« 瀬川冬樹氏の文章 | トップページ | オークションの歪率計 »

2013年6月20日 (木)

アイエスオー有限会社の廃業

この9月でトランスメーカーのアイエスオーが廃業するそうですね。前身のタンゴから2度目。

受注販売の成績が振るわず業績が悪化したからでしょうか。

1.安価なガレージメーカー品や海外製の製品に市場を奪われた。

2.自作人口の減少

3.コスト低減の失敗

4.市場創造の努力不足

これらが原因でしょうか。廃業になる前に何らかの手は打ったのでしょうか。

自作人口の低減:しかしながらキットを作る人はまだいるようです。雑誌のライターとタイアップして、廉価品を使っての製作記事を、それこそ解かりやすい製作記事にして発表してもらうことはできなかったでしょうか。

地方での製作教室の開催、著名スピーカーでの試聴会など、アクションを起こせたと思うのです。アイエスオーのトランスならではの音のプレゼンスなど、積極的にライターにお願いして紹介してもらえなかったのでしょうか。

私なんぞにもサンプルをいくつかいただけるなら、詳しい製作記事と音の印象をブログにもかけたのですが。でも読者は80人くらいかな。

コスト低減:海外での生産はタムラはすでに進めています。安価な新シリーズの生産地域は発表していませんが、おそらく海外生産なのでしょう。アイエスオーは海外での動きはとったのでしょうか。それとも大々的にやるほど、市場も大きくなかったのでしょうか。たしかにタムラはトランスだけでなく、フラックス等の薬品や業務用器材など手広く生産しており、トランス部門が苦しくてもトータルでカバーできる体力があります。

総じて言えることは、市場と需要の縮小に対して、外と内に対するそれぞれの努力が不足していたのではないかと。

正直に言って私ももう新品の高額なトランスを購入することはないと思います。中古で十分ですし、まだ世の中には押入れ、物置、蔵のなかで眠っているトランスは、市井で音を出しているトランスの2倍から3倍くらいはあるのではないかと考えています。

それらのトランスで十分、この市場を賄えているような気がします。

トランスやオーディオ用電子部品メーカーの敵はライバル他社じゃなくて、他の趣味、たとえば携帯やスポーツ観戦などの娯楽だと思います。

時間があるときには、他の娯楽よりオーディオ工作、音楽鑑賞をしてもらうように、業界をあげて人々の意識を変える努力が必要だと思います。

« 瀬川冬樹氏の文章 | トップページ | オークションの歪率計 »

オーディオひとりごと」カテゴリの記事

コメント

ウッチーさんこんにちは。
オーディオだけでなく、いろんなものを自分の手で作る人が減っています。

作るのは企業。個人はただ買うだけ。壊れたらまた新しいものを買ってくださいという、消費サイクルの役回りが出来上がってしまっています。

今現在は、物を作るためにいろいろ知恵を出す必要はなく、どこに行けばなんという商品が一番安く買えるという情報だけが重宝されています。

かくして考えることより知識の詰め込みレベルで入学試験の合否が決められるという変な時代になっています。

想像力の足らない人たちが増えてるはずです。悲しいですね。

トニーさんこんにちは。
アイエスオーの廃業は残念です。設立時からどうかなぁとは思っていましたが、矢張りという思いがします。

上杉研究所が共倒れしなければと心配してしまいます。

考えてみれば黒いタンゴのトランスは買いましたけどハンマートーンのトランスは私も買ってないのですよねぇ。少し責任を感じます。

橋本は大丈夫でしょうか。もう自作オーディオの時代ではないのですね。そんな事は分かってはいるのだけどさみしいなぁ。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1050852/52110211

この記事へのトラックバック一覧です: アイエスオー有限会社の廃業:

« 瀬川冬樹氏の文章 | トップページ | オークションの歪率計 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ