人の心の中にはたくさんの気持ちが存在しています。金持ちになって豊かな生活を送りたい。大きな家と大きな外車も、できれば別荘も。これを欲の気持ちといいます。
一方で人は困っている人たちを見ると、助けてあげよう、お互い様だからという気持ちも持っています。これは助け合いの気持ち。
面白いことに、この二つの気持ちは同じ人の心に同時に存在します。
これらの気持ちをイデオロギーのよりどころとして存在する政治団体・政党があります。
資本主義を目指す政党と、社会主義を目指す政党。
60年代から70年代ころまでは二大政党制といわれ、保守と革新の代表として2つの政党が勢力を争っていました。
その当時は、二つの勢力がバランスよく存在していたので、国民はお金儲けもできたし、助け合いの制度も充実していました。
ところが、いつのころからか、その間をいく、中道という勢力が台頭し、保守勢力は政権の座からころがり落ちてしまいました。
元政権党は巻き返しを図るため、万年野党の革新政党を口説いて、思想も一致しないまま手を組み、まんまと数の力で政権に返り咲きました。
革新政党の代表を総理大臣に据えましたが、それは表向きで、裏では官僚と手を組んで以前とかわらぬ政治をしていました。だらしないのは革新政党。連立のときの保守政党からの約束を飲まされたため、まるで牙を抜かれたようになって、それまでの主張を強く言えないようになりました。
その後連立は解消。ただ利用されただけの革新政党は、国民からも見放され、勢力も小さくなってしまいました。
バランスがとれていた政治が、いびつな形に変わりました。
保守政党は、今度は相対する勢力も弱小となり、やりたい放題の政治を始めました。国民の生活保障部分をどんどん切り捨て、企業の税金を安くし、見返りに寄付金を要求していました。欲の部分ばかりが目立った政治です。
やはり物事はバランスです。疲弊した国民は、次の選挙では政権政党に、どうやら投票しないようです。次に政権をとる勢力は、欲の側にたつのか助け合いのほうに立つのか、よくわかりません。バランスがとれたらいいなあと願っています。