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2013年5月

2013年5月29日 (水)

コンデンサーの音

アンプの段間に入れる、カップリングコンデンサー。

構造、材料、値段より、たくさんの種類があります。管球王国の少し前の号に、コンデンサーの音色比較試聴特集がありました。

私もこの20年くらいでいくつかの種類を使ってみました。

若いころはまだ、耳が敏感で結構音色の聞き分けができたのですが、今は鈍感になってしまいました。

私の知っている範囲内での話です。音で一番気に入った順で言えば、

1位 スプラグ・ビタミンQ @2500~@3000くらい。情報量が多く、柔らかくて木綿の肌触りです。マニアに一番人気があります。でも高価です。

2位以下は何種類かがダンゴ状態です。順不同で言えば、 ①ASC(白)、②ERO(青)、③松下電器ハーメチックシールタイプオイルコンデンサー(灰色)、④スプラグブラックビューティー(黒)、⑤オレンジドロップ(赤)、⑥松下電器箔フィルムコンデンサーECQ-M(茶色) 

音色は①スピード感、情報量あり(マランツの#7の補修用に使われているらしい)、②明るい音・もう製造中止、③緻密で落ち着いた音、古いものなので時折新古でオークションで見かける程度、一般の人はまず使わない、私だけが使ってるみたい。レトロアンプ(6BM8)に使いました④アメリカの音、はっきりした音⑤中庸、ごく普通の音で個性を感じさせない⑥安い@100、素直で伸びのある音、コストパフォーマンスは最高だと思う42PPでも使用。

以上から最近は⑥が多いのです。ガード下のジャンク屋さんでいつも買っています。

絶縁抵抗計

オークションで絶縁抵抗計を入手しました。横河製で2800円。定価を調べたら新品で32000円。

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入手した目的はカップリングコンデンサーの絶縁を確認するため。中古のアンプを落札することがあります。シャーシ中にアメリカ製のビンテージコンデンサーを発見した時のうれしいこと。

以前、この中古コンデンサーを使ったら、回路中で絶縁が破壊され、リーク電流が流れて、あやうく出力管に過大電流が流れ壊れそうに。

だけどこのコンデンサーも、テスターで事前にチェックしたら40MΩ程度あり、問題ないと思っていたのです。

 よくよく調べるとJIS規格にありました。絶縁抵抗の測定時は500V程度の電圧をかけながら測定しないと意味がないとのこと。

 

それで手元にあった、ビンテージ中古のコンデンサーをさっそく測定してみました。8本中、4本が1MΩ以下。ひどいものは200KΩ程度の物も。残り4本が2MΩ程度でまあまあかなと。いずれも針は左側の方に行きます。

最近入手した、松下製の箔フィルムコンデンサー(茶色)は完璧に絶縁が確保されており、右端から針が動きません。1000MΩが確保されています。

ネットでしらべると、「オーディオ用のカップリングコンデンサーは右端で止まったままの物しか使ってはいけない」とありました。

ありゃ、ビンテージコンデンサーの2MΩのものもだめなんだ。もったいないけど廃棄します。

 さてこの絶縁抵抗計。コンデンサーに500Vの電荷が残ってしまいます。針が真ん中あたりで止まるコンデンサーほどよく残ります。

完璧な絶縁のものは、そもそも電気を受け付けません。さらに絶縁のないものは殆ど導体なので電荷が残りません。よってあとから素手でさわっても何も感じないのです。

中途半端なやつは電荷が残っています。それを忘れて素手で触って2度ほど感電しました。400V程度でした。

 

この絶縁抵抗計はいい買い物をしました。


2013年5月28日 (火)

42PP④ 最終回

アンプが27日の夜に完成しました。

出力管42のプレートに300V程度、電流30mAを流して測定開始。

なんと5%歪時に5~6W程度しか出ていません。PPなんですが。

 

電源電圧を上げるために、電源トランス整流用の引き出しタップを260Vから290Vに変更。

これで電圧340V、プレート電流33mAへ。

このとき、出力は8Wに上がりました。でもなんだか少ないですね。11W程度は規格では取れるようになっていますが。前段の回路の影響でしょうか。

左右の42が2本ずつ。実は左右でもノイズや出力が違います。球の固有の実力というか、使用されてきたキャリア(くたびれ加減)の違いかもしれません。

この42達はPHILCOの中古です。

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前段はQUADⅡ型のオートバランス。今回はじめて使った回路です。6AU6を上下に配置して使用しますが、歪や残留ノイズは、やはり6AU6の実力次第ですね。手元に20本程度ある、中古・新古の球から選んで次々に挿してみました。

残留ノイズは左0.1mV、右0.6mVとばらつきました。

音の感想は米国のトランンスの音。トライアッドS‐142Aはやはり高域にピークがあり、リンギングが盛大に発生します。

NFB回路にコンデンサを多めにいれて抑え込みました。

明るくて、パンチがあり、独自の個性もあります。野放図なアメリカンサウンドでもありません。

 今回得られたこと。国産の金属皮膜抵抗(@20-@30程度)もなかなか実力があるなあと。

狭いところで結構パーツは集中しましたが、金皮抵抗が小型のため、無理することなく配線できました。

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どうです、わりとスッキリしていると思いませんか。写真上をクリックで拡大できます。

さあこのアンプもオークションに出します。

次のシリーズがおもしろいですよ。この最近は普通にアンプを作っても物足りないので、いよいよミニチュアシリーズです。

有名なアンプを80%縮小して、見た目忠実に再現、そして実力もまずまず、というやつに取り組みます。

ご期待ください。

2013年5月26日 (日)

出力トランスのうなり

米国製のビンテージアンプ。トランス類からのうなり音が多いそうです。

そうです、という表現は私自身ビンテージ品を手元に置いたことがないからです。

ダイナコのパワーアンプはよく唸ると聞きます。浪曲師・廣澤虎造のように。

 

このメーカーの出力トランスを見て考えるのは、2本のネジで積層コアの長手方向の真ん中あたりを、合わせカバーとともに締めてありますが、これじゃ弱いなあと。

ダイナコのパワーアンプは昔はキットで、多くのものが輸入後、日本人の素人が組み立てたらしい、ということを聞きました。

1.よって2本のネジの締めが甘いのでは。

2.基本的に2本のネジだけで締めるという構造が、うなりや振動を抑え込めてないのでは。

変圧器は等価回路からベクトル図を書きます。電気機械の書籍にこのベクトル図が記載してあります。

実は電動機(モーター)のベクトル図は、変圧器のベクトル図とまったく同じなのです。

基本は磁力と導体(鉄)ですから、導体は変圧器も、電動機も動こうとします。

電動機は動くと回転します。変圧器は動くと振動=うなり になります。回転する変圧器はまだ見たことがありません。

よって変圧器は基本的にうなるものなのです。じゃあうなりをどう抑えるか。

ダイナコのOPTで言えば、積層コアの四角に穴が開いていると思います。この4か所も長いネジでぐいっと締め付けるのです。追加のネジ4本は適当な長さのものをホームセンターで。

これで完璧。以前作った大型アンプはダイナコのOPT,A431を使いましたが、このネジ6本締めでうなりのうの字も発生しませんでした。

2013年5月25日 (土)

鹿児島でステキな買い物

先週末鹿児島出張でした。

11:30ころ鹿児島中央駅におりたら、駅の正面スペースで、どうやら中古レコード、CDの販売イベントが開催される模様。

販売ブースの設営準備や、トラックでの搬入が行われていました。どうやら12:00からスタートのようです。

私は仕事があるので、そのまま去ったのですが、一泊して次の日帰宅しようと鹿児島中央にくると、まだやっていました。

財布の中が乏しい私は@600から@1100の範囲で4枚、レコード選びました。

 結局、雑誌によく出てくるようなジャケットばかり4枚。会計のときお店の女主人が嬉しそうにニコニコ。この人レコードが好きなんだなあ、という顔でした。私も笑顔でアリガトウと。

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左からマックス・ローチ、アルコーン+ズートシムズ、ミンガス、ウォルタービショップJR。

ミンガスは輸入盤で音はまあまあ。あとの3枚は国内版の中古で、レンジも狭く情報も乏しく、ときどきスクラッチノイズが。でも私はハートで聴きますからOK。

さてさて今回はレコードだけではありません。

オーディオでも収穫ありでした。鹿児島中央駅から市電で3駅目。「高見馬場」という駅で下車。そこの大きな交差点の一角に「明昭堂」という電気店があります。

そのうらに、電子部品専門のパーツセンターがあります。5年前にもここで買い物をしたことがあります。

まてよ、インスタントレタリングがまだいくらか残ってるのではないかと、さがしてみたら、いくつか置いてありました。

サンハヤトのものですが、白はもうありません。黒は単語のものがなく、つまみ周囲のレベル表示の黒点+小数字のものを2枚、数字のみの大小各1枚、英文字のみの大小各1枚。合計6枚を購入しました。

文字も1枚のレタリング中に同じ文字が13個含まれていますので、アンプ数台分はあるかなと。

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今回の鹿児島はよいことばかり。

こうなったら、地方のパーツ屋めぐりでインスタントレタリング発掘の旅を敢行します。

来週から宮崎、次は北海道の旭川に行く予定ですが、パーツ屋さんはあるのでしょうか。想像もつかないのですが、宮崎は確かあったような。


2013年5月24日 (金)

42PP③

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ヒーター配線が終わった段階です。42のソケットは昔ながらのラジオ用のベーク品です。OPTのリード線が雑草のように伸び放題です。

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シャーシアースとB電源、OPTの一次、二次回りまで終了しました。出力管42は5接です。電解コンデンサーの近くのホーロー抵抗はスクリーングリッド供給のための安定化電源のものです。

OPTのリード線は貧乏性ゆえ、カットせずに束ねています。もしかして将来的に別のアンプに使えるように。

引き続きまた報告します。

2013年5月23日 (木)

マイフェイバリット アルト ランキング

商業ベースに乗せられた範囲内での、私の狭い見方です。

本当はもっとすごいプレイヤーがいるのに、お前は全然無知なんだな、という声もあると思います。お許しください。

それで私の好きなアルトサックス奏者のランキングです。

1位 チャーリー・パーカー 2位アート・ペッパー 3位ジョニー・ホッジス 4位フィル・ウッズ 5位ポール・デスモンド 6位土岐英史 7位リッチ―・コール 8位 デビッド・サンボーン 9位トム・スコット 10位ソニー・フォーチュン 11位キャノンボール・アダレイ 12位ゲイリー・フォスター 13位ベニー・カーター 14位ウィリー・スミス 15位ジミー・ドーシー

これはあくまでも個人の独断です。お許しください。みなさんはいかがでしょう。 

2013年5月22日 (水)

アンプの性格

この1年半。複数のパワーアンプを製作してきて分かってきたことがあります。

それはアンプの構成と音楽の相関です。

 

 もし、音楽のもつ力強さを再生したければ、カソード結合、カソードフォロアー、固定バイアス、傍熱管のUL接続で出力50W以上のアンプで聴くこと。

これは私のアンプを落札していただいた方々の感想でわかりました。

・中低域の迫力が違う。半導体のハイエンドより低域の振動を感じる。

・ウッドベースの弦の振動が解かる。

・パイプオルガン(楽器の中で低域から高域までの再生帯域がもっとも広い楽器)の低い方が部屋の中で演奏されているようだ。

 それから、これは私の印象ですが、鬼太鼓座のCDの大太鼓から響いてくる音の振動が、重く、厳しく、容赦なく、かつ繊細だということ。

 これは直熱三極管のシングルでは再生できない音です。

私はオーディオマニアの方に、もしお持ちでないなら上記の条件を満たした大型アンプを1台手に入れていただいて、この体験してほしいと願っています。

入手が困難なら、私のブログを参照いただければ、自作できると思います。手元に6550やKT88をお持ちなら、OPTは50W級を用意しましょう。PTは350mAから400mAのものを用意しましょう。

PPアンプの自作経験のおありの方なら決して不可能ではないと思います。

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2013年5月21日 (火)

報道

安倍総理の人気が高いそうです。

おそらく高いお金を払って、ブレーンに指導してもらってるのでしょう。経産省OBあたりやメディア操作に詳しい方々かな。さじ加減で株価の操作の詳しいひともメンバーにいるのでしょう。

それで安倍のミクス。好景気だと報道されています。確かに景気の指標をみれば上昇しています。

ただこの指標は大手企業を中心にしたものなので、国内全体を表したものではないようです。

国内の90%以上を占める中小企業はすべからく内需型の製品を作っています。

例えば外需型の自動車メーカーは円安で莫大な黒字に転じましたが、そのメーカーから注文をもらっている下請けの中小企業は、国内のメーカーに部品を納めるので内需型になります。

他業種の中小製造業も国内で消費されるものを多く生産しています。これら中小企業は円安の被害をもろに被っています。製品をつくるのに必要な原料は輸入が多く、円安で値上がりしているから。

ニュースは安倍のミクスの効果を伝えていますが、反面中小の苦しさの報道は数えるばかりです。

報道をうまく使って国民に気づかせないように、という手法は昔から政権政党がとってきたやり方です。

消費税増税の反対の動き、オスプレイ配備の動き、反原発の報道。沖縄普天間基地の問題、これらは最近めったに見なくなったと思いませんか。

実はテレビ局に都合の悪いことは報道してくれるなと安倍さんがお願いしているからです。自分のやったいいことばかり放送してねと。

まるっきり物事が反対になるとか、徐々に大きくなるとか、そういった変化は誰の目にもわかりやすく映るのですが、消えていったものに関しては人はなかなか気づかないのです。

この最近、彼はテレビ局の会長と夜の会食を繰り返しています。まあ不都合なことは報道しないでねというお願いでしょう。

驚いたのは、みのもんたさんも官邸で安倍さんと会食したことを、ポロッとテレビで口をすべらせていました。

どおりで、みのさんは朝の番組で、「いやあ、安倍さんは何かやってくれると思ってましたよ」と発言してました。パネラーの毎日新聞関係の与良さんも苦笑していました。

人間一度一緒にメシを食えば、ですよね。

 本来の報道機関の使命をご存じでしょうか。

「ときの権力者が国民に対して、その主権を脅かさないように監視すること」

今のテレビはもう報道機関ではなくなっているようです。放送時間、チャンネル、視聴率競争からすれば、当たり障りのない娯楽が中心になるのは自明の理ですね。

ネットの方が真実に沿っていると感じます。現在でも毎週各地で反原発の集会が行われていることがよくわかります。

私はあまりテレビを見なくなりました。スポーツと興味のある特集番組くらいです。

2013年5月20日 (月)

42PP②

お待たせしました。

少し休ませていただいたら元気になりました。また今日から再開します。

この2週間とちょっと、まるでモチベーションが下がっていました。実はPX4のアンプはオークションで結構な値段で落札されたのですが、転売業者に落札されました。

金曜遅くに結果が出たのですが、土日と全く連絡がなく、月曜になり、うちは業者だから休んでいたと。

じゃ金曜は深夜残業だったのでしょうか。入金方法もこちらの説明を無視した、一方的な要求で、運送も保険をかけることが必須だと言われました。

私のアンプが好きで落札したのではなく、私のアンプを利用して利益を得ようという意図にうんざりしてしまいました。どこに売るのでしょうか。外国の金持にでも転売するのでしょうか。

 

次からは業者は全て削除することにしました。

さて、気が付けばふらふらと42PPアンプの塗装、レタリング入れ、パーツ取り付けまで終わらせました。

①まで記事をかいてそのままにしておいたのでかわいそうな目に合わせていました。やっと着手したのです。

写真をごらんください。

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このアンプの回路は、初段がQUADⅡ型のオートバランス、出力段は自己バイアスです。

目玉はトライアッドのOPT。実体配線図も考えました。

明日以降から配線です。またゆっくり、報告いたします。

2013年5月 3日 (金)

少しお休みします

皆様にお伝えしたいことがあります。

このブログの件ですが、以前より20万回アクセス、あるいは24万回アクセスを一区切りと考えていました。

24万回を数えるくらいになると、書いている記事も以前書いたことがあるなあと、気づくことが増えました。記事数も1000件を超えています。

この最近はアンプの製作記事が中心で、自分でもそれなりに楽しく続けることができたのですが、少し疲れてしまいました。

 

アンプの製作は続けます。気が向けば記事も書こうと思いますが、コンスタントに書くのがなかなか難しくお約束ができません。

少しのあいだ休ませてください。また、時期がくれば再スタートする予定です。もちろんブログもこのままにしておきます。

1ヶ月後なのか、夏になるか、秋になるかはわかりませんが、ときどきはアクセスして様子を伺ってください。

 以降は他の方々のブログに、ときどきお邪魔しようと思っています。

ではまたお会いできる日まで。しばしお元気で。                     トニー

2013年5月 1日 (水)

PX4シングル⑭最終回

昨夜、モチベーションの神様が私に降臨しました。

夜8時頃、抵抗、コンデンサー類とソケットの端子まわりのスペースをよく見比べながら、詰将棋のように、どういう順番でハンダ付けすればよいかを考えているうちに、スイスイとアイデアが浮かんできました。

いわゆる段取りというやつです。2・3個パーツをとりつけると調子が出てきました。

長男が夜9時頃、温泉に入りたいと言い出したら、高校生になったばかりの次男が部活と朝課外授業で疲れがたまっているのか自分も行きたいと言い出しました。

自宅から車で10分のところの山の方に温泉があるのです。

もちろん私にも誘いがありましたが、神様が来てくださっているのです。悪いけど今日は行けない、車は長男が運転するように言いました。

家内も温泉組に加わり、私ひとりが自宅に。しめしめ、神様と二人きりです。

どんどん、部品が取りついていきます。

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そしてついに完成。

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ソケットまわりです。コンデンサーは当初ニチコンのオイルコンを着けたのですが、これが古くてリーク電流が流れて、6AU6のプレート電圧が0Vに。よってピンチヒッターに松下製の箔フィルムコンデンサー(茶色)を起用しました。これも私のお気に入りで秋葉に行くたびに、買いだめしています。

このアンプに使われている海外製の部品はPX4とUU5(整流管)とハムバランス調整用のA&Bのボリューム2個。そしてグリッドリーク用のカーボン抵抗2本のみです。

他は全くの国産品です。電圧も狙い通りです。無帰還で3.5W。残留ノイズ1.0mV。つないだフォステクスのスピーカーは88dBの低能率。ハムはもちろん、うんともスンとも聴こえません。

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コード類をつないでCDダイレクトで鳴らしてみました。

あっと驚きました。シングルアンプとは思えない押し出しです。6L6プッシュプル並の中低音で鳴ります。

ジャズ、ボーカル、クラシックのオーケストラと聴いていきました。はじめはもやついていた音もだんだんクリアーになってきました。

音の印象は、柔らかくて、落ち着いていて美しく、それでいて力強く、包みこまれるような、母なる女神に抱かれているような気持ちです。思い出しましたこれがPX4の音です。

6AU6も大したものです。もうEF86は要らないかもしれません。

 このアンプも世の中に出します。手元には置きません。ただしオークション出品時にはこの写真の茶ベースのPX4は付けません。この球たちは自分のための用途を予定しています。

出力管なしでの出品を考えていたのですが、手元に訳ありの黒ベースのPX4が2本ありますのでこれを付けます。

訳ありの内容ですが、PX4のフィラメントは内部で2本並列に接続してあり、それで4V、1Aの規格となっています。

この訳ありの球は、並列の片方が赤熱しません。2本ともです。正規品の代わりに挿すと、フィラメント電圧は4.7V。電流は0.66Aです。フィラメント電力は3W。正規品は4Wです。

それでも電流は43mA流れ、音は鳴ります。なんだかかわいそうですがこの2本を挿して出品します。そう遠くない時期にこの2本は天寿をまっとうするものと思われます。

正規のPX4をお持ちの方に落札していただきたいと願っています。

このアンプ、25年前に浅野勇氏のアンプを追試してから3台目のPX4シングルアンプになります。タンゴU-808、サンスイの電源トランスで構成しています。もし浅野さんがお元気で、このアンプを見られたらなんとおっしゃるでしょうか。

今回も感電、やけどなどの事故もなく完成できました。このシリーズもお付き合いありがとうございました。

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