしない範囲で確認。

きちんと電圧がでました。中古の5AR4も生きているということ。

Img_1171

6AU6のヒーター配線がコミカルになっています。今回片方のソケットの位置を180度回転させています。ヒーター配線に平行ケーブルを使ったらクネクネとなりました。赤黒のびよんと伸びたリード線はそれぞれB回路、アースへのリードです。

ヒーター点灯写真を2枚追加しました。

Img_1160


Img_1166

今日はお昼に、暑中見舞いのハガキを近くの郵便局まで歩いて投函しに行きました。

あまりに暑かったので俳句を詠んでみました。

「 照り返し セミさえ鳴かぬ 昼下がり 」

あまりに暑くてセミでさえじっとしている様子を詠ったものです。

おそまつ様でした。また明日頑張ります。

6BQ5PP⑭ヒーター配線完了

今週は土曜まで自宅にいます。日曜から旭川、三重の桑名へと出張でほとんど家に帰れません。

よって土曜までになんとか6BQ5アンプを鳴らすつもりです。

今日は午前中から配線開始。16:00にすべてのヒーターが灯りました。

Img_1161_2

赤いLEDが素敵です。6BQ5は昼間でも結構ヒーターが明るく光ります。

Img_1159_4

電源トランスの後ろで整流管の5AR4のヒーターが灯っています。

なかなかおやじ好みのデザインです。

パーツは特別なものは使いません。国産の金被抵抗や、いつもの松下の箔フィルムコンデンサーなどで構成します。

音にパーツの個性を付けず、オーソドックスにスタンダードを狙います。そしてピントのあったサウンド。

また夜も頑張ろうと思います。その前に犬の散歩と家事手伝いがあります。

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