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2011年4月19日 (火)

プッシュプル回路のこと

最近、上杉佳郎氏の「アンプ製作80選上下巻」を読んでいる。

内容は上杉氏のアンプワールドである。技術解説もふんだんにあり、とても勉強になる。

過去何十冊とアンプの本を買ったが、情報の量としてはベスト3に入る。難を言えば、マランツを凌ぐ、とかやや自画自賛の傾向があり、気になるところ。

 さてこの本は、PPアンプの記事も多い。回路を大別すると以下の3種。

1.アルテック型(初段5極管、位相反転段3極管によるPK分割)

2.リークムラード型(初段5または3極管、位相反転段は双3極管によるカソード結合

3.ウィリアムソン型(初段・次段双3極管による2段直結、3段目3極管によるPK分割、4段 目双3極管による増幅)

上杉氏は1も2も、3も同じように起用し賞賛している。

ここで私の個人的な考え、過去の経験を述べさせてもらう。

 出力管、トランス、動作条件が同じ条件なら、上記3種の回路で、お奨めしたいのは3,2,1の順である。

 1.はメンテナンスが容易だという利点があるが、音の力、情報量においてやや劣る。私の考えですが、プレートにしっかり電流を流した球が増幅をすれば迫力は出ますが、この回路は初段の5極管(Ip小)で利得をかせいでおく、という手法です。この影響ではないかと考えています。

 2.は私もよく使う回路で、オーソドックス。これに出力管ドライブ用にカソードフォロアーを追加すると、さらにみっちり詰まった音がします。組立も容易、ただしNFのお世話になる必要があります。浅野氏はこの回路を嫌っていました。

 3.は音もカチッとした、磐石の印象がします。ただしこの回路、時定数が3段あり位相が270度変化します。不安定になりやすいので、しっかりしたOPTが必要です。また部品点数も多くやや複雑です。浅野さんはこの回路が大好きでした。いろんな球でこの回路を楽しんでおられました。

 ただしこれらは私の独断です。1がベストだとの方もいらっしゃるでしょう。それぞれの楽しみかたがあると思います。

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