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2012年7月 4日 (水)

ラックス出力トランス

古いオーディ雑誌に、ラックスでトランスの技術を担当された上原晋さんのインタビュー記事を見つけた。インタビュー当時が96’です。

興味深かったのはCSZ型とOY型のそれぞれの開発時の苦労のくだり。

CSZ型の開発目的は歪みの減少。コアによる磁気歪が電流歪みを発生させ、結果アンプに影響を与える。このため、磁気を好き勝手に走らせるのでは無く制御することが必要だと。

この解決策として、「コアの突合せ」に注目。普通EIコアはEコアとIコアからなるが、EとIの間に正確に0.1mmのギャップを作ってやる。これによりこの空気のギャップを通る時に磁気歪みが軽減される。頭のCはコアの意味だそうです。SZは巻線の方法の記号だそうです。

ただしデメリットもあり。この突合せによりインダクタンスが低下し、低域の周波数特性があるところからストンと落ちてしまう。それまではインダクタンスが多いことを競い合っていたので、売り込み方を悩んだそうです。

思いついたのが、「定インダクタンス」というキャッチフレーズ。通常のトランスは出力が増えるとインダクタンスが減るという傾向を持っているので、「CSZ型はインダクタンスが変動しない」を売りにしたそうです。

世間の反応が心配だったそうですが、 当時、浅野勇さんが、「このトランスはピアニッシモの音をきれいにするために作ったのでしょう」と言われ、上原氏は思わずニンマリしたそうです。

但しCSZ型は出力が大きくとれず、CSZ-15型で23W(30Hz)、挿入損失0.77dBでした。この挿入損失で本当にピアニッシモがきれいに再生されたのでしょうか。実はCSZ型を近々入手しますので試してみたいと思います。

マニアの中には、OY型よりもよりも敢てCSZ型でアンプを組む方がいらっしゃるそうですね。

次回はOY型の苦労話です。

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