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2011年11月

2011年11月30日 (水)

手製のトランスと既製のトランス

ネットで手巻きトランスのサイトを見ていました。

そこに書いてあったのは、「自分で巻いたトランスは、ベールをはいだような音になり、情報量が多く、低域もしっかり再生される」との感想。

「タンゴの悪口を言うわけではないが、比較して差がある」とのこと。また「タンゴはタンゴであの特性を1万円程度で小さなケースの中にまとめるのは、たいしたものである」と書いてありました。

実はガレージメーカーである茨城・土浦のハット・オーディオのトランスが上記のような音を出します。

たぶん、主宰しているオミさんが一人でせっせと巻いているのでしょう。

個人で作るのと、メーカーが製造するのでは当然違いがあります。

 巻線1本づつにセラックニスを含浸させながら進める個人技。一方のメーカーは一塊巻き上げて、上から刷毛でニスを塗るやりかた。

巻いていく方法も、一巻き一巻き、目で確認しながら、均一性をチェックしている個人技。

自動の機械を使って、効率性、作業性を重視しているメーカー。

巻線の塊は、個人技では出来上がりが均一で平たくなりますが、機械をつかうと釣具のリールで糸をまいたような、団子状態になりやすいものです。メーカー製が全てそうだとは言いませんが。

昔ラックスに、優秀な女性の工員がいらして、彼女が巻いたトランスはすぐれものだったと、ラックスOBの方が雑誌で語ってらっしゃいました。

トランス製作は3Kの仕事です。ニスは使う、コールタールは臭くて有害、巻線は長時間の忍耐労働。当然目は疲労します。そのあと乾燥にも時間がかかります。しかしながら長時間かかって出来る割には、価格が合わない。

 タムラがトランスの国内生産中止決定したのも良く分かります。今後は中国に持っていくのでしょうか。また彼の国にノウハウを持っていかれるのでしょうか。

今のうちにタムラのトランスはストックしておいたほうが良いでしょう。

さて、個人的にはトランスを自分で巻きたいと思っています。トランスの品質と製作時間は正比例します。価格と製作時間は反比例です。

個人で作れば人件費がなくなり、部材費用のみ。市販の三分の一以下の費用であがります。

 そうして最近は、ホームセンターをはしごして、巻線機を作るための部品を探しているのです。

2011年11月29日 (火)

レイアウトごっこ

とても時間や体力がないのに、アンプが作りたくて、シャーシの上に、トランスや真空管をならべてみる。

 ああでもない、こうでもない。このときが一番愉しい時間。

トラの子の300B。いつ作るのだろう。早くしないと日が暮れる。もし結果として作れなかったら、誰が代わりに作ってくれるのだろう。

パズルや着せ替え人形みたいなこの遊び。いつまでもこうしていたいけど。

さあ早く片付けないと。家族が帰って来たようだ。

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2011年11月27日 (日)

1974 TRIO

プリアンプのケースに使おうと、古いアンプのジャンク品をオークションで捜してみました。

何気なくみていると、トリオのインテグレイテッドアンプが1000円で出ていました。当然ながらジャンク(不動作品)です。これでいいかなと、一人入札者がいたのですが、1100円で落札できました。

送料が1300円。皮肉なものです。さて入金から3日後に到着。早速開梱しました。

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ヤマハCA1000の上に置いてみました。フロントパネルの質感、レバースイッチのデザイン、ON-OFFの感触がやわらかくとてもいいのです。シリコンコンパウンドと綿棒で錆びたレバースイッチを磨いてやりました。写真のごとくピカピカに。

率直にいってCA1000より存在感を感じます。残念ながら不動品。2枚目の写真は上蓋を取って背面からみた図。

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3枚目は底板を外して覗き込んだ図です。

フロントパネル裏に10cm幅のスペースがあり、この部分にコントロール部がまとめてあります。各パートが分かりやすく基板ごとに配置してあります。各レバーSWからでる配線は、裏のRCA端子につながれ、回路図が無くてもブロックダイヤグラムがよく分かります。

昔のアンプは機構もしっかりしていて強度も確保されています。

当初フロントパネルを外して、あらたにアルミ板で作ろうとおもったのですが、考えが変わりました。このパネル3mmのアルミの押し出し加工で、4辺のコーナーはC面取りがしてあり、パネル自体が前面に浮き出たデザイン。

それにこのレバーSW。棒を先を細く加工してあり、金属的質感が素敵です。

決めた。パネルはこのまま生かして、中に6球プリアンプを組もう。使わないSWはSP切り替えくらい。

サイドウッドも素敵だし、このままこのケースをいかそうと。

 トリオの1974年製のアンプは、本当に惜しみない金型起工、物量投入で良くできています。1973年だとまだそこまで決心していなく、やや簡単な機構のフロントパネルだし、1980年代に入ると、合理化でケース全体が薄っぺらく、量産・効率優先の作り方をされています。

トリオは1974年製から少し後までの製品がよいと思います。

由布岳 から 別府湾へ

この半年前から大分県臼杵市に通っている。

仕事である企業を訪問している。いつもはJRで博多から小倉回りで移動しているのだが、先日は車で行ってみた。

運転中の事故などのリスクを避けていたのだが、こちらの方が時間的に1時間程度早いし、移動料金も安価である。

 まあ、疲労や寝不足を感じていないときは、車もいいかもしれない。

 由布岳PAで休憩。背中にドンと、由布岳が聳え立つ。なんとなく雲仙の普賢岳に似ている。標高や規模は違うのだが、男っぽい形に共通点がある。

この日の朝は九州地方は冷え込んだ。由布岳の頭頂部に雪が少し積もっている。夕方には融けるだろう。

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横の別府よりにも山がある。こちらは、丘陵に手入れがしてあり、優しい印象だ。女岳がこっちだろうか。いずれも紅葉にはまだ早い。

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そして由布岳PAのトイレには温水の出る手洗いがある。嬉しい。九州にはめずらしい。

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そして車に乗り込み、12K走って別府湾PAへ。

風が強く寒かったが、景色はよかった。通常の方はPから歩いて、サービスエリヤ建屋の横にあるところから、景色を見るのだが、ここは展望台まで行って眺めて欲しい。ドッグランがそばに併設されている。

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別府湾は大きく、奧に入り組んでいる。波はたゆとうようで、豊後水道に出ていく。たくさんの魚がとれ、多くの人々の生きる糧となっている。

この湾にも大きな津波がくることがあるのだろうか。豊後水道の湾岸は山添にある。山に逃れるのは比較的容易かもしれない。

かつてなら、そんなことさえ考えることなく、ただ自然の雄大さを愉しんでいたのだが。

2011年11月25日 (金)

A級トランジスターアンプ

知人の家にお邪魔した。

彼はクラシックでレコードのみの人。プレーヤーも中古で安く入手。イコライザは球でCR型。

そしてスピーカーはタンノイ・アーデン。

パワーアンプはUV211やVT25Aなどのシングルアンプを使っていたが、その時は違ったアンプだった。

出力段は昔の日立のMOSFET、K134・J49のコンプリで、前段は球だった。

聴けば、出力段を半導体A級アンプにしたくて、過去のメーカー製A級アンプをジャンクで入手して、3台たてつづけに修理して聴いてみたとのこと。

それらは30年以上前に作られた、デノンのアンプであったり、ヤマハのCA1000などであった。どうも気に入らなかったようだ。

・特に半導体のB級は音が薄っぺらくて聴けない。

・A級に切り替えて聴いたけど、浸透力はあるが、やはり半導体の音であり深みがでない。

・以前MJで新井晃氏がやってた、シンプルな前段真空管、ファイナル半導体A級を作ってみた。これならまずまずである。やはり発熱を多くさせないと深みがでない。

 以上が結果だとのこと。

私は、彼が球のPPはやらないと聞いていたので、お土産にシングル用に真空管を持って行った。レイショーンの42を1ペア、中国製の2A3も1ペア。RCA807を1ペア。ついでにカップリングコンデンサを数ペアも。6B4Gは使ったことがあるが2A3は何とか変更でいけるだろうか、との質問を受けた。ヒーター電圧を下げて直流点火して欲しいと答えた。

帰り際、彼はお土産に恐縮したらしく、CA1000を持って帰れと言う。断ったけど、どうも彼自身何かを進呈しないと、気がすまなかったようなので、引き取った。デノンもあるよ、と言われたがそれは断った。チューナーはあるかと聞かれたので、持ってると答えた。

CA1000は34年前のものらしい。回路図もいただいた。やあ、昔のアンプは回路がシンプルだ。彼がパワーアンプ部と電源部のコンデンサーは交換しているとのこと。ずっとしまってて鳴らしてないのでなるかどうかは分からない、高価なSPは初めはつなぐなと言うことだった。

持って帰って、パワーインから方形波を入れてみた。きれいに出る。左右ともだ。イコライザから1KHzのサイン波を入れたら、これまた左右ともきれいに出た。

ついでに歪を測ったら、A級の実行出力以下では、スペックどおり1KHzで0.1%以下であった。

残留ノイズも0.8mV以下。オレの球アンプは0.2mV以下だぜ。

 そしていよいよSPにつないでA級15Wの音を聴いてみた。初めての体験である。

発熱がすごい。音はクリアだが、細い。広がらない。

 アルテックのドライバーに接続して中域に使ったのだが、まあアルテックは球で鳴らすべきだとよくわかった。

 どうしようCA1000。学生時代の友人にでもあげよう。

2011年11月24日 (木)

フレディー

今日は、クィーンのヴォーカルだったフレディー・マーキュリーの20回目の命日。

FMで曲を流しながら、DJがそう伝えたので当時を思い出しました。

 うちの夫婦が結婚する6日前に彼は亡くなったのでした。当時彼はエイズにかかっていることを公表し、直後に亡くなりました。

もう20年か。

 車の中でのFM放送。クィーンの曲を聴きながら特に感じたのが、曲が演奏しているクィーン自体がひとつの特別な世界を形成していること。

 あのメロディー、あのブライアン・メイのギターの音色、フレディーの声、曲全体がまとう不思議な雰囲気。どこかの世界の洋館の中にさまよい込んだような感覚。

 この個性を感じながら思ったのは、この世界はまるで、オーディオで言えば、英国のクォード22に通じる世界。

 他と一風違うデザイン、鳴り方、その存在のありよう。

やあ、いいですね。もう今はこんなグループの音楽もオーディオ製品も新しく登場しなくなりました。

 実はあるのかもしれないけど、私が知らないだけなのでしょうか。

今日はひさしぶりにレコードで「キラー・クィーン」を聴いてみようかな。

2011年11月23日 (水)

デカップリングのコンデンサー

アンプの初段、前段に供給される直流電圧。各段への電圧を安定化するために、デカップリングコンデンサーと呼ばれる電解コンデンサーが存在します。

通常ここから、プレートの負荷抵抗がつながり真空管へ電圧が印加されます。プレート電圧が80V、で負荷抵抗が100KΩ、電流が1mAなら、デカップリングコンデンサーには、

80+(100×1000×1×0.001)=180V の電圧がかかります。

であれば、設計上はここのコンデンサーは200V耐圧でOKと考えることが通常です。

私も最近までそう考えていたのですが、これが間違いだと気がつきました。ここはできれば250V以上、350Vまで耐圧が必要です。

なぜそう考えたか。実はここの電圧を、アンプのスタート時からずっと測定したのです。

驚いたのは、SW-ON後から徐々に電圧があがり、マックスで250Vを超えてしまいました。上がりきったところで今度は徐々に下がり始め、最終は180Vに。

 10秒程度、耐圧を超えてしまいます。よく今まで大丈夫だったなあと思ったのですが、有る程度のオーバーに耐えるようには設計されているようです。

ただし、これが何回まで耐えられるのかは、未知数です。

 よって350V耐圧は必要だと思います。でかいチューブラーを狭い前段に配置したくはないのですが。

2011年11月20日 (日)

道は戻っていい

今日驚いたこと。

CD再生系のトラブルがありました。CDピックのアウトから、DAC→アップサンプラーへとつながる系統の右側から音が出なくなりました。

中国製だし、数年でトラブルが出るのは聞いていました。覚悟はしていたのです。

やれやれ、またゆっくり家にいるときに、手を打ってみよう。

 しかたなく、とりあえず音楽を聴きたくてCDダイレクトに入力を切り替えて驚きました。

フィリップスのCD950単体の音がすばらしいのです。10年前にOPアンプを一個交換。主要のコンデンサーをOSコンに交換。

これでずっと聴いていたのですが、2年前デジタル系統を192KHに変えてから、ピックアップと回転機構のみ使用、その以降の系統は中国製のデジタル機器にまかせていました。

変更してすぐは、ハイエンドの音がする、情報量が多い、でとても満足していたのです。

でも今回、元の音を聴いて驚きました。

 迫力と、余韻と固有の音色が素晴らしい。まるで今までほったらかしにされてたうっぷんを晴らすかのように、堂々と鳴ってくれました。サンプリング周波数が上がれば、上がるほどこれらの余韻などは、フィルターにひっかかり、途中で消えていくのでしょうか。ハイサンプリングは、余韻さえもサンプリングしてくれないのでしょうか。もっと高価なDACなどを使えば、また違ってくるのでしょうか。

 今まで自分は何を聴いていたんだろう。確かに現在の音はクリアで情報量は多い。それまでのCD950の音に古さを感じて、最新のデジタル系に心酔していたのです。

さあ困ったなあ。それからしばらく聴いていて、また考えが変わりました。CD950いい音だけど、昔ながらのCD950だなあ。昔を思い出してちょっと飽きたかなあ。つくづく人間は贅沢です。

 ここで今回の問題と結論。

1.好きになるべき音は、メーカーの特定の機械の音なのか。それともそれを捨てて、自分の目指す究極の音なのか。どちらであるべきなのか。

2.その時々で過去の自分の音を聴いて現状に対して迷ったときはどうするべきなのか。

結論:

1に対しては、どちらでもOK。マランツが究極の到達ならマランツを手に入れればよい。そして既存の音で満足できないなら、自分の音を追求すべきである。メーカー製の機械も、自分の求める音に対して有効利用すべきあり、その利用の方法は結論はなく自由であり、当事者の裁量によるということ。

2に対しては、いつもどんなときも、聴きたい音が実現できるようにしておけばよい。過去好きだった音も、現在の音もならべて聴いてもいいと。

 日本人にはこうと決めたらその道だけを突き進むことが美徳であるとの国民性があります。しかし所詮趣味だし、いつでも、どんな音を聴いてもそれは許されるべきだし(おや誰に許しを乞うのでしょうか)、そうして当然。

まあ、趣味に対しては貪欲に行きましょう。

2011年11月15日 (火)

ついにトランスメーカーも

コンデンサーメーカーが次から次に国内生産の停止を発表し、今は国内ではニチコンの一部の品種しか、生産していないようです。

ほとんどが、中国、アメリカ、欧州製。

ここにきて、更に悲しいニュースが。

 あの国産の老舗のトランスメーカーが、千葉で作っていたトランスの生産をやめるそうです。各支店の営業マンが挨拶にまわっているそうな。

その会社は、もともとはトランスで成長したのですが、現在は他の製品の売上が大きくなり、トランスは1%も無いそうです。まあ手間はかかるし、市場はないし。お荷物製品になっているのでしょう。

 そこで、国内ではやめて、中国かどこかに持っていくそうです。

残念ですね。ただ、私個人的にはその会社の出力トランスをもう使っていないのですが。

 最近知人の家に行ったら、コアや巻線を買って、自分で巻いていました。

これからは、もう自作が主流になるかもしれません。

2011年11月11日 (金)

上杉さん

亡くなられた上杉研究所所長の上杉氏の著書が最近、復刻されています。

誠文堂新光社から2冊。アンプの製作集です。

 おもしろいのは、書籍の中で、何年もかけて作った作品集のため、そのときそのときで最高と判断した回路をとりあげているため、記事間で矛盾するところがあるが勘弁を、といったくだり。

私も、その解説を読む前に、記事間の矛盾を感じていたのですが、まあそういうことですよね。

是枝氏も300Bのソケットはセラミックに限ると、述べた時期がありましたが、その後違うものを推奨されています。

 上杉氏の本で思うことは、

1.プリアンプでは、「マランツ7を凌ぐ」などの自負の塊のような表現が見受けられる。

2.他ライターが実施されていることを、否定するような意見が散見される。

3.シールド線を全く使わないなどの記事があるが(とても興味があるが)、実現の秘訣は 

 2つ・3つ文章で書いているだけで、図解・写真などの詳しい解説はない。(ノウハウのため

 やむなしか)

5.マッキントッシュのコピー記事などは、そっくりに作っているが、構造や図面、写真が乏しく

 素人には習作できない。

4.ただし、時間と経験からくる、回路の説明・考察は豊富である

 あまり技術のない私は、この本を教科書として、新たな知識として吸収できる部分があれば、とても嬉しくなります。

ご自分のプライベートブランドを立ち上げて、世に製品を送り出してきた上杉氏の自負心も良く分かります。

 それほど技術検討もされずに、ポット出の国内外のガレージメーカーが作る製品は許せなかったのでしょう。

 

2011年11月 8日 (火)

他人は他人

他人の自宅へ行って、置いてあるオーディオ機器をけなす人がいる。

そんな人の言い分を聞いていると可愛そうになる。

昔、私とその部屋のあるじと、その手合いの方3人がひとつの部屋にいたときだ。

 私も結構、この回路よりはこちらの方がいいと、経験から考えを持っているが、他人の部屋に私の好きでない回路で組んだアンプがあっても、そのことには一言もふれない。

あるじが気に入っているのなら、それでいいからだ。

 しかし、遠慮のない、耳学問満タンの方は容赦はしなかった。徹底的にけなしはじめたのだ。

言われたあるじは、泣きそうな顔になっている。

 それはそうだと思う。自分の奥さんのことを、けなされたら誰でもいい気はしない。

オーディオファンにとっての機械とは、奥さんのような存在だから。

 多くの場合、こういう場面では、知識の多い方の勝ちになってしまう。本来どちらがいいかという絶対的基準がない。よって結論なんかでるはずはないのだ。

いつも負けている方の味方をしてしまう私は(スポーツでも)、こんなときには、けなす人に対して、知識の土俵ではなく、感性の土俵に上がるように持って行く。

 けなし男の感性をテストし始めるのだ。

「AとBの両方を聴いたことはありますか」と問えば、

「もちろんあるよ」と答え、雑誌に書いてある論評を口にし始める。

そうくれば論評よりも、具体的に自分の感性ではどんな感じだったかを、答えるように仕向けるのだ。

 本当の実体験なら自分の言葉でしゃべるはずだから。

例えば、フォステクスのスーパーツィーターのT90AとT500A。ある人はその音を、前者は切っ先鋭いなカッターのようであり、後者は柔らかいナイフのような音だと表現した。私はその人の感性にうまいなあと感心したものだ。

 そういう表現をけなし男から引き出したい。このスーパーツィーターの話しを聞かせて、こんな表現で貴方なりのAとBの違いを言ってみせて欲しいと。

すると黙ってしまう。

そもそも他人の機械をけなすような神経の人間が、こういった表現ができる感性をもちあわせている訳がない。なんとか自分の思いを表現する為に言葉を選ぶ努力をする人は、他人を傷つける言葉は口にしないものだ。

あるじは少し安心したような顔になった。

しかしオーディオとは難しい趣味だ。集団になると文学的表現のストックを持っていなければ意見交換で負けてしまうことがあるからだ。

評論家が集団で、順番に意見を述べるときは、評価が前の方と全く反対になることもあるし、ましてやその相手が年齢的にも上の方であれば、気をつかう。そのフォローもできなければ評論家は次から呼ばれない。

 その意見交換の自信がない方は、やはり私のように孤独オーディオがベストだ。

  

 

2011年11月 7日 (月)

カツーンを強調する方法

先日ボリュームを上げればカツーンになると書き込みました。

これでは無責任なので、もうひとつの方法を。

 カシーンをカツーンにしたければ、すなわち情報量と迫力をアップさせたければ、電流をたっぷり流すこと。

簡単な方法として、プリアンプやパワーアンプの球に流している電流をぐんと増やすこと。

イコライザの初段に12AX7で電流が0.5mAなら、回路変更して6DJ8を起用。そして電流を7mA程度流すこと。

これはパワーアンプの初段も同じ。6DJ8にしてたっぷり電流を流すこと。

 そうすれば、カツーンに会えるかも。ジャニーズのカツーンなら入場券を買うことになります。

トライしてみてください。

2011年11月 6日 (日)

カツーンというシンバル

ジャズオーディオの大家、寺島靖国さんによると、シンバルがカツーンと聴こえないとそのシステムはあまりよくないそうだ。

自分のシステムでこのカツーンに挑戦したことがある。

 狭くて音量が上げられない、我システムでは、シンバルはカツーンではなく、カシーンである。

銅製の薄い円盤を木製の乾いた棒でひっぱたくと、確かに原音はカツーン、シュワシュワと響く。

しかし、うちではかしこまってカシーンなのだ。これをカツーンにするにはどうすべきか。

 簡単であった。確かにカツーンと聴こえた。

どうしたか、ボリュームをぐんと上げたのである。原音とは少し趣きが違うけどもカツーンになった。

 但し、但しである。ボリュームアップと同時に、バスドラも、ベースも大音量になった。

 カツーンと同伴でドッカンドカドカになった。ドッカンドカドカはカツーンに比べて非常に巨大で我慢できないくらいである。

 ここでわかった。寺島さんは、このドッカンドカドカが気にならないのである。まあリスニング環境も恵まれているし、鼓膜の厚さも恵まれているのでしょう。

カツーンだけを聴けるのである。

 よって一般的オーディオファンである私は、カツーンをあきらめた。一般住宅の一般的オーディオ環境ではカツーン対隣近所のクレームを比較すると、カツーンを取れずカシーンでよいという結論に至ったのだ。

一部、世間で突出した人達と対等にやれるわけはないのだ。だって彼らは本を書いているのだし。

 

2011年11月 5日 (土)

プリアンプを作りましょう

プリアンプを使わずに、CDPの音を直にパワーアンプにつながれている方。

もしパワーアンプに自作経験がおありなら、是非プリアンプを作ってみてください。

おとの迫力や鮮度が格段にアップします。

製作のコツは

1.ラインアンプのみとし、12AU7を1本でSRPPか2段NFの回路構成とする。

2.電源トランスをケース内蔵とするなら、リングコアの物を使う。ソフトン製がGood。

3.ヒーターは必ず直流点火。

4.構成は IN→SW・3系統切り替え→VR→ラインアンプ→出力

5.電源トランスは入力ラインやアンプ部から極力遠ざける。

6.シールド線は使うが、できるだけ最短距離で。

7.富士穴なしシャーシを裏返して使用。上から(本来は底面から)アルミ板で蓋をする。

 サイドウッドを取り付けてもよし。パネル面はシルバーメタリックで塗装するといい感じに。

8.高級感をだしたいのなら、パーツや回路部品も高級品を使用。

なにしろ、でかいトランスや高い球を必要とするパワーアンプと違って2万円でお釣りがきます。うまくいけば次はイコライザも組み込みましょう。あらかじめスペースを確保しておくのも手です。

是非トライしてみてください。音はCD直に比較して本当に向上します。

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