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2009年4月

2009年4月30日 (木)

真空管アンプの夢先案内人

初めてのアンプ作りに成功したら、また作りたくなるのが人情。

そして老後の人生が決まり!(オメデトウございます。)

音を聞き分ける耳を持たれた方なら、次はどんな球、どんな回路にすればよいかを、誰か

に相談したくなります。

 ここで、よき先輩を見つけないと、ひどいことになります。

独りよがりな意見を、もっともらしく聞かされ、おかしなアンプを作らされるはめになること

もあります。

ここで、その人を師匠にしてよいのかどうかの判断基準を。

1.自分のアンプが絶対で他人のアンプをけなす人はNG。

2.この球、この部品以外は全部ダメ、という意見の方はNG。

3.測定の経験がない方、測定しようともしない方はNG。

4.自作のアンプがガタガタの見栄えの人はNG。

5.たくさんの球、回路、アンプを聴いた経験があり、それなりに体系的な知識、判断基準を持ってる方はOK。試しに「アンプの音を決定付けるのは、球ですか、回路ですか、トランスですか?」という質問をして見ましょう。自分の経験から、こういう場合はこれ、この場合はこちらと、幅広い意見を述べる方は信じてOKです。

6.安いものから高価なものまで豊富な部品や球を使い、複数の種類のアンプを組んで、それぞれの機械の特徴、最適な使用方法の知識を持っている方はOK。「このアンプは、こんなスピーカーに合わせると結構聴けますよ」と言える方。

7.自分の好きな音のイメージをしっかり持っている方で、実際の所有するシステムの音が素晴らしければOK。

8.できれば自分と同じジャンルの音楽を聴く方。好きな音の傾向が同じ方。そして重要なのが経済力が同レベルの方。「借金してでもあの300万円のスピーカーを買いなさい」では困ります。

 以上の判断でよき師匠を得ると、無駄な授業料を使わずに、好きな道をまっすぐに進むことができます。

 色んな機会で、例えば個人売買や、試聴会、NETで知り合うことになると思います。お付き合いを断りたいときは

「すみません、どうも私の目指す音は○○さんとは、違うようなので」

が無難かもしれません。

2009年4月29日 (水)

アンプの抵抗

人の作ったアンプの裏側をみてると、十人十色という言葉を実感します。

抵抗にしても、全て酸化金属抵抗を使用されるかた。円筒形の茶色に色とりどりの線が入った米国製のカーボン抵抗(A&B社)を使う方。同じカーボンでも青い円筒形のリケン製専門の方。

私は電源まわりは酸化金属、信号系は金属皮膜型を使っています。

A&Bやリケンは1本200円前後と高価です。A&Bは中域がふっくらしてやや迫力が出ます。けど抵抗値は使用しているうちに10%は平気で増えます。

リケンはクリアで澄んだ音がします。けど高価です。

私が海神無線で買ってるフィリップスの金皮は40円なりで中庸の音。隣の瀬田無線で買う金皮(緑色)も60円で中庸な音です。ただしこちらはリード線が少し太く、ごつい感じがします。

金皮は抵抗値の精度もよく、価格も手ごろ、音もオーソドックスです。

これで充分だと思っています。

2009年4月27日 (月)

アンプ製作・物事の順序

ものごと何にも順序があります。

順序とは「確認した上で次に進む」ということです。

爺さんが死んだ、じゃあ特上の棺おけを注文しろ!ではないと言うこと。爺さんの背丈は150cmなのか180cmなのかを確認したうえで、次にグレードを決めるということ。

アンプを作るときの順序を以下に列記。

1.何の音楽をどの部屋で、どのくらいの出力で、どのスピーカーを鳴らすのか検討。ここからアンプの仕様・回路を決定。

2.回路が決まったら、弁当箱シャーシに組んで、トランス、球は丸出しで眺めるのか、ケースに入れて組み込んでしまうのか、を決定。

3.部品を買って、大まかなトランス類や球を回路に従い並べたうえで、どのくらいのシャーシ・ケースの大きさなら組み込み・配線OKなのかを決定。

4.シャーシ・ケースの大きさが確定したら、晴れてシャーシを購入。SW、ヒューズ、ボリューム、SP端子、入力端子を正確に取り付けて、レイアウトOKかを決定。

5.各球回りの部品配置を絵を描いて決定。

このように、段階を追って考えること。これを決めた上で次なのだ、という癖をつけると、最初にいきなりケースを買って、しまった部品が全部入らない、ということが避けられます。無駄なケースを買って失敗してしまうことがないですよということ。

でも、パーツ屋を巡回して、これはいいな、いつか使えるぞと、どんどん買い込んで結局出番がない、という私の常習癖も無駄といえば無駄なのですけども。こっちの方も問題です。

2009年4月25日 (土)

マルチアンプドライブのススメ①シングルアンプ派とPPアンプ派

今回からマルチのこと(商法ではありませんよ)をときどき書きます。

皆さんはアンプは、シングルあるいはプッシュプルのどちらを使われていますか。

私は昔はシングル派で現在はプッシュプル派。

シングルアンプは球の音色に依存するところが大きいアンプです。中低域に球独特の音色があり、それを楽しむファンが多いわけです。出力は2A3で3W~845で30W。当然数Wのアンプでは、高能率のスピーカーが必要になります。

シングルの定位は左右のSPの真ん中に縦に広がります。そして各楽器はやや広く音場に現れます。例えれば、楽器がヤツデのような広葉樹の葉っぱのように、楽器間のスキマが狭く、重なりあうような印象。

一方のプッシュプルアンプは出力は10~80W程度。定位は横長に広がり、楽器も松の葉の針葉樹にようにタイトになり、楽器間のスキマも感じることができます。

2WAYや3WAYのマルチアンプ方式でシステムを組むなら、全てプッシュプルアンプ、尚且つ回路や球も統一することがベストです。出力は片チャンネルあたり20Wは必要です。たとえ再生時1Wくらいしか出さない場合でもです。

低域はプッシュプルアンプ、高域はシングルアンプというやり方は避けた方がよいと思います。マルチは全帯域を同じ条件で分割し、そのつながりをスムーズにする必要があります。このときにはシングルアンプの特徴である、中低域の独特の個性は邪魔になるのです。

全帯域にわたりEL34PPや6L6GCPP、6550PPなんかがいいと思います。300BPPを低域に使うという事例もあまり聴きませんね。重いものを持ち上げてぶん回す起重機のような力感をあまり感じないからでしょうか。

低域、中域共にPP.。高域は直熱管シングル(数W)。これはありかもしれません。

プッシュプルステレオアンプが2台ある方は、シャンネルデバイダを用意してマルチに挑戦しませんか。

2009年4月23日 (木)

ツヨツヨ、がんばれ。

朝TVで、SMAPのくさなぎ君が、夜中公園で全裸で騒いでいて逮捕されたとの報道。

どうも夜、回りのスタッフらと飲んで別れたあと、溜まってたストレスがはじけとんだみたいですね。

女性はこのニュースで非常にイメージが壊れて、やってはいけないことをやってしまったとか、SMAPをやめるべきだとか、独立して路線を変えるべきだとか、考えるかもしれません。

私も若い頃、泥酔して夜中大騒ぎしていたものです。ただし寒がりなので服は脱ぎませんでした。

彼は、仕事でたくさんのストレスが溜まってたのでしょうね。SMAPの一員であること。いつも礼儀正しくなければならないこと。人気の動向。自分の活動で食べて行ってる周囲のスタッフの存在。回りへの気配り。

許してあげていいじゃないですか。これからは芸の幅が広がりますよ。

つるべぇなんか、35年くらい前、11PMという番組の生放送で(まだカーリーヘアでした)、いきなりカメラの前にオシリを突き出し、Ass Holeを指でピッと広げて、ディレクターを飛ばしてしまいました。

つるべぇ師匠なんか、「やりおったか、でもまだまだやな」「芸の幅ひろがるで」「中居もやらんかい」くらいのものでしょう。

おじさんは(私は)怒っていません。これからの更なる活動に期待してまっせ。

2009年4月22日 (水)

JBLのフラグシップモデル

何年ぶりかで、JBLからDD66000というスピーカーシステムが発表されています。

私は直接、音を聴いたことがありません。従ってその音云々については、何も申し上げられません。

その構造についての意見を述べますと、「非常に効率よく、組み立てられているなあ」というのが第一印象。

私はスピーカーは工芸品であって欲しいという希望を持っています。

職人が手間暇をかけてここはこう作ろう、ここの仕上はこうしよう、と自分の持っている、知恵と技術をフルに動員して、自分自身納得いくものでなければ、人様に渡せないという心構えで作って欲しいのです。

DD66000のはるか以前にDD44000(通称パラゴン)という製品がありました。このスピーカーこそが工芸品でした。複数名の職人がいて、腕を競い合うように組み立てていました。

DD66000は、工業製品という風情です。新しい素材の採用。30Khzあたりでの、各金属素材の振動反応を比較して、現在のものを採用したとか、余り詳しくない一般人が聞けば、ほう、というような能書きが付帯しています。

しかしDD66000の構造は、どう見ても1日で(乾燥時間を除外して)できてしまうものです。全ては金型技術なのでしょう。背面のラウンド形状も、プレスで一括形成、中の骨組もMDF(集成材)でできています。

パラゴンは内部構造をみると、複雑な形状を組み合わせていく作業であり、時間がかかるなあ、とてもじゃないが、取り付けポンでは終わらないなあという印象。

両者の差異は、DD66000はだれが組み立てても、間違いなく、正確に、早くできる。このために掛けた費用は金型代。

パラゴンは職人がひとつづつ手を掛けて作っている。個別の製品の細かな、バラつきはある。時間がかかる、但し金型はあまり必要ない。職人の人件費がかかる。

DD66000は1本310万円。2本で620万円程度。金型償却費が相当含まれているようです。一方のパラゴンは中古1セットで200万から300万くらい。

 私ならパラゴンを買います。職人の苦労がよく分かるからです。でも音は聴いていません。悪しからず。

2009年4月19日 (日)

604Eは人気者

このブログを昨年6月に開設して、アクセスが4300を越えました。回覧版のページは172枚を数えるにいたりました。

ぺージ別のアクセス件数では、「アルテック12年格闘記」が一番人気で、次が「803Bと604Eの比較視聴」です。

みなさん本当にアルテックの604Eに興味がおありなのですね。

最近になり、もう一度、803Bを取り外して、604Eを銀箱に取り付けて聴いてみたいという気になりました。

最近自分なりに604Eに対して下した判断を確かめるためです。

その判断とは、やや極論めいていますが、

「604Eとは802Dウーファー付きである」

というものです。そのとおりじゃないかとお思いかも知れませんが、言いたいのは

 「802Dをフルレンジ化したい」

これがアルテックスタッフの当初の目標ではなかったかという私の推論です。

1インチドライバーのもつ中域から高域までのクリアさを中心にする。さらにそのまま40Hzまで再生できれば、敵無しのフルレンジができる、と考えたのだと思います。

38cmウーファー803Bと604Eウーファー部の構造の違い。604Eのそれは、かなり無理して、とってつけた印象。主役はドライバー部分なのです。

低音がでなくてもOKです。604Eでジャズを聴いていると、時としてスタジオの中で録音中の演奏を、演奏者のそばで聴いている錯覚におちいることがあるのです。

この感覚はフロントホーン構造の828エンクロージャーに取り付けられた、劇場用2WAYシステムA‐7からはあまり感じたことがありません。

あとは所有者がこの音を聴き続けることに、耐えられるかということなのです。

若ければ問題ありませんが、年齢を重ねてきてどうかということ。

いつまでもスポーツカーに乗り続けられるかな、ということではないかと思うのです。

女性ジャズマン(ウーマン)

最近は邦人の女性ジャズ演奏家の活躍が目覚しいですね。というか本当に活躍しているのかどうかはよく知りませんが、音楽雑誌の広告ベースでは、盛んに取り上げられています。

サックスの矢野さおりさん、ピアノの上原ひろみさん。ヴォーカルの方も最近何人か、レコード会社が新譜の企画に力を入れています。

矢野さんはビ・バップをかっこよく演奏しますし、外国人大物アーチストと競演している上原さんもイマジネーションがすごいですね。まだ23歳のころのアルバムはアレンジが演奏全体を支えている感じですが、最近はフレーズ自体にすごみを感じます。

私の考えですが、女性にも荒々しい演奏をする人や、ハイレベルのところでイマジネーションを展開させる人などいろんな方がいますが、総じて女性邦人アーチストは細かな部分も丁寧に演奏します。

 えい、やっ、など男の一発仕事があまりありません。ひところ活躍した大西順子さんも、豪快に演奏していましたが、やはり丁寧でした。端折ったり、ごまかしたりしていません。

邦人女性のCDはあまり持っていません。大西順子さん。木住野佳子さん。山中千尋さんくらい。

 好きな演奏は、木住野さんの「タイムスケープ」というCDに入っている「聖者が町にやってくる」。

ミディアムテンポでひとつひとつの音をしっかり聴かせ、引き込まれてしまいます。日本人の女性が引いているんだなあと実感します。私はやはり女性は日本人がいいなあ。優しい人に限りますけど。

2009年4月18日 (土)

ソースの音

自宅に帰って朝からミシェル・ペトルチアーニのCDを聴いています。

最近完成した、パラPPアンプも低域駆動用としてなじみ始めたかなというところ

です。Img_0865

CDを聴いていたら、ピアノの鍵盤の真ん中からやや左半分あたりの音が気になり始めました。

音がクリアでなく、引っ込んだ感じ。

気になるので、何とかしようと、またチャンネル・デバイダをあれこれ、触って、一応これで、ベストかなという、設定でしばらく聴いていました。

 まてよと思い当たり、他のCDに変えてみました。変えたCDのピアノのこの帯域はとてもきれいに聴こえます。いや全帯域がきれいです。しまった、ソースに騙されてしまいました。ミシェル・ペトルチアーニのCDはそういう録音なのです。ソースがそういう録音ならいくら再生装置側でがんばっても無理です。過去幾度となく騙されて自分でももういい加減に注意しようと思ってもだめなのです。

CDごとに、ベストポジションを決めるのは無意味ですよね。システムとしてのベストを決めて、どんなソースでもそれで聴く、これが正しい方向。

相撲の横綱が対戦相手ごとに、作戦を考えてはいけないわけで、自分の型を決めたらそれを磐石に築いていくやりかたこそ正しい道。

今回、気づかせてくれた、録音の優秀なCDは東芝EMI「ゴンサロ・ルバルカバ/ロマンティック」。92年の録音ですが、プロデューサーの行方均さんと鈴木トモオの両氏の素晴らしい仕事の成果。本当にレンジが広くて、音がきれいです。

2009年4月17日 (金)

他人のソラ似も度が過ぎる

人には必ずそっくりな人が2人はいると言われています。

私の場合は5人いるようです。

一人目は、知人から東海地方の大きな飲料工場に行ったら、あなたにそっくりな人が会議室に座っていて、何であんたがそこにいるの?というくらい似ていたと。

二人目は私自身が山口県の建築会社に行った時、そこの専務から直接、「あなたは熊本にある建築会社の営業部長にそっくりで、今日は何しに来たんだろうと思いました」と。

三人目は四国に行ったとき、お昼に知人と連れ立って、近くの小さな食堂に入ったときのことです。はいってすぐのテーブルに一人で座っていた中年の女性が、私の顔を見るなり、困ったような、気まずい顔になり 「ねっ、黙っててね。お願いよ」と話しかけてくるのです。私は誰かと間違われているなと分かり、適当にうなずいていました。帰り際にもう一度その女性が、間近に近づき「本当に黙っててよ」というのです。近くで見ても分からないくらい、誰かに似ているということなのです。連れは「あの人完全に人間違いしていましたね」と。

四人目、駅の雑踏の中で、私をじっとみつめ、手をあげて呼んだ人もいました。

そして今日がついに5人目。今日の体験は少し奇妙なものでした。

大阪南部の町の、ホテルの裏のJAZZ喫茶に夕方行ったときです。薄暗い店には客は私しかいなくて、ビールを飲んでいたら、マスターから「あなたはシロヤマさんのご親戚の方じゃないですか」と聞かれたのです。

「いえ、違います。この街にきたのも初めてです」と言ったら

「そうですか、実はあなたがシロヤマさんにそっくりなんで、びっくりしたんです」

「なんでシロヤマさんじゃないですか、と言わなかったのですか」と私。

「いや、実はシロヤマさんは亡くなってて、私も葬式に行ったもんですから、そんな訳はないなと思い、親戚なのかなと思ったんです」

ほう、5回目はそうくるか。私もいたずらっ気が多少ある人間ですから、おどかしてやればよかったかなと少し後悔したのです。例えば次のように演技をして。

まずうつむいて、目を見せないようにしておいて

「シロヤマだよ。あんたに会いたくて、あちこちさまよってたんだ。あんたからジャズの話がききたくて、もどってきたんだ」

これを迫真の演技でやったら、マスターは這いつくばって、店から逃げ出したかもしれません。

でも私の顔は本当に、「ああこの顔の人よくいるなあ」と思われるほどのありがちな顔らしいのです。

若い頃は原田真二、社会人になってマネー島崎、蟹江敬三にも似てると言われました。これだけ人によって似てるサンプルが分散すれば、そら似の範囲も広がるのでしょう。

2009年4月16日 (木)

チョークトランスはおかしいってば。

最近の雑誌やトランス屋のHPにも、チョークトランスという言葉が使われています。

この言葉はおかしいと思います。

トランスは正式にはトランスフォーマーで変成器のことです。1次側に電圧を印加して、磁気

誘導作用によって2次側に電圧を発生させる電気機器の名前です。

チョークは二次側がありません。よってトランスフォームしないのです。チョークは構造上、基

本的に単巻きで、これはコイルと呼びます。

 

タムラのチョークは2巻きが同一ケース内に存在し、直列で使ったり、並列で使うものもあ

ります。しかしこの二巻きは互いが誘導しあう巻き方ではありません。コイルが2つ存在して

いる形です。

 電気の専門家は正しくチョークコイルと呼んでいます。

鉄心に巻き線が巻いてあれば、なんでもかんでもトランスと呼ぶのは間違っていると思いま

す。メーカーのでもチョークトランスと呼んでいるところがあります。正しく呼びましょう。

首切り解雇をリストラと呼び始めて日本語がおかしくなってたようです。

2009年4月15日 (水)

新譜CD試聴記

今日大阪なんばのタワーレコードに移動の時間を利用して寄って来ました。

新譜で上原ひろみとスタンリー・クラークのジャズトリオのCDが展示棚に何枚も置いてあり

ました。

売り場に置いてある、視聴用のプレイヤーとヘッドホンで早速、聴いてみました。

しばらく聴いていましたが、なんだか音が気になります。

 つまりレンジは広いのですが、ベースの音はといえばヘッドホンの中全体にモワモワ広

がり余韻過多。低い風の音を聴いているようです。ときおり鋭利なシンバルがキシーンと

きますが、これって昔で言うところのドンシャリの現代版。

ピアノも過度に電気を通した音だという質感です。ふと思ったのは、ベースもピアノもアコ

ースティックなのですがエレクトリック楽器の音に聴こえてしまうのです。

 あれえと思い、今度はピアノのビル・チャーラップとテナー&クラリ走者のヨーロッパ人の

男性(名前忘れました)共演のCDを視聴。これはビーナスレコードの新譜です。こちらも同

様の印象。おそらく、視聴用デモ機とヘッドホンのなせる業なのでしょうか。

オーディオ素人を驚かせるためにわざとオーバーにチューニングしているのかもしれませ

んね。

 ところでこの店で買ったのは、ジャズピアニストの今は無きミシェル・ぺトルチアーニの

EMIから出ている「BEST OF 3CD」というアルバム。3枚組で3140円でした。

オムニバス構成ですが、欲深い私は、この3枚に集められた35曲(全220分)が、それ

ぞれどのCDからピックアップされているのかを、10分くらいかけて次から次に手に取りな

がらチェックをしました。われながらよくやりますね。でも平日昼間のレコード店なんて客は

数人しかいないのです。

 

ホテルに着きパソコンを出して、携帯電話のイヤホンで聴いてみました。いやあこちらの

方が音がきれいです。

ぺトルチアーニのピアノは、音が次から次へとしっかりと、ときにはきらめく宝石のように

湧いてくるのです。彼は障害者でしたが、ドラムをやっていたこともあり、ビル・エバンスと

違ってパーカッシブなところがあります。

 しばらくはこの3枚CDで楽しいときが過ごせそうです。先日買った真空管アンプ解析の

本と合わせて、この何ヶ月かは幸せに暮らせそうです。

2009年4月14日 (火)

出力管PPで作るときは何本購入しますか。

みなさんは、PPアンプを作るときは何本購入されますか。最低限の4本ですか。

財布に余裕があるなら、3ペア購入することをお勧めします。

理由

1.まれに、アンプが組みあがってすぐに初期不良が発生する球もあります。

以前STCの12E1(強い球ですよ。Vsgは200V程度で使いましょう)を6本買いました。いきなり差し込んだら、電流が流れない球が1本ありました。もう1本はエミッションが他より強力で、組で使えませんでした。みんな同じ特性ということで買ったものです。

2.使用途中で不良が発生することがある。

STCの6L6G(高価な球です。)始めは順調に鳴っていましたが、半年くらいで1本が振動し始めました。電極が揺れるのです。代わりに違うロットのものを購入しましたが、長時間使用しているとプレートが赤熱しました。代替品は他の3本と、特性が揃っていないようでした。

3.事故で破損することもある。

床に落として割ったり、カソード抵抗が焼き切れ、一気に電流が流れエミ減(エミッション減退)になることもあります。私はこれでWE350B,ムラードUY807,テレフンケンEL34をパーにしました。

なんだかんだでスペア2本は用意してないと、後から買っても特性違いになってしまう可能性もあります。よくRCAの2A3のアンプにロシア製の2A3が混じってさされていることがありますが、見た感じどう思われますか。音も左右で違ったりすると思います。

愛しのTINA(ティナ)

今日書店に行ったら技術評論社から「真空管アンプのしくみと基本」という本が出ていました。著者は中村歩(あゆみ)氏。

 よくある本かなと思ったら、付属のCD-ROMで回路図が描けたり、回路のシミュレーションができるとのこと。このソフトの名はTINA。

 豊富な球やトランスのデータが入力してあり、単段増幅やPP回路の動作状態から歪や出力波形がわかるそうです。著者のかたはHPで5年位前から公表していたそうで、その世界では有名なかたなのですね。

急いで買ってきました。読めば読むほど楽しく、嬉しくなってきます。シミュレーションはいくら無理な条件で行っても、煙が出ないとのこと。そりゃそうだ。火傷もしませんし。

でも歪や波形がパソコンで確認できるとはすごいなあ。ベストの動作条件を選んで、部品を買いに行けばいいだけですものね。煙も火傷もないけど、音も出ないんです。

でも出ないから、作りたくなるんですよね。しばらくTINAに夢中になりそうです。

今回の書込みの題名はそう、宇崎竜童率いる、ダウンタウンブギウギバンドの名曲「サクセス」のB面に吹き込まれた「いとしのティナ」からもって来ました。Img_0862

2009年4月13日 (月)

一時間半の法則

私は正直に申し上げて、回路の設計技術を持ち合わせていません。世に言う超三極管接続だとか、全段差動増幅だとか、そういう技術の開発ができないのです。技術に明るい方が本当にうらやましい。

とにかく、好きな音で鳴ってくれればよい。ある程度の周波数帯域が確保できていればよい。回路追求に時間を割くより、CDを聴いていたいという人種なので、回路を決めるときも真空管規格表にある動作条件を、そのまま拝借しています。

ただただ、このブログに書いていることは経験したことが中心です。

さて、私自身最近打ち立てた法則があります。

それは「一時間半の法則」

以前趣味中間があつまってオフ会を開いたときに、

「アンプはSW入れて、どれくらいで本調子になりますか」と問われたことがあり

「一時間半くらいですね」と回答したら

「やはりそうですか」と言われました。同じ意見の人間が2人いたわけです。

それから、私がいつも覗いている「キット屋店主」の大橋さんのブログにも、長く使っていなかったタンノイⅢLZを鳴らし始め、音が抜け切らないので心配していたら、一時間半後に、本調子になったとありました。

アンプもSPもとりあえずは一時間半かかるということ。

皆さんもお試しください。ききなれたCDで、30分後、1時間後、一時間半後の音を。

きっと違いが分かると思います。

2009年4月12日 (日)

測定ベンチ

私がいつも使っているアンプ測定時のベンチというか「測定器集中治具」です。写真をクリックすると拡大されます。

ダミーロードは秋葉原で買った8Ω100Wのホウロウ抵抗。これは以前ご紹介した中古測定器屋さんの仙台電子計測でも入手できます。

このベンチは左半分がアンプ入力側、DFのシールから右半分は出力側です。とにかくImg_0858小型にしてしまえと、何も考えずに作ったのですが、少し難点があります。

このベンチを基点にあちこちにリード線が、蛸足のように出て行くので、歪の測定時はやや誘導ハムを拾いやすいこと。

なので気をつけていることは、発振器→アンプの入力→アンプの出力→歪率計の流れを線が行ったり、戻ったりしないように、整然とさせること。電圧計、オシロのコードは結構蛸足のままにしています。

Img_0860 見る人がみれば、左側から中の接続が、想像できるとおもいます。下にあるエクセルのファイルに測定記録表や歪率の両対数グラフの原紙を添付しました。

ダウンロードして使って下されば幸いです。「DATA..xls」をダウンロード

EL34の3結は鬼門

先ほどパラプッシュプルアンプにSWを入れたら、その瞬間にバリバリとSPから音がして、同時にEL34が明るく光りました。

あわててSW-OFF。

今度はUL接続に切り替え、ダミー抵抗を接続。光った球を抜き、代わりに新しい球を挿し、再度SW-ON。今度はOK。

試しにもう一度、光った球を挿しじっくり観察すると、エミ減になっていました。

原因は?SW-ONの瞬間から音がしたということは、ヒーターが温まる前に、過大電流が流れたということ。何もおかしなことは試していません。やったことはと言えば、UL接続と3結の切り替えを何度かやったこと。

じつは以前も、ある大型出力管の前段にEL34(シーメンス)を3結で使っていたことがあるのですが、久しぶりにその球を5結で使ったら、思うように電流が流れなかったことがあります。

2回同じことを経験すると、浅はかな私は、EL34は3結で使うとおかしくなるよね、と結論を出してしまうのですが、同じような経験をされた方はいらっしゃらないのでしょうか。

ある程度の人数の方がいらっしゃれば、統計的にも、3結はやめたほうがいい、と結論づけられるのですが、たまたまなのでしょうか。

結構3結はダンピングの効いた音だったので、喜んでいたのですが、しばらく控えておこうという気になってます。

それから、今日になり、アンプは残留ノイズが0.5mVと0.2mVになりました。気がつけば減少していました。部品のエージング効果なのでしょうか。

もうひとつお知らせとお礼があります。恐らく4月12日で私のブログへのアクセス累計数が4000回を超えます。

思えば昨年6月のスタート時から10ヶ月。よく続いたものだと思います。毎日見てくださってる方も数人いらっしゃいます。本当に独りよがりな駄文にお付き合いいただき、ありがとうございます。こころから感謝いたします。

またこれからも元気なうちは書込みを続けます。よろしくお願いいたします。

2009年4月 9日 (木)

アンプの配線が完了してから(調整方法)

こつこつ配線し続け、やっと全ての部品の取り付が完了したら、次はいよいよ確認です。

以前から申し上げているように、各ステージごとに通電していたら、最後の段階になっても大きなトラブルは出ないでしょう。

私が実施している段階テストは以下の項目です。もちろんテスト前に入念な配線チェック(回路図と照査、呼称確認)が必要です。

1.電源トランスの一次側(100V)配線終了時。無負荷のトランスの端子電圧を測定。だいたい表示の1.1倍となります。

2.ヒーター配線終了時。各ソケットの端子電圧(6.3V)を測定。その後球を挿しこみ点火の確認。

3.B電源終了時に通電。球は挿さない無負荷状態。トランスの端子電圧の1.5倍前後の電圧になります。

4.Cバイアス電圧終了時。無負荷で通電し、VRを回してマイナス電圧が希望通りに変化するかを確認。

5.OPTから出力段回りまで配線。出力管の第一グリッドに抵抗とカップリングコンデンサが必ずつながれた状態を確認し、球を挿し通電。このときが一番緊張します。

テスターか電圧計を2台用意します。1台はダミー抵抗8Ωをつないだ、OPTの出力端子(SP端子)にAC:1Vレンジでつなぎます。もう一台は出力管の4本のうちの1本のカソード電流が監視できるポイントにつなぎます。カソードから10Ω程度の抵抗をアースに落としているなら、カソードにDC:1.0Vレンジで接続。バイアス調整用のVRPPなら4個とも一番バイアスが深くなる位置にしておきます。

そしてSWON。ヒーターが温まってくると、ぐんと上がったプレート電圧が下がり始め(これもすばやく確認します)、カソードの電位が上がり始めます。カソード電流が流れ始めるわけです。テスターで他の3本も確認します。テスターがもう一台あるなら、プレートにつないでおきましょう。無ければ1台でカソードとプレートの電圧を、レンジを切り替えながら見ます。

バイアス調整VRを回し、4本ともカソード電圧を例として0.4Vにします。これで40mA流れている訳です。

さらにOPT出力の電圧計が殆ど0Vを示していることを確認します。次にレンジをどんどん落として、電圧が1mV程度以下になっていれば出力段はOKです。この時できのよいアンプは0.1mV程度を示すこともあります。ここの電圧が50mV程度から数Vの値を示すと言うことは異常です。ここは基本的に信号0のときは限りなく0Vであるべきところです。配線の再確認が必要です。

ここまでクリアできれば安心です。

6.前段から入力端子までの全てを配線したら、球を全て挿して確認。同じようにSP端子にAC電圧計を接続(2.5mVから0.5mV程度を示します)。前段の球のプレート電圧とカソード電圧を手早く測定し、回路図の設計値通りかを確認します。次に出力段のカソード電位を確認し、5の状況と同じならOK

7.最後にNFB用の抵抗を配線し、SWON。このときは、SP端子の電圧計に最初から注目。ヒーターがあたたまると同時に、10Vオーダーの高い電圧を示したら、正帰還になり発振していますのですぐにSWOFFOPTの一次側の接続を上下反対に配線しなおすなりして、負帰還にします。

再びSWONで問題なければ、SP端子のダミー抵抗の電圧を見ます。それが残留ノイズになります。NFBが掛かっているので低い値になります。通常1mV以下。0.5mV以下ならまず優秀です。

6項以降ができてすぐの確認です。もし測定器があるのなら、波形や歪を計ることになります。今度は調整です。オシロを見ながら波形の確認、調整になります。初心者の方は慌てずに、今何処を見ているのかをしっかり念頭においてやってみてください。

2009年4月 8日 (水)

核保有の抑止効果について

政権与党のどなたかがこのたびのミサイルの件を受けて、考えたのかどうかはわかりませんが、核兵器を持つことを考えてもいいのではないかと。

 保有することの目的は、持っておけば、敵対国も核の攻撃を恐れて手を出さないのではないかとう考え。

 この理論は何度も言いますが的外れです。

彼の国が本当に捨て身になってミサイルを日本に向けて発射してくるでしょうか。

そんなことして、何か利益があると思いますか。今まで日本に経済交友の点で、ある程度世話になっているのですが、その相手を攻撃して滅ぼそうとするでしょうか。

冷静に考えると、彼の国がやっていることは、せいぜいがちまちました嫌がらせをして、いやなら金か食糧の援助を出せという要求、これに尽きるのです。今までずっとそうだったじゃないですか。

昔から「ソ連が責めてくる、日本の米をねらってくる」など馬鹿げたことを言ってる人もいました。ソ連は責めてきましたか?解体されてロシアになった挙句に「宗男さんスパシーバー」でしたよ。

今回の飛翔体も、確実に日本を越えて、太平洋まで届かせる確証があったからやったことで、確証も無いまま打ち上げに失敗して、日本に落下したらどうなることかは、彼の国自身がよく知っていることです。

 要は、まともに交友関係を築けない、いじけた国は、国際司法に処罰をまかせて、脅しにのらずに無視しておけ、ということです。日本は少し騒ぎすぎです。メデイアも売らんかなですし。

結果として分かったことは、

日本の役人の誤報道に見る責任感の欠如と迎撃能力もない無駄な兵器の数々のこと。

「馬鹿は相手にするな」これを国是としましょう。

それから核をたくさん保有して、強さを誇示しながらも、敵から攻め入られてビルを壊され大打撃を被った大国の例もあります。

まだ核を持っていれば安心と考えますか。頭の硬直した政治家は去るべし、でしょう。

パラプッシュプル⑱2台完成しました。

先日、やっと2台のアンプが完成しました。

構想から7ヶ月余り。シャーシ加工にとても時間を費やしました。ただモノラル2台なので、1台目を先にやったあと、2台目は慣れてしまい、比較的早く終わるというパターン。

出来上がって、うまくいった点

1.バイアス監視メーターと調整VRをフロントパネルに取り付けた。                 

 これは本当に楽です。いちいちシャーシをひっくり返す手間が省けます。ドライバー1本でOKです。

2.シャーシ、サイドウッド、フロントパネル、ボンネットカバー、という構造が、強度的にも、価 格的にもリーゾナブルに仕上がった。

3.音に満足している。

回路と部品から、出てくる音は予想していたとおりでした。ただその出力からくる、音の余裕、デペンダビリティー(信頼度)は相当に高いレベルです。今まで聴いていたCDが、ゆっくりと静かに鳴る印象です。パラであるということは、流れる電流も2倍、情報量も増加するという図式でしょうか。今まではっきりと認識していなかった音(例えば突然なる小さなシンバルなど)がはっきり、落ち着いて聴こえてきます。Img_0857 このアンプは2WAYマルチの低音域に使用します。低音域が充実すると、中高域まで変化します。マルチは面白いものです。

とりあえず定格出力(3%高調波歪時)を測定しました。

UL接続時84W、3結時30Wでした。

当初の設計目標が確保され満足しています。

写真は測定風景です。(クリックで拡大)

失敗した点

1.アルミ塗装はうまくいったのですが、配線時に何度もシャーシをひっくり返しているうち、自分の衣服のファスナーがフロントパネルの角にあたり、塗装が削れ落ちてしまいました。完全にパネルを養生するべきだったと反省しています。やはりアルミ塗装で完璧を期すなら、ウレタン塗装でしょうね。アマチュアには無理かも知れませんが。

2.夏場の熱処理が不安。 まだ肌寒い春先なので感じませんが、夏場は相当熱くなると思います。その時期はEL34を2本抜いて、パラから通常PPで使用することも考えています。

3.残留ノイズが0.9mV程度と大きい。これはパラPPの宿命かも知れません。NFBは現在6dB程度しかかけていません。これ以上にするつもりもありません。

4.恥ずかしながら、感電(400V)1回、やけど1回。 いずれも慣れからくる油断です。感電時「うあああ」という大声を出し、家族がびっくりしました。

後ほど、歪率など報告したいと思います。ああ、思い切り鳴らしてみたい欲望に駆られます。

2009年4月 6日 (月)

イチロー胃潰瘍ですって

戦線離脱したと思ったら、イチロー君は胃潰瘍だったのですね。

胃潰瘍=ストレス=WBCで無安打が続いた。という構図。

打てないときも彼なりにコメントを出していましたが、心の中では相当悩み、ストレスが溜まってたのですね。

何だサラリーマンと同じじゃないですか。そう考えるとイチローも我々と変わらないし、親近感が湧きますよね。

 彼将来、監督にはなれそうに無いですね。

2009年4月 3日 (金)

音楽の系譜

今日はひとつ音楽のお勉強をしましょう。ちょいと長くなるかも知れませんが、お付き合いください。

今現在たくさんの音楽が身の回りで流れていますね。

J-POPS、演歌、クラシック、リズム&ブルース、ロック、ポップス、カントリー、ジャズ。

それらの音楽はみなルーツがあります。その説明をしますよ,という話です。

ここでは世界中の各国に古くからある、民謡とか民族音楽は除外します。世界で多く聴かれているメインの音楽5種に特定します。

まずクラシック、ロック、ジャズ、ブルース、ついでに日本の歌謡曲。

大本はクラシックとブルースの2つの大きな木の幹です。

クラシックは西欧の貴族社会を中心に、そして一般大衆にも広がり、大きく姿を変えずに現在まで受け継がれています。

一方のブルースは、アフリカ大陸にいた肌の黒い民族が、奴隷としてアメリカ大陸に連れてこられてから、誕生しました。

奴隷として力仕事をするときに、リーダーが掛け声をかけると、仲間がそれに呼応して声を出す、というコール・アンド・レスポンスという言えば、労働歌を唄っていました。

奴隷達は仕事の合間に、腰掛けながら4小節3段の短い歌を唄っていたのです。歌は即興で「お日様よ。今日の仕事はつかれちまっただよ。早く楽になってお日様のそばにいきたいよ。」とかそんな内容でした。

これがブルースの誕生でした。黒人に西欧音階のドレミを唄わせると、ミとシの音が半音近く下がります。これがブルースフィーリングにあふれた響きをかもしだします。この2つの音をブルーノートと呼びます。

さて奴隷解放のあと、黒人達はさまざまな方向で様々な楽器を手にします。

1.あるものは白人達がカントリーを演奏していたギターを手にして、ブルースをそのまま弾き語りで演奏するようになりました。奴隷時代から主人にお願いしてギターを弾かせてもらっていたかもしれません。

「ご主人様。おねげえでごぜえますだ。おらにギターを弾かせてくだせえ」(なんで黒人奴隷は昔から東北弁なんでしょうか)

2.ある黒人達は、質屋に並んだ軍隊払い下げの、トランペットや管楽器を手にして、始めの頃は誰が一番遠くまで音を届かせるかと言う競争をしていました。やがて自分達の音楽と西欧のクラシックを融合させた音楽を奏で始めました。以降は演奏テクニックを競うようになりました。これはジャズのルーツです。

ジャズはにぎやかなデキシーランドと言われるものから、ダンス音楽としてのスウィングジャズ、更には器楽曲として演奏テクニックを競うビ・バップジャズに発展しました。

一方、教会では黒人達がコーラスでゴスペルというリズムの激しい曲を歌い始めました。ブルースの歌やこのゴスペルは都会的に洗練され、リズム&ブルースやソウルミュージックに発展しました。

さらにはギター持ったブルースメンは、以前のゆっくりしたテンポからアップテンポで激しいビートの演奏を始めました。

一部の白人貧困層(移民)の息子達がヒルビリーやカントリー(白人の土着音楽、カウボーイ達が歌っていた)と、上記の黒人のゴスペルやアップテンポブルースを混ぜ合わせてロックンロールという音楽を世に送り出し、商業的に大きな成功を収めました。

3.このロックンロールは基本的に4小節3段でブルースと同じ構成です。白人達は欧州でも米国でも、このロックンロールを西欧音楽や自国の民族音楽の旋律と掛け合わせてロックというスタイルを築いていきました。

4.一方の日本では、民謡が始まりで、戦後西洋音楽がどっと入ってきて、歌謡曲が誕生しましたこれは以降演歌になったり、日本のポップスになりました。そのスタイルは時々の洋楽のパクリで姿を変えてきました。

以上がメインの音楽のおおざっぱな成り立ちの説明です。一部正確でないところや、異論もおありでしょうがまあこんなものだとお許しください。

今は各ジャンルの垣根が払われいろいろに交じり合っています。クラシックの中の現代音楽のピアノを聴いていると西欧ジャズと区別がつかないものあります。

皆さんも一度、未体験のジャンルを聴かれてみてはいかがでしょうか。幅が広がるかも知れませんよ。

2009年4月 2日 (木)

パラプッシュプル⑰メーターによるバイアス監視

Img_0832_2 電源と出力管回りの配線まで終了。

早速フロントパネルに取り付けたメーターとボリュームでバイアスを調整してみました。

写真はシャーシ裏からバイアスVRです。クリックしていただければ拡大されます。

4本のEL34のバイアス電流が、ロータリーSWで切り替えながら監視できます。

このアンプはUL接続と3極管結合の切り替え可能としました。

とりあえずUL接続でバイアス50mAに調整し、次に3結に切り替えてみました。

分かったことは、

1.SW-ONから電流が安定するまでの時間は、1分で50mA中の95%まで到達。更にもう1分で50mAに到達すること。やはり球アンプは鳴らすまでに1分は必要だと言うこと。

2.UL接続と3結で残留ノイズをデジタルテスターで表示させたところ、ULで0.2mV、3結で0.1mAとなりました。

3.わざと電流値のバランスを崩しました。4本中、上下位相1本づつを40mAまで変化させると、ULでの残留ノイズが0.9mV程度まで悪化しました。                   

これでわざわざ調整のために重たいアンプをひっくり返さなくてもすみます。もうちょいMT管回りの配線をすればモノラル1台が完成します。もうちょいです。 Img_0844

2009年4月 1日 (水)

今思うドリフターズのすごさ

いやあ、暇なもんで今日3件目の書込み。このあとしばらくお休みするかも。

最近テレビでなつかしのドリフ番組をやっています。ドリフは私が小学生のときから、全員集合をスタートさせ、その後30年間近くテレビに君臨していました。

下の小6の息子がこのなつかしの番組をみて笑う笑う。今ではすっかりハマって、留守のときはビデオをとるよう要求するしまつ。子供の感性に時代は関係ないのですね。昔のギャグが今でも通用するその普遍さ。

今お笑い界の重鎮といえば、たけし、タモリ、さんま。しかし私は彼らと比肩しうる存在としていかりや長介を挙げます。

一人でやってる芸人は、方向や芸風、番組内容の選択は比較的簡単です。自分ですべて決めていけるからです。

ドリフはグループでした。各メンバーのポジション、技量、個性を考慮しながら、毎週の生番組を続けていました。

 全員集合も、ある程度パターンは決まっていました。学校もの、探検もの、長屋もの。

企画や、ネタも全て綿密に打ち合わせて、アドリブは殆ど無かったといいます。あるときは舞台のそでから出火したり、仕掛けの装置が動かなかったりとアクシデントの続出。

いかりや長介がすごかったのは、そのマネジメント能力です。同じパターンの舞台設定でやるときは、たとえば教室もの「国語・算数・理科・社会」では、前回うまくいかなかったところを、徹底的に討議して、次に生かすのです。

ギャグの間延びした部分。ゲストのアイドルにしゃべらせすぎたとか、志村をくどくいじめすぎて観客も黙ってしまったとか、とにかく悪い点をあぶり出し改善を繰り返したのです。

ある年の正月。熱心さのあまり元旦からメンバー全員にミーティングの実施を通達しました。これに反発したのが荒井注。

「やってられっかよ、ばかやろう」これが原因で彼は脱退しました。

しかしながら、志村けんという類まれなコメディアンがその後を埋めてあまりある活躍をしました。

私がたまたま乗り合わせたタクシーの運転手さんが売れる前の志村と飲んだことがあると言ってました。当時運転手さんは料理人。料理人仲間と飲んだときに、その連れだ言うことでついてきたそうですが、無口で物静かな男だったそうです。今でも私生活はそうなのでしょう。

生まれついてのサービス精神旺盛な芸人、加藤茶も立派です。芸をしてしまうのが本能になっています。

かくして荒井注もなくなり、長さんも去り寂しくなりました。

今の世の中あれほど統制がとれたグループはもう存在できないのかも知れません。

いやあ長さん凄し。「だめだこりゃ」をまた聞きたいなあ。

息子の安物エレキギター

高校入学前の息子が、パソコンでCDをコピーしていました。隣の部屋にいた私に曲が聴こえてきたので息子に質問しました。

「このブルースを歌ってるのは白人だろ。どうせブルースを聴くなら黒人を聴いたら。誰だいこれ?」 

「エリック・クラプトン」

なるほど、クラプトンはあまり聴いたことはありませんが、黒人達とセッションをしてるのを見たことはあります。

気がつけば息子は24000円のクラプトンのギターのレプリカ版を買っていました。

夕べ「お父さんギターのボリュームがグラグラしてるから修理して」と頼まれ、

見ると3個のボリュームのうち1個のナットが緩んでいました。つまみを引き抜いて締めればよいと思い、抜こうとするとこれが固い。表面のパネルをはずして裏を見ると、安そうな中国製のボリュームが並んでいました。

1個はぐらぐら、もう2個も裏からボリュームを回すと表のつまみも一緒に動きます。要は締めが甘いのです。普通はボリュームにはストッパー(突起物)がついていますが、ALPHAというメーカーのものには付いていません。

下手して金属工具でつまみを引き抜くとギターにキズが入りそうなので、「明日楽器屋に一緒に行こう。」ということに。

中国製だし、過渡の期待はしていませんがちょっと寂しいですよね。

そして今日の午前中、楽器店にまさか親父まで付いてくるとは思わなかった店長さん。

「私も自分でアンプを作るのですけど、買って2週間以内でゆるむのはちょっとねえ」

「はい申し訳ありません。すぐに修理します」

どうやってつまみを取るか興味があったのですが、セーム革を表板とつまみの間に入れ込み、力を入れて引っ張って取りました。なるほどねえ。慣れてるな。

「1個がその調子なら他の2個も心配なので全部やってね」

息子が「糸巻きのとこもゆるいんですけど」

「はいわかりました。」

店長さんは弦をニッパーで切り、急遽全てのネジ部分をチェックし締め直し。

その間アンプ製作やSPの話などを。結構誠実な人だったので安心しました。

帰り際、「やはり使ってくるとネジ部分は緩んでくるので、時々は締めて欲しい」とのこと。

つまみのはずし方が分かったので、「はい分かりました」と答えて帰りました。

この安物ギターを引き続け、腕が上がればグレードアップ。飽きてしまえば、この程度の買い物でよかった、ということでしょうか。

リファーRIFAのコンデンサー

この2・3年前からリファーのチューブラー型電解コンデンサを使っています。小型でシルバーでカチッとしていて気に入っています。

耐圧450V統一で、22、33、47μFというラインナップです。

ブロックコンデンサーを使わずとも、2個並べれば、シャーシ内に収まり充分です。

音は単独で比較試聴したことがないのでなんとも言えませんが、是枝重治氏が最近の製作記事で多用しているところをみると結構いいのでしょう。私も今後はこれで行こうと考えています。

 以前三浦軍志氏という方がいました。クォード型イコライザ・プリアンプ(5極管1発)を追試すること20数台。そのときカップリングコンデンサーにリファーの角型フィルムコンを使っていました。

「薄黄色のこのコンデンサーにはミニ・ミニdBxが入っているのでは、と思わせるほどくっきりし、表情が豊かだ」と賞賛されていました。

マイカコンやオイルコンからフィルムコンへの過渡期だったこともあるのでしょう。

この角型コンデンサーはPME271型といいました。もともとはノイズキラー用だったとのことです。少し前に若松通商においてあったようですが、容量のぴったりくるものがなかったように記憶しています。今でも扱ってるのでしょうか。

現在はチューブラー型の電解が秋葉原でもどんどん売られています。スプラグやユニコンもいいですけど、当面これでいきます。

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